タグとしてはバーバラが使用されることが多い。
概要
赤毛で外見が幼い17歳の女の子で、髪を頭上でまとめたパイナップルのような髪型をしている。性格は天真爛漫で楽天家。一人称は「あたし」。
もともとは記憶喪失でかつての主人公達と同じように透明であった少女。「ラーのかがみ」を探す主人公一行に出会い、夢見のしずくの力で姿が見えるようになる。その後は主人公に拾われるような形で旅に同行する。
「記憶喪失の大魔法使い」だが、『ドラゴンクエストⅥ』のストーリー中では自身の出自を知るまで家出娘として扱われていた。
ルイーダの酒場に預けることはできず、イベントで究極呪文を習得したり、DS版の会話コマンドでは、主人公に対する好意が垣間見えることがあるなど、重要キャラかつ物語のヒロイン的な扱いをうけている(小説版以外のメディア、特に漫画版やCDシアターではより顕著)。
原作のSFC版ではムドー打倒以降は「マダンテ」習得とED以外のイベントが乏しかった。
公式的にはお色気要員としての側面もあるのか、遊び人にさせるとスカートをひらひらさせる、水着になって踊る、いけないあそびをする等、大胆な行動をとるようになる。
ヒラヒラミニスカートのためか近年の作品では規制の関係もあってスパッツを穿くようになった。ちなみに当時発売されていたフィギュアでは白パンツとなっている(今のような布で作ったパンツではなく“フィギュアの肌の一部”として造形されている)。
DS版以降の公式イラストを境に、それ以降はSFC原作絵より胸が豊満になっている。
その真実(※ネタバレ有)
大魔王デスタムーアに滅ぼされた魔法都市カルベローナの出身。より正確に言えば、カルベローナの創立者にして伝説の大魔女バーバレラの子孫に当たる。
バーバレラの魂の亡骸は女神像に宿っており、100年に一度そこから子孫が産まれるとされている。
そして仲間メンバー中唯一の、現実世界には存在しない『夢の世界』の住人である。
彼女以外の仲間達はみな現実世界の住人であり、一度は夢と現実にわかれてしまった主人公やハッサン達も本来の肉体を取り戻す事が出来たが、バーバラだけは唯一、現実の肉体というものが存在しない。
現実のカルベローナは既にデスタムーアによって滅ぼされており、住民たちの魂が夢の世界にて新たなカルベローナを築いた。バーバラはその後で産まれた存在のため、最初から夢の世界の住民なのである。
終盤ではバーバレラが編み出した古代呪文マダンテを習得する。
上記のように主人公に好意を抱いていると思しき台詞がチラホラ登場し、一国の王である主人公の父親も、物語のエンディングでバーバラと二人で城に帰ってきた息子(王子)に対し、ノリノリで二人の関係を応援している。
しかし、ラスボスである大魔王デスタムーアは、現実の世界と夢の世界の両方を支配するために、その魔力で本来は実体のない夢の世界をあえて実体化させており、いわば大魔王の魔力のおかげで、夢の世界の住人であるバーバラが、現実世界に干渉し、主人公達とふれあい、会話をし、アイテムの力を借りて姿も見えるようになっている、という状態であった。
そのため、主人公達の手によってデスタムーアが倒されたあとは、夢を実体化させていた魔力も徐々に薄れてゆき、主人公の目の前で少しづつバーバラの姿が薄れてゆき、彼に別れの言葉を告げながら消えてゆく、という悲しいラストとなっている(バーバラだけは実体がないため)。
但し、それ以降も『夢占い師』であるミレーユの水晶玉を使えば、現実世界からは本来見えない筈の、夢の世界を見ることは可能であるらしい。
彼女は消えてしまったのではなく、夢の世界の存在故に見えなくなってしまっただけである。
ラストシーンではゼニスの城にて、卵から何かが生まれるところが描かれている。バーバラはこれを「あたしたちの未来」と述べており、果たしてそれがなんだったのか……どのような未来が展開されるのか。すべてはプレイヤーの想像次第である。
漫画『ドラゴンクエスト 幻の大地』での変更点
主人公ボッツと恋愛要素のあるヒロインに抜擢。この辺りはDS版でも逆輸入されている。
またコミック版を担当した神崎まさおみ氏が『バーバラを生存させたい!』と原作者の堀井雄二氏に直談判をしており、まさかの生存エンドが描かれた。本来なら原作通りに消えてしまうはずだったが、ボッツが引き留めたことで現世に残ることとなった。
その後は仲間たちと共にダークドレアム討伐の旅へ出発するところで幕引きとなる。
ゲームでのステータス
今作におけるヒロイン枠ということで人気は高いが、実際に戦闘で使うにはかなり工夫が必要となるキャラクター。
まず加入時のレベルは2なのだが、順当に進めていれば他のキャラは10前後になっているであろう時期にこのレベルは低いと言わざるを得ない(最初に加入するハッサンですら3)。おまけにムドーの島に上陸した際には強制的にパーティーから外れる上に、終盤頃まではレベルが上がりにくいため他のキャラとの戦力差がなかなか埋まらない。他の加入時のレベルが異様に低いキャラが後に発売されたDS版やスマホ版ではかなり底上げされた一方で、彼女に関してはそのまま。
能力値はMPが群を抜いて高く、かっこよさはレベルが上がるとミレーユを上回り、パーティーのキャラクター中で最も高くなるのだが、HP・ちから・みのまもりが非常に低い魔法使いタイプ。前述のレベルの上がりにくさもあって素の状態の耐久力はかなり脆く、イメージに合うからと安易に魔法使いに転職させるとただでさえ低い耐久が悲惨なことになる。かといって耐久が上がる戦士等に転職させると、今度は高いMPが下がってしまうというジレンマ。
スーパーファミコン版では、メラ・ギラ・イオ・ヒャド系に若干の耐性を持っていたが、ニンテンドーDS版では耐性が削除された。ルイーダの酒場に預けることができないため敵の「バシルーラ」も効かず、この耐性だけは後のバージョンでも据え置き。
レベルアップで「ベギラマ」といった攻撃呪文や、「ルカナン」「メダパニ」といった攻撃補助呪文を覚えるほか、ストーリー上のイベントで「マダンテ」を習得する。高いMPとの相性は良いが、終盤は耐性を持っている敵も多いため強いかと言われると微妙なところ。
公式ガイドブック等では、魔力の高さをフルに活かせる賢者や、魔力の高さを活かしつつ非力さを補える魔法戦士などに転職することが推奨されている。
その他の出演
『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』では「伝説の賢者」という名前でバトルに参加し、宙返りを披露してからレーザーを放つ月光を使うことができる。
『ドラゴンクエストⅨ』では配信キャラクターとして登場した。
担当声優
- 鶴ひろみ:『ドラゴンクエストⅥ オリジナルビデオ』
関連イラスト
関連タグ
主人公(DQ6) ハッサン ミレーユ チャモロ テリー アモス
他作品
ゼシカ・アルバート:次々回作の仲間。こちらも髪の色が似た魔導士系ヒロイン。リメイク版以降は、ルート次第では彼女とのハッピーエンドが描かれている。
レオナ姫:お転婆な性格、古代の呪文を習得するなど共通点がある。
竜の騎士:マザードラゴンによって地上に産み落とされる存在。ちなみに竜の騎士の1人が記憶を失うイベントがある。
ティーダ:ドラクエと双璧をなすRPGシリーズファイナルファンタジー10の主人公。本編だけでなく出張作品でも全く接点は無い……のだが、その境遇や結末がバーバラと酷似しているキャラクター。