誘導分岐
- ギリシャ神話に登場する神または怪物もしくは巨人。
- ゲーム『ファイナルファンタジーシリーズ』の登場人物。⇒テュポーン先生
- ゲーム『東京放課後サモナーズ』の登場キャラクター⇒テュポーン(放サモ)
- ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』に登場する星晶獣。→テュポーン(グラブル)
- 『Fateシリーズ』に登場するサーヴァント。→テュフォン(Fate)
概要
容姿は上半身が人間で下半身が蛇、肩から無数の蛇が生えている。古代の壺絵では翼を持った姿で描かれている。
頭が天を擦り、両腕は世界の端から端まで届く巨体(推定全長27km)に凄まじい怪力、決して疲れない脚、耀く目玉、発声するだけで山々を揺らし、全種類の声を介し、天地を焼き尽くす火炎を目や口から出す。台風 (Typhoon)の語源でもある。
蛇女エキドナの夫で、数多くの怪物の父親。デルフォイの信託所の番人であるピュートーンを乳母に持つ。
ティターン神族を迫害し、神々の王になったゼウスに復讐すべく、女神ガイアに生み出された。竜女デルピュネーはテュポーンの部下。
ゼウスとテュポーンの戦闘は天地を揺らし焼いた。その有様は冥府のハデスやティターン達も恐れる程。
一度はゼウスの脚の腱を奪って幽閉するが、ヘルメスがゼウスの腱を取り戻し、諸神の助けでゼウスが復活すると形勢逆転。
追い詰められたテュポーンは運命の女神モイライを脅迫して何でも望みが叶う「希望の果実」を口にするが、実はテュポーンが口にしたのは全ての希望を奪う「絶望の果実」だった。食べた事で全身の力が抜け、戦闘不能になったテュポーンはゼウスに捕えられ、シチリア島エトナ火山の下に封印された。今でもエトナ山に噴火が多いのは、下敷きにされたテュポーンが暴れる為だと言われる。
テュポーンを恐れた神々が動物に姿を変えてエジプトに逃げたので、エジプト神話の神々が動物の姿をしているのはその為だとされる。また、パン神がカプリコーンに化けた事から「パニック」という言葉が生まれた。
テュポーンの子
テュポーンとエキドナの間に生まれた子は数多く存在しており、それは以下の通りである。
- ケルベロス:三つの頭を持つ地獄の番犬。ヘラクレスとの対決が有名。
- オルトロス:二つの頭を持つクレタ島の番犬。エキドナとの間に子を産んだ事で有名。
- ケートス:鯨に似た姿をした海獣。
- キマイラ:ライオンの身体にヤギとドラゴンの頭、ヘビの尾を持っている神獣。
- スキュラ:上半身が美女、下半身が6匹の怪物となっているとされている。
- エトン:神の怒りを買ったプロメテウスの肝臓を啄んだとされている鷲。
- ゴルゴン:半人半蛇の女性の怪物。3姉妹であり、外見は最もテュポーンに似ている。
- ヒュドラ:9つの頭を持つ蛇(またはドラゴン)の怪物。
- ラドン:黄金の林檎を守護しているとされる100の頭を持つ蛇もしくはドラゴン。
- スフィンクス:エジプトで有名な、ライオンの体に人の頭を持つ怪物。
ただし、ケートスやヒュドラがテュポーンの子という設定は実は矛盾している。というのも、テュポーンが生まれたのはギガントマキアの後であり、それ以前に倒された彼らがテュポーンの子である筈がないからである。