概要
神谷重工は、ダンボール戦機シリーズにおいて、LBXを製造する企業の一つ。
国内最大手の重機開発を主とした企業であるが、兵器密造など黒い噂もある。
上記の黒い噂は事実であり、国内最大手の重機開発を行う神谷重工だが、その裏では軍需で自社利益を上げたいと考えている神谷籐五郎によって、イノベーターに協力していた。
LBXメーカーでもあるのだが、その実態はイノベーターよって使われる軍用、要人暗殺用、破壊工作用などのLBXの設計開発を行っていた、まさしく死の商人である。
そんな経緯もあって、開発機体の多くは当然一般に流通、販売などされるはずもなかったのだが……?
歴史
LBXもそうだが、彼らが扱う兵器や武装、設備の製造を一手に担っており、
イノベーターが扱ったメカニックは、その殆どが神谷重工製といっても差し支えない。
『ダンボール戦機(無印)』のストーリーでイノベーターが解散された後LBX開発部門は海外のLBXメーカークリスターイングラムに吸収される憂き目にあった。重役の一部は今も現役であるようだが、それ以降悪事を働いた様子はない。
また、これに伴い、イノベーターで使用されていたデクー、インビットといったLBXも一般販売されるようになった。
社員
神谷籐五郎
会長。
イノベーターと繋がり、イノベーターの兵器開発に加担。
戦争を引き起こし、その際の軍需による自社利益を上げたいと考えている。
神谷コウスケ
神谷籐五郎の息子。
天才LBXプレイヤーであり、LBX工学を学ぶ為に海外に留学していたが、イノベーターの切り札である灰原ユウヤが失われた為、帰国。
シジミの父
漫画「ダンボール戦機外伝」にのみ登場するシジミという少女の父親。
神谷重工に努めている。
離脱者
霧島平治
元はアスカ工業の社長。同社はタイニーオービットに強化ダンボールの権利を買収された影響で倒産しており、そのためタイニーオービット社に恨みを抱いていた。
神谷重工への所属は路頭に迷っていた所を神谷籐五郎に拾われた事によるもの。
霧島自身は恩義を感じていたが、実際にはその感情を神谷に都合よく利用されていただけにすぎず、
彼の口車に載せられバン達の妨害をする事になった。
その果てにイノベーターに始末されかけるも、恨んでいたタイニーオービットの社長宇崎悠介が自らを犠牲にし、一命を取り留める。
それがきっかけになってタイニーオービットとの仲は改善し、現在はタイニーオービットの社員として働いている。
施設
神谷重工第五保管倉庫
エンジェルスターと呼ばれるブランドの重機の工場兼保管庫。
ブランドマークの天使の羽をモチーフにした建物が特徴で、通称エンジェルスターと呼ばれる。
重機マニアにとっては聖地であるが、警備が厳しく見学は行われていない。
実際はイノベーターの兵器製造工場であり、噂にもなっていた模様。
山野バンの父である山野淳一郎は一時期囚われていた場所でもあり、バンが独断で助けに向かうが、作戦は失敗し、淳一郎は別の場所に移動させられてしまった。
神谷重工本社工場
神谷重工の本社で、通称5-RAI-AS(ゴライアス)。
イノベーターの「フェアリーテイル計画」の要である小型メガトン級爆弾「ドングリ」、およびその搭載機であるLBXフェアリーを開発していた。
川村アミ達が独断でエターナルサイクラーのサンプルを取り返しに向かい、神谷コウスケに捕まっていた場所。
製造・販売物
LBX
以下に上げる機体は、神谷重工で製造まで行われた機体である。
その他の機体(設計は神谷重工で、製造が異なる場合や、製造後に別の会社や人物が改造など)は含まない。
名称 | 特記事項 |
---|---|
デクー系 | イノベーターの主力汎用機 |
デクー | ブロウラーフレーム。汎用性の高さが魅力 |
デクーカスタムR(監視型) | デクーのカスタムタイプ。警備、監視用 |
デクーカスタムC(砲戦型) | デクーのカスタムタイプ。防衛、砲戦用 |
デクーカスタムL(軽装型) | デクーのカスタムタイプ。練習用機体 |
デクー改 | デクーの強化発展機 |
デクーエース | 指揮官機デクー。ストライダーフレームに転換し軽量化 |
マスターコマンド | 諜報・破壊活動用デクー。有線ハッキング機能搭載 |
マスターコマンド改 | マスターコマンドの強化型 |
ジェネラル | デクーの最上位モデル。狙撃性能が高い |
トロイ | デクーベースの自律型AI搭載試作機 |
サイクロプス | ワイルドフレームのデクー系機体 |
ジ・エンペラー系 | 海道ジン専用機 |
ジ・エンペラー | |
エンペラーM2 | ジ・エンペラーの改修機 |
エンペラーM3 | ジ・エンペラーの次世代機 |
エンペラーM5 | エンペラーM3の強化発展型 |
エジプト系 | |
エジプト | 催眠・洗脳機能搭載 |
アヌビス | エジプトの強化量産機 |
カイザ系 | AX-00を元に改良した発展型 |
カイザ | 海道義光が一度だけ使用 |
フェアリー | 破壊工作用の自律型LBX。カイザの完成形 |
四聖獣系 | エージェント「4Bスト」の専用機 |
ゲンブ | モチーフは玄武 |
ビャッコ | モチーフは白虎 |
スザク | モチーフは朱雀 |
セイリュウ | モチーフは青龍 |
その他 | |
ジャッジ | サイコスキャニングモードを搭載 |
月光丸 | 海道義光専用機。白銀の武者型LBX |
インビット | 警備用の自立稼働型LBX |
アサシン | 要人暗殺用。機密保持のため自爆機構も搭載 |
ルシファー | 神谷コウスケ専用機 |
ファルコン | 鳥型のワイルドフレーム機 |
バーサーカー | インビットをベースにした攻撃特化型 |
他兵器
イジテウス
ロボットアームのついたブルドーザー型の重機。本来は兵器ではないが頭部にレーザートーチを備え、その巨体自体も恐ろしい武器となる。
ゲーム版に登場するエンジェルスター・マックスと構造が似ており、同系列あるいは派生機種と思われる。
要塞戦車バルドーマ
タイニーオービットを襲撃するために製造した。
「要塞戦車」の名の通り、対LBX用の小型のものも含めた大小様々な砲塔を無数に備えた見上げるほど巨大な重戦車。
エクリプス
第3回アルテミスの後の時点で新造中だった大型ステルス司令機。
八神英二達が脱出時に奪い去った。
しばらくはステルス機能を使って秘匿されていたが、後にシーカーの母艦となる。その後、ミゼルに乗っ取られミゼルトラウザーに改造される事となる。
サターン
イノベーターのフェアリーテイル計画のために作られた全長310メートル、総重量56000トンの大陸間ミサイル型の有人LBX母船で、大量のフェアリーを積載した。
当初の予定では、世界の心臓と呼ばれるエネルギープラント「タイラントプレイス」に向かわせる予定だったが、ある人物によってイノベーターが乗っ取られた際に軌道修正され、世界国家首脳会議が行われるNシティに向かうことになった。
最終的は自爆プログラムが作動し、空中で跡形もなく吹き飛んだ。
ドングリ
フェアリーに搭載する爆弾。LBXに格納できるほど小さいにもかかわらず、メガトン級の爆発力を持つ危険な兵器。
その他
オプティマ
神谷重工だけが作れるアンドロイド用に開発された臓器技術。
応用すれば、難病に苦しむ人を助けることが出来る夢のある技術でもある。例がこちら→セレディ・クライスラー
しかし、海道義光が政治的圧力をかけているため、2050年時点では医療用としての認可が下りていない。
応用によっては生きた人間と遜色ないアンドロイドを作り出し、影武者を演じさせることすら可能。海道義光
グラビティ―ポンプ
エターナルサイクラーを応用して作られた小型爆弾「ドングリ」を無限に製造する動力炉。
サターンの中心部に置かれており、同艦の文字通りの「心臓部」である。
エンジェルスター・マックス
国内最大のアームロボットで、エンジンは最新の神谷DDを搭載。
ダイレクトHTS駆動での定格出力は従来型の2.8倍。
港湾用アンローダーの技術を流用し、ブルドーザー吊り上げの定格荷重は55トン。
大口寺リュウ曰く、かなりすごい機体らしい。
メタモ
神谷重工が格安で受注生産しているロボット。
一部の人からは、安さ故に神谷重工を怪しむ人もいる。