概要
ゼルダの伝説(初代)のイラストをゼルダの伝説(シリーズ)と分けるために作られたタグ。
ゼルダの伝説(初代)
『ゼルダの伝説』は、任天堂が制作したファミリーコンピュータ ディスクシステム用のゲームソフト。日本では1986年2月21日に発売された。ディスクシステムの第一弾となるゲームソフトである。
後にAV仕様のファミリーコンピュータ発売記念としてファミリーコンピュータの移植版が、ワリオの森と同時発売される事になり、その後はゲームボーイアドバンス、Wii バーチャルコンソールにも移植されている。
「ゼルダの伝説」シリーズとの混同を避けるため、『初代ゼルダの伝説』『ゼルダの伝説1』等と呼ばれることがある。
旅人の少年がリンクが老婆インパと出会い、ゼルダと力のトライフォースが魔王ガノンの手に落ちたことを告げられる。
リンクは力のトライフォースを持つガノンに対抗するべく、ゼルダ姫がハイラル各地に隠した8つの知恵のトライフォースの欠片を集めるというストーリー。
始めは弱かったリンクが広大なハイラルの探索、様々なアイテムを駆使した謎解きをすることで強く成長していくなど「ゼルダの伝説」シリーズの根幹とも言える数々の特徴は、すでに本作で確立されている。
一方で、リンクやゼルダ姫のキャラクターデザインは昨今のシリーズで一般的なものと比べるとかなり異なる。
登場人物
登場モンスター
地上フィールド
地下ダンジョン
雑魚モンスター
中ボス
大ボス
登場装備・アイテム
※シリーズ全体の装備・アイテム達については『ゼルダの伝説シリーズの装備・アイテム一覧』を参照。
- 消費アイテム
ハート | その場でハートを1つ回復する。店でも購入できる。 |
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命の器 | ハートの最大値を一つ増やす。説明書では「ハートの水筒」表記。 |
ルピー | 舞台となるハイラル地方にある「小王国」の通貨。 |
妖精 | 通常の妖精はハートを3つ、妖精の泉に行けばハートが全回復する。 |
時計 | 画面内のモンスターの動きを止める。説明書では「マジカルクロック」表記。 |
- 装備品
ソード | その場で突きを繰り出す基本攻撃。 |
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ホワイトソード | 「ソード」の上位アイテムで、2倍の攻撃力がある。LIFEのハートの数が5個以上あれば入手できるようになる。 |
マジカルソード | 「ホワイトソード」の上位アイテムで、ソードの4倍の攻撃力がある。LIFEのハートの数が12個以上あれば入手できるようになる。 |
シールド | 最初から持っている小さな盾。攻撃していない時に正面に構えており、多少の飛び道具攻撃なら防げる。 |
マジカルシールド | 剣ビームや魔法攻撃も防ぐことができる大きな盾。店のみ入手可能。 |
指輪 | 被ダメージを軽減する指輪で、2種類存在する。青は被ダメージ2分の1、赤は被ダメージ4分の1に抑える。説明書では「ブルーリング」・「レッドリング」表記。 |
- ダンジョンで手に入る宝物
イカダ | 船着き場から川を渡れるようになる。 |
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ハシゴ | 1マス分の水路を渡れる。 |
パワーブレスレット | 特殊な岩を動かせるようになる。 |
弓 | 矢を遠くに飛ばすためのアイテムであり、「弓」と「矢」の両方を入手することで初めて使用できる。 |
- そのほかの特殊アイテム
ブーメラン | 投てき後に自分へ戻ってくるブーメラン。飛距離が増える上位アイテムとして「マジカルブーメラン」が存在する。 |
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バクダン | 設置後に一定時間で爆発する爆弾を設置する。 |
矢 | 「弓」を手に入れている場合、弓矢を使うことができるようになるアイテム。消耗品としてのアイテムではなく、使用の際はルピーを1つ消費する。上位アイテムとして「銀の矢」が存在する。 |
ロウソク | 目の前に炎を出すことができるアイテムで、青と赤の二種類が存在する。 |
マジカルロッド | 魔法攻撃が可能で、魔法「バイブル」を獲得することで「敵に当たった場所に炎が出現する」という追加効果が発生する。 |
笛 | 特殊な効果を持つ笛。以降の作品における「オカリナ」のような役割であり、使う場所に応じて様々な効果を発揮する。 |
あれこれ
ディスクシステム版とカセット版との相違点
ゲームシステムに相違点はないが、ごく一部のデータの変更、音源の相違が挙げられる。
特に音源はディスクシステム用の音源が使えないため、新たに収録されたものが採用されている。
また、カセット版のタイトルは『ゼルダの伝説1』となっている。
おそらくだが、画面上部のステータスの文字のフォントがディスク版と異なり海外版と同一である事から、「海外版ベースのロムカセット移植」ではないかともされている。
カセット版における不可解な発売年
1994年に発売されたFC版の発売年の表記は何故か「(C)1986 1992」となっている。
おそらくFC版の移植は本来1992年に発売する予定だったが、移植した際に何かしらの諸都合で1994年で発売になったか。
もしくは発売ではなく、移植していた時期が1992年であった説もある。
しかし、一部の書籍やネット上でも「1992年にロムカセット版が発売」と表記されているところが多いが、全くの誤りであり、実際には1992年の時点では発売されていない。
事実、1994年2月19日の発売であり、日本では1992年にゼルダシリーズの発売はされていない。
参考にまで直近で発売されているシリーズでは、神々のトライフォースは1991年(海外では1992年)、夢をみる島は1993年である。
また、GBA版以降もFCD版ベースを除き、1992年表記のままである。
原作・移植一覧
FDS版 | FC版 | GC『どうぶつの森+』 | GBA版 | |
---|---|---|---|---|
発売日・配信日 | 1986/2/21 | 1994/2/19 | 2001/12/14 | 2004/2/14 |
値段 | 2,600円 | 4,200円+税 | 6,800円+税 | 2,000円(税込) |
ベース | FDS版 | FC版 | ||
備考 | (※1) | |||
GC『ゼルダコレクション』 | WiiVC | 3DSVC | ゲーム&ウオッチ | |
発売日・配信日 | 2004/3/18交換開始 | 2006/12/2 | 2011/12/22 | 2021/11/12 |
値段 | 非売品 | 500ポイント | 500円 | 5,480円 |
ベース | FDS版 | ゼルコレ | FC版 | FDS版 |
備考 | (※2) |
※1 ゲーム内の「家具」としてファミコン「ゼルダの伝説」のゲームが登場する。通常プレイでは入手不可能。
ちなみにメッセージの変更を除けば再現度が一番高い。
※2 クラブニンテンドーで500ポイントでプレゼントされた。『4つの剣+』購入者は150ポイントで入手できた。
他にも『リンクの冒険』『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』が収録されている。
セーブ
本ソフトはセーブ方法が特殊である。普通のプレイではゲームオーバー時にしかセーブが出来ず、任意にセーブを行うためには「Startでサブ画面を開いた状態でIIコンの上+Aを押す」という隠しコマンド然とした操作でセーブ画面を出す必要がある(そしてセーブ画面でSelect、Startで項目を選ぶ)。説明書に記載はあるものの、途中セーブという扱いではなく「ゲームを中止する」操作としての紹介である。
移植作では、ファミコンミニやWii VC版ではコントローラを2つ使うような操作は出来ず、セーブ画面は「サブ画面で上+Select」に変更されている。
3DS VCではコントローラの切り替え操作がVCの機能として用意されているため、「Startでサブ画面に入り、L+R+YでIIコンに切り替え、上+A、L+R+YでIコンに戻り、Select、Startで項目を選択」という面倒な操作となる。
Switch Onlineでは、Switchは標準コントローラが2個として使えるJoy-Conであるため、携帯モードでプレイしていた場合「+でサブ画面に入り、左右のJoy-Conを取り外して2つにし(左・右の順で取り外したとする)、IIコン(右Joy-Con)でスティック↑+右ボタン(←+X)、Iコン(左Joy-Con)で-+SL、-+SR、両Joy-Conを再装着」という更に面倒な操作になる。Joy-Conの無いSwitch Liteではおそらく途中セーブ不可能である。
(ただしVCには中断機能、Switch Onlineにはどこでもセーブ機能がゲーム外のサービス自体の機能としてあるため、実質的にはセーブに困ることは特にない。)
メディアミックス
当時は多数の作家によるコミカライズ化・ゲームブック化が行われていた。
特にゲームブック『蜃気楼城の戦い』は、本作の後日談となっておりリンクとゼルダが恋人同士になっている。またガノンの弟である魔将軍(ゼネラル)ガイアが登場する。
その他
スーパーマリオブラザーズ3のワープゾーンへ行くアイテム「笛」は、ゼルダの伝説に登場した笛が元ネタ。メロディから竜巻に飛ばされるところまで再現されている。
後に発売されたティアーズオブザキングダムのゼルダ姫は髪型を変えており、本作のゼルダ姫と同じくセミショートになっている。
発売した頃はまだ無名だったのか、当時のファミ通などのゲーム攻略紹介雑誌では殆ど取り上げられなかった(発売前情報が載ったくらいである)。ただし必勝本シリーズといった攻略本は多数刊行されており、任天堂側が力を入れていたのが窺える。
関連イラスト
関連タグ
「ゼルダの伝説シリーズ」タグ
前後作 | タイトル |
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前作 | なし |
次作 | リンクの冒険 |