プリズムリバー三姉妹
ぷりずむりばーさんしまい
概要
『東方妖々夢』(4面)が初出。他に『東方花映塚』などに登場している。なお、「プリズムリバー」というように姉妹の括りを抜いて姓のみでタグ登録されている事も多々ある。テーマ曲は「幽霊楽団~Phantom Ensemble」。
長女:ルナサ、次女:メルラン、三女:リリカの三人から成る三姉妹。騒霊(ポルターガイスト。厳密には幽霊とは違う)で、現在はそれぞれ楽器を持ち演奏隊をやっている。
彼女らは、人間でプリズムリバー家の四女であったレイラ・プリズムリバーが、自身の姉達を元にして、自らの能力ととあるマジックアイテムの力により作り出した存在である。最初は単なる幻影・幻聴のようなものだったらしいが、次第に自我と実体を持つようになったという。そしてレイラの、一人では困難だったであろう幻想郷での暮らしを助けて天寿を全うするまで守った。レイラの死後、消えると思われた彼女達だが何故か消える事無くこの世に残り、その後楽器を習得して演奏隊を結成、徐々にその名が広まったようだ。
現在は冥界にお呼ばれしてお花見の代わりに演奏を披露したり、妖怪のパーティにお呼ばれしてライブを行ったり、お祭り会場に現れたりしている。激しく、ノリの良い曲を演奏する事で有名で、幻想郷の「その筋」には少々名の知れた楽団との事(阿求談)。
紅魔館の建つ霧の湖の近く、紅魔館よりは湖から離れた所に建っている廃洋館に三人で住んでいる。この廃洋館はレイラが三姉妹を創造した時にレイラと共に幻想郷に転移したものであり、プリズムリバー伯爵とその娘達(レイラ含む四姉妹)などが住んでいた建物そのものである。幻想郷に来たレイラも、三姉妹に助けられつつここでその生涯を送った。中に入っても通常三姉妹の姿は見られず、ただ彼女達の演奏練習の音だけが聞こえてくると言う。ただ、楽団を呼ぶ依頼をするには廃洋館に行ってお願いする必要があるようだ。
楽団のリーダーはルナサ、花形はメルラン、三人の音を纏め聴き易いものにするのはリリカ。担当はしっかりしている。ちなみに楽団にはファン倶楽部も存在しており、「多くのファン」が居るとされる。
しかし、お互い自己主張が強く解散の危機にあったが、堀川雷鼓がそんな三人をまとめ上げ新楽団「ホリズムリバー楽団」を結成した。この四人の新たなバンド活動は『東方文果真報』作中で語られたものであるが、これに先立つ作品である『東方外來韋編』「参」(Vol.3)ではZUNが『妖々夢』時点のプリズムリバー三姉妹について語った際「 当時はいろいろな音が出せるようにって考えてたけど、冷静に思うと打楽器を入れとけばよかったなあ(笑) 」と回想しており、これが後に『文果真報』作中で実現したものともなっている(雷鼓はドラムの力も得た和太鼓の付喪神)。
昨今の幻想郷ではプリズムリバー楽団以外にも様々な音楽や芸能が花開いており、プリズムリバー楽団の三人も他の活動を意識している様子も語られている。一方で音楽を奏でる本人たちの違いについて提起するものもあり、例えば同じく今日の幻想郷で音楽を奏でる存在としてミスティア・ローレライがあるが、稗田阿求によれば普段のミスティアの場合は人間に対して攻撃的であるなどの点で人間にも友好的なプリズムリバー楽団とは異なる。楽団がミスティアをボーカルとして雇ったのではと誤解されたこともあるが、阿求はミスティアについては上記のようなミスティアとプリズムリバー楽団との違いから不用意に近寄らないよう注意喚起している(『東方求聞史紀』)。
能力と二つ名
容姿など
それぞれ個別の詳しい容姿に関してはそれぞれの記事にて。
イメージカラーとしては、
- ルナサ:黒+赤+黄
- メルラン:薄桃+青+水
- リリカ:赤+緑+茶
といったものであろう。
登場作品
東方妖々夢
三姉妹揃って、西行寺のお屋敷に演奏に呼ばれていたところ、冥界の結界前で自機達に出会い、弾幕ごっこを繰り広げる。前作の『東方紅魔郷』に引き続き、選択した自機によって最初に戦う事になる相手が異なり、また戦闘中に取った行動によっても途中から弾幕(この場合は戦う相手)が変化する変則ボス、という扱い。
霊夢選択時はルナサ、魔理沙選択時はリリカ、咲夜選択時はメルランが最初に登場して第一・第二通常弾幕を展開した後、合同スペルカードの一つ目を使う。このスペカの間に、姉妹の中で最もダメージを受けた者が第三通常弾幕と個別スペルカードを使用、最後に2連続で合同スペルカード、といった流れになる。
東方花映塚
リリカのみ、まさかのストーリー付き自機抜擢。なお、ルナサとメルランはストーリーは無く、条件(全キャラでストーリークリア後に、小町と映姫でEXをクリアする)を満たした後にマッチモードでのみ使用可能。しかし結局、リリカストーリーにおいて最終戦の四季映姫戦でルナサとメルランも会話には加わり、そのままEDまで参加する(二人はストーリーにおける自機参戦は無し)。
東方憑依華
プレイヤーキャラクターではないが、堀川雷鼓と共にストーリー上重要な役回りを演じる。
スペルカード
数少ない合同スペルカードの持ち主である。作中において最初に合同スペルカードを使った人物達であり、彼女達以外では式神をスペルカード時に使う藍や紫、「「禁薬」蓬莱の薬」を使う永琳と輝夜、そしてそれ以外に『妖精大戦争』における光の三妖精、九十九姉妹、純狐&ヘカーティア、舞&里乃が合同スペルカードを持つ。合同スペルカードの枚数では、バリエーションの関係上光の三妖精が上回るが、最初の使用者という事で、合同スペカ使用者としての印象は強いであろう。
騒符「ファントムディニング」 | E | N | ||
---|---|---|---|---|
騒符「ライブポルターガイスト」 | H | L | ||
合葬「プリズムコンチェルト」 | E | N | ||
騒葬「スティジャンリバーサイド」 | H | L | ||
大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」 | E | N | ||
大合葬「霊車コンチェルトグロッソ改」 | H | |||
大合葬「霊車コンチェルトグロッソ怪」 | L |
・難易度毎に3種類のスペルカードの内2種類が、放った弾幕の軌道を他の姉妹がレーザー等で曲げて複雑な弾幕を形成する、といったものになっている。三姉妹のファミリーネームであるプリズムリバーの「プリズム」に因んだものであろうか。
・合同スペルカード共通の弱点ではあるが、三人が体力ゲージを共有している為、複数人をまとめて攻撃されると弱い。特に、魔理沙のレーザーのような貫通攻撃や、範囲の広いボムによる広範囲攻撃に晒されると、ダメージが2~3人分まとめて計算され、一気に体力が減っていってしまう。
・時折、2つ目の合同スペルカード(合葬「プリズムコンチェルト」 or 騒葬「スティジャンリバーサイド」)におけるメルランの動作が、そのまま最終スペルカード(大合葬「霊車コンチェルトグロッソ(改/怪)」)に引き継がれるというバグがあり、これが起こると車輪のように三人で回る筈のスペカでメルランが一人だけ自由に動き回る事になる。メルランの二次創作における暴走ネタは、「躁病の気」に加えてこのバグが原因ではないかと思われる。
その他
元はレイラが、マジックアイテムの力を借りて自分の姉達(人間)を元に作り上げた存在である為、人間のプリズムリバー四姉妹におけるルナサ・メルラン・リリカとは似て非なる存在。
二次創作においては、楽器が依り代で楽器を元に生み出されてたり、レイラの生前から今の服だったり、演奏が思い出だったり、レイラの生前からよく楽器演奏してたりする事が多い。だが実際のレイラの姉達は演奏してたとしてもたしなみ程度にやってたかもしれない・・・程度らしく、また「今のようにおかしな格好はしてない」(神主談)そうであり、また騒霊三姉妹も「騒霊らしく騒々しくしてやろう」との考えの下楽器演奏を習得して演奏隊(ちんどん屋)を始めたりしたのはレイラの死後であるとの事なので、レイラの姉達やレイラの生前における騒霊三姉妹は楽器との繋がりは薄いようだ。原作設定を気にする人は注意。
二次創作においては三姉妹単位で扱われる事が殆どである為か、三人とも姉妹以外のキャラとの関わりは薄く、カップリングなどはかなり少ない。
関連イラスト
関連タグ
出演作品
東方花映塚 東方文花帖 東方求聞史紀 グリモワールオブマリサ 東方文果真報
公式系
ポルターガイスト 騒霊 手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力 幽霊楽団~Phantom_Ensemble
ルナサ・プリズムリバー メルラン・プリズムリバー リリカ・プリズムリバー レイラ・プリズムリバー
プリズムリバー 虹川 虹川三姉妹 プリズムリバー四姉妹 虹川四姉妹 堀川雷鼓
スペルカード
騒符「ファントムディニング」 騒符「ライブポルターガイスト」 合葬「プリズムコンチェルト」 大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」 大合葬「霊車コンチェルトグロッソ改」 大合葬「霊車コンチェルトグロッソ怪」
二次創作
妖々夢ボス
アリス・マーガトロイド→プリズムリバー三姉妹(ルナサ・プリズムリバー/メルラン・プリズムリバー/リリカ・プリズムリバー)/(リリーホワイト)→魂魄妖夢
4面ボスの系譜
パチュリー・ノーレッジ→プリズムリバー三姉妹→博麗霊夢/霧雨魔理沙