概要
当初「アワーズライト」で連載していたが、掲載誌休刊により「アワーズ増刊」に掲載後「ヤングキングアワーズ」に移籍し連載。単行本全5巻。
高校のクラスメイト達から腫れ物扱いされ忌み嫌われている「変態」「キモオタ」という言葉も生温い「妄想戦士」山本。彼を中心に、一見普通だが危険な裏の顔を持つ友人松下、生身の女に興味無しなフィギュア馬鹿渡辺、多くの信者を集い眼鏡っ娘を愛でる真性眼鏡フェチ南雲。彼らに立ちはだかる強豪なライバルや凶悪な工作員達が織り成す、萌えと燃えがぶつかり合う妄想物語。
オタクネタが多いが、パロディ要素は少ないのでそこまでマニアックでは無い。しかし、変態要素や下ネタが多い為初心者には勧めづらい。あと萌えがテーマだが萌えキャラよりも、萌え萌え言って号泣している男キャラが圧倒的である。熱き妄想戦士達の熱意を「キモい」と思うようじゃまだまだ修行が足りないであろう。しかし理解してしまった場合、それはそれで手遅れかと…。
登場人物
・主要人物
山本一番星
「萌えとはどす黒くねじまがった心の闇の中で、その中で美しく輝き続ける魂の光だぁ!!」
主人公。萌えに生き妄想を愛する妄想戦士。萌えさえあれば飲まず食わずでも数ヶ月生き続けられるが、逆に萌えが無いと禁断症状が起こり、数日で老い衰弱する。その発想力や行動力は「捨て猫を助けたら猫耳少女になって恩返しに来るかもしれない」「めがねっ娘を減らす原因であるコンタクトレンズ工場を破壊しなければいけない」「バイトではなく生粋かつ純真無垢な巫女さん見たさに命を賭けて魔の森に入る」等きがくるっとる。ちなみに、小学生の頃から「萌え萌え」言っており、ブルマ泥棒も働いていた。なにそれこわい。その人並み外れた熱意により「第36回妄想選手権」で優勝し、妄想騎士の称号を得る。ただ、毬藻という実妹がいるためか妹萌えだけは理解できない。それ故かロリ萌えに対しても一部否定的。またキャラを作っているぶりっ子にも萌えない。
松下吾朗
「松下じゃない!!御主人様と呼べぃっ!!」
山本のクラスメイトで、数少ない友人(?)かつ常識人(?)。山本に付き合わされ(というか巻き込まれ)酷い目に遭うツッコミキャラだが、山本の異常な言動や行動にはほぼ毎回心打たれている。また、普通で真面目なメガネ君である自分自身にコンプレックスを抱いており、他人にそれを指摘されると心の中の扉が開かれ「裏松下」という欲望や狂気をさらけ出した別人格が現れる。その潜在能力は山本も脅かす程。その熱意により「第36回妄想選手権」で参加資格を認定される。山本とは違い妹属性があるためか毬藻とフラグが立っていた。後に同級生の女子の幼馴染がいる事も発覚、リア充爆発(ry。
渡辺流星
「人じゃないからいいんだ、彼女たちは……うんこもおしっこもしないんだよ」
山本の中学生時代の親友(後に同じ高校で隣のクラスの生徒だと判明)中学時代はホモと疑われる程仲が良かったが、エロ本が原因で絶交した。生身の女子に異常な嫌悪感を持ち(初期は普通に生身の女子にも触れていたが、後に触るだけで嘔吐や蕁麻疹を患うレベルに悪化)フィギュア等、無生物しか愛せない(ただしダッチワイフ等穴が空いている物は対象外)「複数のフィギュアで延々と一人芝居」「ロボットが人間になる系のEDは許さない」「自分のアカで等身大フィギュアを制作」等、山本すらドン引きする事もある程、恐らく作品中で一番のマジキ(ry。実妹と実姉がいるが生身の女子自体存在を認めていないので、山本と違って妹属性がある。ただし、フィギュアの美をだいなしにする危険性があるという理由から眼鏡属性が無い。
南雲鏡二
「だから……私のために目を悪くしてくれ、そして……めがねかけたままやらせてくれ!!」
日本各地に支部を置く眼鏡フェチの団体、めがねっ娘教団の教祖。異常なぐらいに眼鏡っ娘を愛し「りんかくのズレがないと萌えないためダテ眼鏡は認めない」「実用的かちょい地味めのめがねじゃなきゃグッとこないためおしゃれめがねは認めない」等こだわりがある。実は裸眼の彼女がいる。リア充爆(ry。彼女の事は愛しているつもりだが、心の中はいつも何か物足りなく本気になれない。ちなみに本業は高校教師。日本はもう終わりだ。
・ヒロイン
高橋楓
山本のクラスに転入してきた三つ編み眼鏡っ娘。一度眼鏡を外してコンタクトにしたが、山本に半殺しにされたため眼鏡に戻した。序盤はメインヒロイン的な扱いでお色気要員もこなしたが、極度の天然ドジっ娘以外は松下以上に普通だったためか、回を増す毎に出番が無くなっていく所謂メインヒロイン(笑)。後にあんな事になるとは…。
白鳥由希
南雲の彼女。両目2・0の美人教師。比較的常識人だが、南雲がいくら変態じみていても嫌う事は無く更正させようと頑張っている報われない人。空手三段の武闘派。
山本毬藻
山本の実妹。幼さ残る少し甘えん坊な一般的中学生。兄含む身内が変人だらけのためか、比較的普通な松下に惚れ想いを寄せる。
竜巻桜子
山本の後輩の一年生。山本が捨て猫に傘をかざす姿を見たせいで山本にうっかり惚れる。オタクではないが、山本に惹かれる故に萌えをアピールするが「売れない若手芸人みたいなハイテンションが不愉快」と評される。終盤は彼女がメインヒロインっぽい。
・妄想戦士
純愛番長
舎弟のヤスを引き連れたバンカラ番長。山本とは「第35回妄想選手権」で五時間以上の激闘を交わした実力者。彼が主人公の読み切り作品「嗚呼!純愛番長」①、②がある。
御子神紅白
真の巫女を愛で護る為に魔の森に住む「巫女お庭番」の首領。巫女萌え俳句殺法で戦うが、下の句で返される事により山本に敗れた。それ以来友人になったようで稀に現れる。
矢追ジュン
めがねっ娘教団の腐女子verのような集団「メガネくん同人衆」のリーダー。眼鏡男子受けの同人誌を執筆しており、メンバーの間では松下が大人気(性的な意味で)
・フェチ撲滅特殊工作員
黒崎堕美泥
「日本国政府フェチ撲滅特殊工作員」を名乗り、フェチ人間撲滅活動を行っていたが、その正体は大人気少女漫画家だった「愛野いずみ」である。
六天灰夢クララ
堕美泥が消えてから現れた新たなフェチ撲滅特殊工作員。執事のベンジャミンと共に秋葉原を襲撃し、オタク達を妄想刑務所へと収容した。その後の転落人生は作品中で一番可哀想なキャラ。根は素直故かよくベンジャミンに騙されている萌えキャラ。
雨宮真綾
「コンタクト大将軍」を名乗るフェチ撲滅特殊工作員。めがねっ娘萌えを禁じる為、全国のめがねっ娘教団を襲撃したが、実は本人自体が眼鏡っ娘、一人称はボク。