プロフィール
概要
真田明彦とは同じ孤児院で育った幼馴染みであり、「アキ」「シンジ」と呼び合う仲である。
特別課外活動部(S.E.E.S.)の初期メンバーだったが、ある事件が切っ掛けで部を離れており、現在は不良の溜まり場であるポートアイランド駅付近でいつも一人でたむろっている。
人物像
強面な上にぶっきらぼうな態度を取るため、第一印象は不良そのものだが、ごろつきに絡まれた主人公たちを助けたり、コロマル(犬)にエサをやっていたりと心優しい性格の持ち主。
実は料理が趣味なのだが、気恥ずかしいのか滅多に他人に見せようとはしない。ただ、寮生の中では女性陣すら超えて一番料理が上手く、栄養バランスにもしっかり気を使うタチである(何かにつけて肉を食いたがる明彦に「野菜を食え」と小言を言うことも)。
また次回作の彼のような可愛い物好きの一面もあり、寮でも周りに人の目がないときはコロマルのことを「コロちゃ~ん」と呼んで可愛がったりしている。また動物映画を見て涙を流したりもする。
夏場でもニット帽とロングコートを着ているが、これは彼が服用している「ペルソナ制御薬」の副作用により、体温調節の機能が失くなっているためである。
真田からは度々特別課外活動部へ戻るように催促を受けるも袖にし続けていたが、とある理由から、ストーリー中盤に再び参戦することとなる。
しかし……(後述のネタバレに続く)。
戦闘スタイル
使用武器は鈍器。斧から杖、果てはバス停の標識まで「片手」で使いこなす怪力の持ち主。
喧嘩もめっぽう強く、戦闘ではクリティカルの際に見事な頭突きを披露する。
物理スキルを中心として習得し、弱点はないが耐性もない。
元ネタの神話で双子なだけあって、真田のペルソナ・ポリデュークスとデザインが似ている。また、馬に乗ったような姿はギリシャ神話にてカストールが乗馬を得意とした逸話に由来する。
ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト
DLCにて参戦。フィーバータイムでは主人公、真田、美鶴、天田とのダンスを披露する。
ペルソナQ
台風により文化祭が中止となった日の夜。タルタロスを訪れた特別課外活動部の一同は、何故かベルベットルームへと迷い込む。突如として急降下し始めたエレベーター。停止した先で待っていたのは、「やそがみこうこう」と呼ばれる異なる世界の文化祭だった。
同じく迷い込んだペルソナ使いの集団「自称特別捜査隊」と共に、一行は迷宮探索へと乗り出す。
続編「ペルソナQ2」にも参戦。
P5の欠食児童であるおイナリを餌付けするなどオカンっぷりは変わらない。
余談
荒垣の担当声優をしている中井氏はドラマCD版女神異聞録ペルソナで似たようなタイプのキャラクターである城戸玲司を担当している。
後、ソウルハッカーズにて桜井雅宏を、真・女神転生Ⅳではホープを演じている。
舞台版のキャストを演じた藤田玲氏はかつて『仮面ライダー555』にて仮面ライダーデルタこと北崎を演じた。
関連イラスト
関連タグ
ペルソナ ペルソナ3 ペルソナ3ポータブル P3D ペルソナQ ペルソナQ2
キタロー/ハム子 岳羽ゆかり 伊織順平 真田明彦 桐条美鶴 山岸風花
巽完二:P4のペルソナ使い。大柄な不良で怪力だが、根は優しく女子力に溢れるなど共通点がある。
ネタバレ
もともと特別課外活動部に所属していた理由は、幼なじみである真田明彦のためである。妹を守れなかった無力感から「強くあること」という強迫観念に半ばとりつかれた真田を側で支えるために、(桐条の研究員によると)「ペルソナ能力者として戦えるかどうかは微妙なところ」というほどギリギリのラインでありながら無理をして戦いを続けていた。だが、これが大事故へと繋がってしまう。
彼が特別課外活動部を離れる原因となった事件とは、実は天田乾の母親を殺してしまった事である。
無論わざとではなく、市街でシャドウとの戦闘中にペルソナが暴走し、誤って殺害に及んでしまったといういわば事故である。
この一件は影時間の出来事ゆえに別の事故に置き換わっているが、彼自身深い罪悪感に囚われ、部を離れペルソナを封印していたのである。
この封印に用いられた「制御剤」は本来ペルソナ使いとしての適正が低いものが用いるものだが、常用すると副作用で命を縮めるほどの劇薬である。
すでに荒垣はこの副作用が現れ始めており、彼が真夏でもニット帽+ロングコートを着用しているのは副作用で体温のコントロールができなくなっているため。これはストレガのチドリが真夏にゴスロリ衣装でいることや、タカヤが真冬に上半身裸でいることも同じ理由である。
しかし、物語が進み、その当人である天田乾が特別課外活動部へ加わった事から彼自身も部へ復帰し、見守ろうとしたのだが、天田自身も彼が犯人だと知ってしまう。
そして、事故と同じ日である10月4日の影時間、大型シャドウ討伐へ向かう仲間達とは別行動を取り、天田と対峙することとなる。無論、天田の『母親の敵討ち』のためである。
荒垣はその意図を知りつつ呼び出しに応じ、この後、思いもよらない乱入者から天田を庇い、非業の死を遂げる事になる。
パーティに加入するもわずかな期間で離脱するというゲストキャラ的な立ち位置をしており、映画版でも活躍するのは4部中の1部だけと、他のゲームであれば冷遇されてもおかしくない立場のキャラである。
しかし上記の通り、外伝作品(P3D、PQ、PQ2)では立派に客演を果たし続けている。
これは、本編のストーリーの縛りのない作品であるなら彼の勇姿を是非また見たい、彼と一緒に戦いたいと思われている、言い方を変えればファンから大いに愛されていることの証と言えるだろう。