概要
本来は主人公でない人物が主役級に活躍している場合に用いられる呼称。
ダブル主人公制のメイン主人公の片割れにあたる「もう一人の主人公」とは似て非なる存在で、「副主人公」や「真の主人公」と呼ぶこともある。
主な傾向として、ライバル的存在のキャラクター、ナレーション(狂言回し)のようなキャラクターなど、主人公を見ている視聴者と同じ視線の側が、準主人公になる場合もある。
また、製作者の意図せぬ形で活躍したり、ファンから支持を受けたりなどから結果的に登場人物の誰かが準主人公に祭り上げられる場合もあり、そうした支持に肖りスピンオフ(外伝作)やリメイク作品が制作されたという例も意外と多い。
主な例
A(主人公)とB(副主人公)――(タイトル)。
・桃太郎とおじいさん&おばあさん ―― 桃太郎。お話の序盤は、おじいさんとおばあさんしか登場しない。そして、桃太郎が生まれ、彼が中心となってお話が続く。力太郎も同様。
・ドラえもんと野比のび太 ―― ドラえもん。過去へ行ったではなく、未来から来たネコ型ロボットと、ぐうたらな少年の物語。作者曰く、ドラえもんが主人公で、野比のび太が副主人公とのこと。
・バカボンのパパとバカボン ―― 天才バカボン。もともとは、長男のバカボンが主人公だったらしいが、話の中心がバカボンのパパへと変わった。
・アンパンマンとばいきんまん ―― それいけ!アンパンマン。第1話『アンパンマン誕生』ではアンパンマンとばいきんまんが生まれるまでは、生きているパンを作ろうとジャムおじさんが中心的なキャラクターであった。アンパンマンの出番が少なくばいきんまんが中心となっている話も多く存在し、ばいきんまんが欲求を満たしたかどうかが話のオチになることも多い。
・防波亭手寅と蕪羅亭魔梨威 ―― じょしらく。原作者の話より。
・シャーロック・ホームズとワトソン ―― シャーロック・ホームズ。ワトソンが語り手となり、ワトソンから見たシャーロックのお話が多い。
・喪黒福造とお客様 ―― 笑ゥせぇるすまん。お客様目線の話が多数で、どう喪黒や、自身の心のスキマと向き合うのかがお話となっている。
・進藤ヒカルと藤原佐為 ―― ヒカルの碁。タイトルのように、主人公・ヒカルが打つ碁のだが、もともとは、平安時代の囲碁指南役・佐為(幽霊)が、はるかな時をこえて、神の一手を極める為に現れた。
・諸星あたるとラム ―― うる星やつら。原作者とあたる自身の発言より。
・月野うさぎとちびうさ -- 美少女戦士セーラームーン。ちびうさは初期以外で活躍(旧アニメ5期では途中でフェードアウト)。
・孫悟空とベジータ -- ドラゴンボール。Z以降だが、本来の準主人公は孫悟飯のはずだったが、物語が進む度にベジータがほぼそのポジションを飾る様になった。