概要
女体化でも男ふたなりやカントボーイでも無いのに男性が妊娠する作品につけられるタグ。
pixivでこのタグが付けられている作品は腐向けのオリジナルもしくは二次創作が多いが、ゲイ向けの作品も見受けられる。
英語圏でもMPreg(Male Pregnancy)というジャンル呼称が昔から存在する。これは「男性が妊娠や出産をする(した)創作」の意味である。
なぜ女体化でも男ふたなりでも無いのに妊娠するのか?生理は女性のように定期的に来るのか?卵子はどこからくるのか?どこで受精するのか?胎児はどこで育つのか?どうやって出産するのか?など謎は尽きないが、一応「オスが卵をお腹で育てて出産までする」ならタツノオトシゴとかリーフィーシードラゴン等の魚がそういう習性を持つ。
創作上の妊娠した例
昔の中国では、「内臓は消化器官&生殖器官」であるというバイアスがあり、したがって「男でもスペルマ(物の生まれる言い訳)を体内へ取り込めば妊娠する」と思われていた。
ので『西遊記』では、三蔵法師が西梁女人国にある、そういう効果のある「子母河の水」を飲んで孕む、という話がある。
また『捜神記』と言う本では、「農業を営む普通のおっさんが、空から来た男にいきなり犯され」るという話があり、月満ちた頃こました野郎が再度やってきて、受けの人の下っ腹とアレを切り裂いて子供を取って行ったと言う。
『池北偶談』には、男性が二人のお子さんを産んだ話が収録されている。
ギリシャ神話では、大神ゼウスが女性(女神)との間に出来た子供を、事情によって自身の体内で育て、誕生に至らしめたエピソードがある(アテナ及びディオニュソスの出生)。これはいわば男性による代理懐胎・出産ということになる。
諸星大二郎の短編『男たちの風景』では、「野郎が孕む」という性質がある惑星マクベシアで、ふつうに女性と子作りをした地球人のおっさんが、妊娠する。ちなみにこの話にはアルファフィメール×オメガメール(オメガバースでの用語)と言ったような「子供ができる言い訳」が一切ない。
特撮ドラマ『超獣戦隊ライブマン』では、男性メンバーの相川純一/グリーンサイが敵怪人ベガヅノーの能力で怪人の子供を孕まされ、出産するエピソードがある。
1994年公開のコメディ映画『ジュニア』では、アレックス博士(シュワルツェネッガー)が不妊治療の新薬を自らが被検体となることで妊娠し、出産する。
漫画「パタリロ!」でも、バンコランとマライヒの間に子供が2回ばかり(1回目はダメになった)出来ている。なおこの作品では「同性による出産」がなにがしかの手により実験的に、ある程度のホモカップルに対して行われているため、そのような方々が多数登場する。
2011年に発売されたアダルトゲーム「女装山脈」は男の娘の妊娠について取り扱ったことで話題になった。以降その続編も次々に発売している。
フランソワ・ラブレー『パンタグリュエル物語』(『第2の書』岩波文庫版p216)では、パンタグリュエル王万歳の声に反応した王が屁をこいたはずみで5万人(異伝では「5万3千人」)の、いわゆるピュグマイオイ(原典はフランス語なので「pygmee」と書かれる)と呼ばれる小人の男を、次いですかしっぺで女をひりだす。
2021年発表のUnicode14.0ではポリコレの影響で妊娠中の男性を表す絵文字U+1FAC3(PREGNANT MAN)が追加された。
リアルで可能性がある方法の手順
男性は子宮を欠いている。
その為に代わりの手段となるのが子宮外妊娠である。
体外受精で腹腔に受精卵を移植し、腹膜妊娠の状態を作成。出産は帝王切開によって行う。
ただし、この方法は妊娠・出産する男性に高度の危険が伴うので、人間での実験は行われていない。
関連タグ
男ふたなり カントボーイ/cuntboy 両性具有 妊夫 産卵
生理男子:ある意味これが妊娠の始まりだったりする。