こちらの項目は各作品のネタバレの危険が伴ってますので閲覧にご注意願います。
各シリーズの設定
初代
母星セイバートロン星から地球にやってきたトランスフォーマー達が最初の到達時の様に宇宙船をいちいち乗って行き来する手間を省いて物資や人員を移動させるべく開発された装置とそれが作り出す星と星の間に架ける仮想的な橋を指す。
基本的にデストロンが所有しているシステムで地球に設置した形成装置が空中にワープホールを作り出しそれに吸い込まれる形で物質を吸い込みワームホール内を移動、セイバートロン星のデストロン本部に設置してある受け入れ口に出てくる。
セイバートロン星のデストロン本部は当時エネルギーが底を尽きかけておりそれを補うべく地球からのエネルギー搬送を確立させるべく完成され、当初はナビゲーションシステムがなくて亜空間に飛ばされて消滅したり、捕虜にしたサイバトロンを実験体にするも機動までの時間が達する前に逃げられたりとアクシデントがあったがなんとか完成。以後地球とセイバートロン星を行き来出来る数少ない手段となりセイバートロン星側のシステムはデストロン本隊の留守を預かるレーザーウェーブが管理する事となった。
スーパーリンク
空中に形成されるワープ空間に突入して使用できる。従来と異なり発生装置を必要とする描写はない。サイバトロンとデストロンが使用するもので色が異なっており前者が水色、後者が出入口が暗い紫で内側が黒色をしている。この中を通る時は下側に通路状の物体が生成される事で飛行能力を持たない者も移動可能となっており宇宙服を装着すれば地球人も行動可能。加えて星サイズの物体も移動可能となっており惑星の軌道上に届く高さの基地であるサイバトロンシティやユニクロンが突入した事もある。
ギャラクシーフォース
基本的な設定はスーパーリンクと同じ(初期設定では世界観を共有していた事が関係している)だが大気圏内を入口にした際は地球人が生身で生存が可能となっている。また、装置を必要としないのも同じだがグランドブラックホールに飲み込まれそうになったセイバートロン星から地球へ避難していたサイバトロン達は大所帯だった事から装置に設置された扉を通過していた。
デストロンが所有しているものは「ファイヤースペース」という炎に包まれた亜空間に通じており(これは初期設定ではスーパーリンクのラストで誕生した太陽であった事からきている)ゲートの出口も炎状となっている。
ベクタープライムは所持している剣の力でより自由にワープゲートを形成する事が可能でそこから更に空間を斬って開いた出口をギャラクシーコンボイがマトリクスの力を照射する事で拡大、未知の星系及び数人を同時にあっても送る事が可能となっている。
アニメイテッド
特殊なゲート型の装置が発生する青い光球の中に突入する事でワープする。ただしバグが発生しやすくエネルギーの余波で装置が爆発する事すらありワープ元と先で共通コマンドを認証しないと突拍子もない場所に飛ばされたりと安全に使用できない。オメガスプリームには生成装置が組み込まれており単身でワープが可能(後にオートボットの一部のメンバーも生成装置だけを取り出したのを持ち運ぶ事で単身ワープを行っている)。
実写TFシリーズ
サイバトロン星の旧世代が用いていたワープ航法でリベンジで登場したジェットファイアはその体に生成装置を内蔵しており*主人公達をアメリカからエジプトに連れていく際に使用したが長年のエネルゴン補給不足で機能が劣化していたため到着時転送地点から数十mずれて一行は弾かれるように跳ばされておりジェットファイアは違う星でないだけ上出来と称していた。
続編のダークサイドムーンではセンチネルプライムが開発した改良型と思われるブリッジのホールを生成する柱が登場しておりサイバトロン星を脱出する際宇宙船アークに数百本積んであったが地球の月面に墜落した後にアーク内に侵入したディセプティコンに持ち去られていた。オートボットはこれを外宇宙で使用し戦場と化していたサイバトロン星から撤退する計画を立てていたが母星の荒廃を憂いたセンチネルは独断でディセプティコンと密約を交わしており個体数の多い知的生命体を見つけ出し彼らを従わせサイバトロン星再建の労働力にする計画を立てていた。巧妙にそれを隠したディセプティコンは故意にオートボットに月面のアークの存在を知らせ仮死状態であったセンチネルをマトリクスにより蘇生させると再度センチネルを協力者に引き込み計画を再開。回収済みだった柱を使用して月面に潜伏していた兵士を地球に転送、上記の計画の条件を満たしていた地球の制圧に乗り出しサイバトロン星を地球の軌道上に転送して地球人類を星の労働力として従わせようとした(小説版では更に軌道上という近距離に惑星を置いたら重力の引き合いで地球自体が崩壊する危険がある事も危惧されていた)。途中まで転送は進んだのだが地球征服を阻止しようと乗り込んできたオートボット、米軍、数人の民間協力者によりコントローラーの機能を持つ柱が破壊されたため転送は中断、元の星系へと引き戻されていった。
プライム・アドベンチャー
サイバトロン星のロストテクノロジーと化していた技術と思われていたがディセプティコンの科学者ショックウェーブが復元に成功していた。リング状のゲートからエネルゴンを動力に機動する装置で発生するホールを潜って移動する。双方向に使え距離の制限もないがエネルゴンの使用量が多くなる上に地球とサイバトロン星の様に何光年も離れた地点は外部装置で厳密には後述のオートボットが改造して造りだした4台目もあるが)。一つ目はショックウェーブの研究所に置かれておりオプティマスが避難していた地球に進撃されるのを阻止すべく捕虜になっていたのを脱走したアーシーとクリフジャンパーが爆破及び二人がオプティマスと合流すべく地球に移動するため使用された(二人を追跡してきたショックウェーブはホールを潜りきる前に崩壊に巻き込まれたがサイバトロン星の別の地点に飛ばされる形で生存していた)。
2台目は地球の衛星軌道上に作成、メガトロンがサイバトロン星に残された戦死者の亡骸をダークエネルゴンでゾンビ状の兵テラーコンと化し地球へ連れてきて侵略用の兵力とする計画を立てるもオートボットがブリッジをテラーコン達がホールを潜ろうとしていたところエネルゴンの逆流を招かれてテラーコンと(スタースクリームの退避の警告を素直をすぐ聞かなかったため)それを出迎えようとしたメガトロンを巻き込み爆破された。3台目も作られたがその時丁度サイバトロン星へ行く手段を欲していたオートボットに利用される事となり月面の背後に移動させられていた。こちらは破壊に追い込まれる事なくディセプティコンのサイバトロン星との行き来に使用し続けた。
続編のアドベンチャーでもバンブルビーが再び地球に訪れる際文化博物館の展示にされていたものを使用している(他2名勝手について来てしまったが)。またディセプティコンのサンダーフーフが偶然出会った人々を騙してサイバトロン星に帰還しようとスペースブリッジを作らせたが所詮は素人が作った出来の悪いスペースブリッジだったので作動させた結果ブラックホールが発生してしまい、危うくバンブルビーたちが飲まれかけた。
アーススパーク
G1から派生した世界観とされているため初代と大差ないと思われる。本編の15年前、戦争の不毛さに気づきディセプティコンを脱退したメガトロンはオートボットと共闘しオールスパークをサイバトロン星に戻し荒廃していった故郷を復活させようとした。ディセプティコンの妨害を受けながらもワームホールに放り込む事は出来たのだがスペースブリッジの生成装置が戦闘の最中で破壊されたためそれにワームホールが巻き込まれてしまいオールスパークは消滅したと思われており、それにより生命の源が絶たれたサイバトロン星は死滅してしまったという(ただし15年も前である上に地球にいるトランスフォーマー達はサイバトロン星の様子を見に行く事は出来ないので本当に滅亡したかは不明)。
関連用語
スペースブリッジとは異なるがトランスフォーマーシリーズは宇宙各地が舞台になる関係上他にも宇宙航行用の技術が登場するのは珍しくなくこの項目はそれらに対して紹介する。
トランスワープ・ドライブ
ビーストウォーズシリーズに登場する宇宙航行技術、またはそれを可能とするエンジンやシステムで地球歴2010~2300年の間に完成された。このエンジンにより形成された「トランスワープ・ポータル」に突入し内部の「トランスワープ・ワームホール」を通過する事でより高性能な移動だけでなく時間旅行をも可能としている。それは未来を知れたり歴史改変が可能となる危険性がある事を意味しているため使用は厳重に管理されていたと思われつつも宇宙探索の幅が広がったトランスフォーマー達による本格的な宇宙調査・開拓が始まる事となった。しかしその改変の問題からビーストウォーズが引き起こされるきっかけとなった。
グランドブリッジ
プライムに登場するスペースブリッジの簡易版。スペースブリッジより少ないエネルゴンと乏しい技術で作成可能だが惑星の軌道上までの範囲が限界かつ電車の様に移動中の乗り物に向けてブレが大きいリスクが伴う。よっていずれサイバトロン星への帰還を考えていたオートボットはスペースブリッジの入手を求めていたが後にプライムの称号を持つ者が使用できるあらゆる道具を製作できる「ソラスプライムハンマー」にてオートボット基地のグランドブリッジをスペースブリッジに改良している。それとは別に二つのホールが同時に生成されそれが近距離過ぎると「シャドウゾーン」と呼ばれる通常空間にいる者からは視認できず互いに触れ合う事もできず会話も通信機越しでないと繋がらないという亜空間へと通じるゲートが形成され近くにある物はこの別次元に吸い込まれる危険が生じる(再度開けば脱出可能)。また、サウンドウェーブは体内に生成装置を有しており(アドベンチャーでディセプティコンが乗っていた船が無い状態でも作動できていた)単身で開く事が可能でこれで相手を戦うまでもなく現場から遠く離れた地点へと強制離脱させるのは得意技としている。
アドベンチャーでもフラクチャーが所持していた宇宙船に搭載されていたものが登場しており持ち主が乗り捨てた後オートボットが回収、以後の作戦に用いられた。
トランスワープ・キー
実写7作品目ビースト覚醒に登場。見た目は信号が付いた笛の様な外観をしており時間・並行世界の枠を超えて星々を移動を可能とする装置。実写世界のマクシマルが管理しており彼らはそれであらゆる世界に赴きそこに生息する生命体の発展を促し守っていたが故郷の星を捕食しに襲撃に来たユニクロンが入手すべく部下の テラーコンを差し向けられる。ユニクロンがキーを手に入れたらあらゆる時代・世界の制限なく星を餌にするのは明白であったためマクシマルはなんとしても渡す気はなく故郷が喰われつつもほんの一握りが地球へと逃亡(この際にもキーで時空を超えており本編の時代の地球・サイバトロン星よりも未来から、あるいは並行世界からやってきた事を示唆した発言をしている)、奪われる時に備えキーを分割し自分達も2グループに分かれて当時の地球人と共生し数千年潜伏していた。スーダン方面に隠されていた側は古代ヌビア人がエアレイザーを模して作ったキーを収納していた猛禽類の石像に隠されていたがヌビア文明の滅亡と現地のマクシマルがエアレイザー以外死滅してしまった事で行方不明状態となる。1994年その石像は発見されニューヨークの博物館に運び込まれ石像を分析していたエレーナが起動させてしまい放出された光がオートボットに感知される事になる(地球人には視認できないため世間には気づかれなかった)。サイバトロン星へ帰る手段を求めていたオートボットは成り行きで協力者となったノアにキーを回収させようと潜入させるがエネルギーがテラーコンにも居場所を明かしてしまい襲撃してきた彼らにキーを奪われてしまう。それを察知して駆けつけたエアレイザーが合流しもう一方はペルーに手がかりが見られた事でオートボット・マクシマル・地球人のチームはそこへ捜索に訪れる。もう片方は現地に潜伏していたマクシマルが代々協力関係にあった現地住民と共同で管理されていたがテラーコンはエアレイザーを洗脳した事で奪われてしまいキーが生成したワームホール形成装置により地球の軌道上にユニクロンが転送、地球を餌に与えようとする。装置を停止しようにも奪われた後にそのためのコードを知っていたエアレイザーが死亡してしまったためお手上げかと思われたがエレーナがコードをメモしていた事でオートボット・マクシマルの連合軍により進軍、ユニクロンの全身が地球の軌道上に転送される前にエレーナにキーの解除コードを入力させる事に成功する。しかしスカージが悪あがきに装置のシャットダウンに移る前にコントロールパネルを破壊してしまいキーそのものを破壊する事でしかユニクロンを退ける方法が無くなってしまう。皆が躊躇う中キーを破壊する事に覚悟を決めたオプティマスは決断、サイバトロン星への帰還手段を封じる事になりながらもユニクロンを元の次元に押し戻し地球を救う事に成功した。