「大丈夫です! 我に新兵器あり!」
CV:福山潤
概要
「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」に登場するキャラクター。
世界平和監視機構コンパスに所属している男性。階級は大尉。左目に通信機能付きの赤いレンズの片眼鏡を付けている。30歳。
一人称は「私」、「我」、「僕」を使うなど一貫していない。
コンパスの旗艦ミレニアムの技術責任者として、MSや各種武装の整備・新兵器開発を取り仕切っている。戦闘においては、ミレニアムの誘導砲塔の操作を担当する。
言葉遣いこそ丁寧なもののかなりの早口。小説版には、とてつもなく優秀で、とてつもなく早口で、とてつもなく人当たりが悪いと記述されている。また、アルバートに虐げられている技術スタッフが反乱を起こさないのは彼が天才だからであり、フリーダムとジャスティスの生みの親の一人で技術者にとって神のような存在。そんな彼が多少ながらも敬意を払う相手は、キラとラクスとコノエくらいとのこと。
極めて優秀な技術者でキラからも信頼されており、新武装の設計を担当し、開発にも協力している。アルバートにとっても、天才であるが故に常人に理解できない自分の考えを即座に理解し行動に移してくれるキラは技術面で彼の支えになっている。
非常に癖の強い人物ではあるが、ハイジャックという形でミレニアムに侵入したキラ達を「僕の計算より2分遅かったですね、ヤマト隊長」と冗談交じり(いや本気か?)で迎え入れたり、マリューがラクスからキラの援護に行かせてくださいと懇願され、迷っていると「総裁、アルバートです」と話しに割って入り「私が完璧に誘導しますのでご安心を」と協力するノリの良い一面もある。
余談
- 家名である「ハインライン」は、プラント国防委員会管轄の下でMSや戦艦の開発を行う行政機関「設計局」の一つ「ハインライン設計局」と同じもので、前述の経歴及びハインラインと言う名前がたまたま被ると言う可能性は非常に低いため、関係性があると思われる。
- ちなみに、このハインライン設計局はジンやシグーといったザフトの汎用量産型MSであるZGMFシリーズの開発を行っている。C.E.において初めて大気圏内を飛行できるMSを開発したのもこの局であり、史上初の水中用量産型MSを開発したクラーク設計局、バクゥを開発したアジモフ設計局と並び、ザフト三大設計局の一角を担っていた(後にファーストステージシリーズ開発の折に他の設計局と統合された)。
- ジャスティスの胴体や脚部のフォルムはシグーを連想させる意匠となっており、機体本体の設計を担当していたことがうかがえる。
- ちなみに、このハインライン設計局はジンやシグーといったザフトの汎用量産型MSであるZGMFシリーズの開発を行っている。C.E.において初めて大気圏内を飛行できるMSを開発したのもこの局であり、史上初の水中用量産型MSを開発したクラーク設計局、バクゥを開発したアジモフ設計局と並び、ザフト三大設計局の一角を担っていた(後にファーストステージシリーズ開発の折に他の設計局と統合された)。
- プラウドディフェンダーの設計の担当やストライクフリーダム弐式との合体成功に大きく貢献した人物だが、経歴を考えると『納得』の一言しか無い。
- ストライクフリーダム弐式の原点を辿ると、かつて自身が携わったフリーダムをオリジナルとするフリーダムタイプの量産試作機が基礎設計であり、その点で言えば専門分野そのものである。
- 『SEED FREEDOM』で初出のキャラクターなのだが、キラや他コンパスの面々との馴染み具合&本編での頼もしさから、既出のキャラクターと誤認しかけるファンが続出した。
- メタ的に言えば「尺がないから苗字のハインライン(MSの祖であるジンを作ったところと同名=MSの第一人者)と声優で納得してくれ」という事情があり、事実視聴者は納得させられている。
- 公開初日に演じる福山氏のXからキャラクター説明欄に『極めて優秀』をツッコむツイートをしていた。
- その後監督からXにて両澤氏の初期プロットによる初期キャラ設定が公開された。情報は以下の通り
- アルバート・ハインライン大尉(30歳/二世代目コーディネイター/男)
- ミレニアムの科学技術主任。艦全体からモビルスーツまで、技術的な事に関する責任者。洒落っ気の強いスマートな雰囲気で、言動は軽いがその実は大変優秀な頭脳を持つ。が、自分が興味を持てない事は、仕事でなければやらない。きっちり人を見て身を処している。一目置いているのはキラとコノエ。シン、ルナマリア、アグネスはからかって遊ぶ対象。マーズ達にはなるべく近寄らない。
- 決定稿ではないものの大きなブレはないとのことから、後半のノリの良さは元来のセンスが出ていた可能性がある。
- アルバート・ハインライン大尉(30歳/二世代目コーディネイター/男)
- フリーダムの設計において、『小型ビーム兵器が実用化したので小型レールガンは無用の長物』と上層部からクスフィアス・レール砲が廃案にされた際に、設計者側が抵抗するかのようにレールガンの必要性を説いて、実装にこぎ着けた逸話がある。
- その設計者がアルバートとは明言されていないが、紆余曲折の果てにレールガンを『必要』とする時代が訪れたため「上層部に捲し立てながら熱弁してそう」とネタにされる。
インタビュー記事にて
『アニメージュ』2024年4月号のインタビュー記事にて、福田己津央監督はアルバート・ハインラインの性格について「オブラートに包まずに言うと、アルバートは頭がいい人としか関わろうとしないんですよ。どれだけ頭の回転が速いかが彼の価値観で、ある一定の水準を満たしていない相手とは、話が合わないと考えているんです。キラやコノエのことは頭がいい人間だと思っていて、逆に体育会系なマーズやヘルベルトには近づかないようにしている。ルナマリアにも結構上から物を言うし、副長のアーサーにはそもそも話しかけていない(笑)。」と語っている。
舞台挨拶にて
アルバート役の福山潤氏は、2024年5月18日に都内で開催された劇場版『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』のフィナーレ舞台の挨拶に、キラ・ヤマト役の保志総一朗氏、ラクス・クライン役の田中理恵氏、アスラン・ザラ役の石田彰氏、オルフェ・ラム・タオ役の下野紘氏、そして監督の福田己津央氏と登壇した際に…
「僕、小学校の時にガンダムが好きすぎて、小学校2年生の時に作文みたいなのを書くじゃないですか。『将来の夢は科学者になってガンダム作る』って書いてるんです」
…と明かして、会場の観客から驚きの声が上がり…
「だから俺、ガンダム作る人やれたんで、夢がかないました。約40年後にそうなりました。スペシャルではありますね」
と、満足気ににっこりと笑顔を浮かべたという。これを傍らで聞いていた福田監督は(中の人ネタをこめてジョークではあるが)、
「もうなんかギアス使われちゃった気分」
と目を点にしてコメントし、これには福田氏も…
「監督が、それ言うんですね」
と苦笑いを浮かべたという。
関連タグ
ソル・リューネ・ランジュ、アグニス・ブラーエ:『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおける同じCVのキャラクター。
イサム・ダイソン:『マクロスプラス』の主人公。福山潤氏の「科学者になってガンダムを作る」という夢をアルバートという役を通じて長年の夢を叶えたのと同じように、演者の山崎たくみ氏の「『戦闘機のパイロットになりたかった』という自分の夢を叶えてくれたキャラ」で、役者の夢を叶えたキャラという共通点がある。