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アルト(30MM)の編集履歴

2025-02-02 00:31:31 バージョン

アルト(30MM)

あると

アルトは、プラモデル『30 MINUTES MISSIONS』に登場する人型機動兵器「エグザマクス」。

機体データ

型式番号eEXM-17
所属地球連合軍
開発サイラス
生産形態量産機
全高16m
重量31.5t
携行武装ハンドガン、アサルトライフル、スナイパーライフル、ナックル、アックス、ナイフ、ソード、他
その他装備ロイロイ、他

機体解説

型式番号eEXM-17

模型企画『30 MINUTES MISSIONS』(30MM)に登場。


地球連合軍が運用する量産型エグザマクス(EXAMACS)。エグザマクスとしては第3世代型に分類される。2XXX年のバイロン軍の侵攻開始に伴う結成と同時期に、地球連合軍のスタンダード機として制式化された。開発元はIT企業「サイラス」。

量産機らしいシンプルかつスリムな体躯を持ち、機動性や操縦性に優れる。直線的な各部の形状やバイザータイプの頭部センサーといった地球連合軍機の標準的な要素も、アルトの時点で完成されている。


エグザマクスとしての真骨頂とされるモジュール化された各部パーツの換装・増設に関しては、拡張性に加えてエグザマクス以外の現行兵器との互換性に重点を置いて開発されたようだが、後発のエグザマクスやエグザビークルとの組み合わせにも問題なく対応できる。

そのため、配備される環境は地球全域を含む広範に渡り、独自の追加装備や塗装パターンなどを採用した現地改修機も数多く存在する。

正式に認可されたバリエーションでは、頭部前面や肩部の外装、および脚部やバックパックの換装や、胸部中央、前腕部側面、腰部側面のハードポイントを用いたパーツの増設などが行われている傾向がある。また、正式な塗装パターンでは外装が2色で塗り分けられるのが基本な他、フレームの色にも数種類のバリエーションがある。


武装など

以下に示すのは「アルト用」と明言されているもののみで、使用可能な武装は他にも多数存在する。また、これら以外にアルトの派生型で初めて採用された武装もある。


ハンドガン

短銃身の携行火器。腕部と干渉しないように左側に寄せられたストックを特徴とする。

エグザマクス本体と同様に各パーツがモジュール化されており、銃身やセンサーを換装することでアサルトライフルスナイパーライフルへと仕様を変更することが可能。また、ハンドガンでは実体弾、アサルトライフルではビームを放っている模様が確認されており、両者の撃ち分けができる可能性もある。


ナックル

エグザマクス用のナックルダスター。モジュール化された近接武装の1形態であり、アックス、ナイフ、ソードといった刃物系の実体武装の「柄」としても機能する。

一方で、前記3種類の刃物はナックルとは別の長柄や、エグザマクス本体のハンドパーツを取り外した後の基部に取り付けることも可能。


ロイロイ

人工知能を搭載したエグザマクス用の小型支援ロボット。アルト向けのロイロイは、4脚と装甲戦闘車両を彷彿とさせる角張ったボディを持つ。腰部後方などのアルト各部のハードポイントに接続可能な他、エグザマクスの頭部の代わりとしてボディを取り付けることも想定されている。


オプションアーマー

頭部前面、胸部、両肩部上面に取り付けられるアーマーと、前腕部に装備されるシールドがセットされたもの。各種武装などと併用することで、アルトに各用途向けの派生機としての能力を与えることができる。


近接戦闘用オプションアーマー

近接戦向けに要部の装甲を補う形の、シンプルなオプションアーマー。


長距離狙撃用オプションアーマー

頭部アーマーには狙撃用のセンサーが備わっており、装着時にはアルト本来のバイザー型センサーは完全に覆い隠される。翼状のシールドも外観上の特徴。


指揮官機用オプションアーマー

装甲としての無骨さが前面に出ている他2種とは異なり、ヒロイックな印象を湛えた外観のアーマー。頭部アーマーにはV字型のアンテナとともに1対の目状のスリットが設けられており、装着するとツインアイのような形でバイザー型センサーの一部が露出する


バリエーション

脚部の換装や足首へのパーツの組み込みによって、通常型のアルトよりも長身になっている機体が多い。


アルト(空中戦仕様)

型式番号eEXM-17

地球重力下での飛行能力と、空戦が可能な機動性を獲得した仕様。エスポジットが登場するまでは、機体の構成要素のみで飛行が可能な唯一のエグザマクスだった。

2基のマルチブースターや可変後退翼形式の主翼を備えたフライトユニットへとバックパックが換装されるとともに、脚部もブースターや小翼を備えたものに変更。また、頭部や胸部にも空力を意識したと思しき形状のアーマーが装着されている。

新型武装として2基のキャノン砲を装備する。通常時には肩口から前方に指向される形でフライトユニット上面に接続されているが、グリップを換装することで携行式のライフルとして用いることも可能。

なお、フライトユニットの中核となるパーツは、後に登場したエグザビークル(エアファイターVer.)にも転用されている。


アルト(陸戦仕様)

型式番号eEXM-17

陸戦向けにアルトの装甲強化と防塵化を図った仕様。

最大の特徴として、バックパックに代わってクローラーを備えた局地用移動ユニットを装備している。これは単独で装甲車としても運用可能な他、クローラーを脚部などに接続することでクローラーダッシュが可能な高速移動形態やタンク形態を取ることができ、陸上における踏破性を引き上げている。

また、重装甲化を図って脚部はマッシブレッグに換装、頭部アーマーも変更されている他、腰部にはサイドアーマー、両腕部には小型のシールドが増設されている。武装面では、モジュール構造を採用した専用バズーカが新たに用意されている。

なお、移動ユニットは後発のエグザビークル(タンクVer.)の構成要素として流用されている。


アルト[HJカラー]

型式番号eEXM-17

書籍『30 MINUTES MISSIONS COMPLETION』に登場。

バイロン軍の新型機の登場を受け、次世代機であるラビオット配備までの「繋ぎ」として編成された特務部隊「チームHJ」に所属するアルト。

ベージュとピンクレッドという部隊カラーを除き、基本仕様は通常型のアルトと同様であり、戦力を増強されたバイロン軍に対抗できたのは精鋭パイロットらの技量によるものと推測される。


アルト(X777部隊所属機)

型式番号eEXM-17A

模型企画『30 MINUTES MISSIONS ANOTHER EXAMACS PLAN』に登場。

精鋭部隊「X777部隊」に配備されている特殊任務向けのカスタム機。機動性・攻撃能力・指揮能力といった全般的な性能が引き上げられており、戦局に影響を及ぼす形で陸海空を問わない活躍を見せた。

頭部アーマーと肩部外装はそれぞれ新規設計で、加えて胸部には指揮官機用オプションアーマー、腰部にはサイドアーマーを装着。また、脚部には延長パーツと追加スラスターが組み込まれている。標準的な武装はアルト用のスナイパーライフルとほぼ同仕様のタクティカルビームライフルであり、射撃精度に優れる。

部隊カラーはパープル、ブルー、オレンジイエローの3色。なお、頭部アーマーおよび肩部は別部隊の所属機で用いられた例もあったようで、ホワイトの個体が確認されている。


フルアーマーアルト

型式番号eEXM-17FA

総合的な性能強化を目的としたフルアーマー仕様。

胸部、肩部、腰部両脇、膝部、足首に組み込まれた「中間アーマー」などを介して全身に追加装甲を纏うとともに、脚部には補助推進装置が増設され、バックパックも2基のアダプタープレートを備えた大型のものに換装された。また、中間アーマーとバックパックのみでも、ハードポイント数の増加や敵マクシオン軍機などに合わせた機体サイズの最適化といった効果が発揮される。

さらに、新型武装として実体剣と2連装の火砲を複合した可変式大型武装「キャノンブレード」2基が装備されており、ブレードモードとキャノンモードを切り替えることで遠距離・近距離双方での戦闘に対応できる。

これらの増加装備は、アルト以外の機種での使用も想定されている。また、アルト用ロイロイを「フルアーマーロイロイ」化するカメラアイ付き追加装甲も併せて開発されている。


ラビオット

型式番号eEXM-21

アルトの運用データや鹵獲したバイロン軍機の解析データなどを取り入れて開発された、アルトに続く第4世代型エグザマクス。

「アルトの強化発展型」と位置づけられることもあるが、フレームが共通な点以外はほぼすべてが刷新されている。

詳細は地球連合軍(30MM)を参照。


キット解説

『30MM』第1弾として、ホワイト、ブルー、イエローの3色が2019年6月に発売。以後、2025年現在に至るまでバリエーションの展開が継続されている。

メカニックデザインの担当は海老川兼武氏。


本体及びオプションパーツはすべて1/144スケールで、本体のサイズは約11cm。地球連合軍およびバイロン軍のエグザマクスなどのキットで広く用いられている「フレーム1」は、アルトで初めて採用された。通常のアルトの場合はランナー4枚構成、成形色は外装が2色、フレームおよび武装とセンサーで1色ずつの計4色が基本。

以後の『30MM』キットと同様に、一部関節に用いるポリボール以外はすべてKPS製。KPSは経年や支える重量によって関節などの保持力が劣化しやすい性質があるが、素のアルトの場合は各部がシンプルかつスマートなため、これによる悪影響は少ない。

各部に設けられた3mm径のハードポイントに加えて、バックパックはいわゆるユニバーサル規格に対応している。


武装のうち、本体に標準で付属するのはハンドガンとナックルのみで、それ以外は「アルト用オプションウェポン1」で入手することができる。なお、銃器のカスタマイズパーツは差し込み口の形状が独特のものになっており、後に追加されたパーツがないと他のパーツはほぼ使用できない。

また、派生型のキットは通常のアルトのカラーバリエーションとして組み立てることも可能……とされているが、通常のアルトの武装とバックパックが含まれるCランナーはX777部隊所属機以外には付属していないため、実際には他のアルトからこれらのパーツを持ってこないと完全な形にはならない。


2020年代に入り、コロナ禍に伴う巣ごもり需要や転売の横行によって、ガンプラをはじめとするバンダイキャラクタープラモデルが根こそぎ模型売り場から消える中で、アルトのキットはポルタノヴァとともに棚の品揃えを支え続け、またモデラーに求められ続けた。

「必要な時と場所に必要な性能を持って必要な数が揃っている」という、実際の戦史において求められた「名量産機」の条件を、アルト(とポルタノヴァ)はプラモデルとしての在り方でもって達成してみせたのかもしれない。

一方で2025年現在、ホワイトとダークグレーを除く通常のアルトのカラーバリエーションや各種オプションアーマーは新品の市場在庫が払底しており、入手が難しい状況にある。


ラインナップ

※価格はすべて税込。

  • アルト[ホワイト](1,408円、2019年6月29日発売)
  • アルト[イエロー](1,408円、2019年6月29日発売)
  • アルト[ブルー](1,408円、2019年6月29日発売)
  • アルト[レッド](1,408円、2019年8月10日発売)
  • アルト[ダークグレー](1,408円、2019年9月14日発売)
  • アルト[グリーン](1,408円、2019年10月12日発売)
  • アルト[ブラック](1,408円、2019年11月16日発売)
  • アルト[パープル](1,408円、2020年1月25日発売)
  • アルト[グレー](1,408円、2020年3月7日発売)
  • アルト[HJカラー](2,750円、2021年2月27日発売、『30 MINUTES MISSIONS COMPLETION』付録)
  • アルト/ポルタノヴァセット[クリアカラー](3,300円、2024年3月22日発売、「HYPER PLAMO Fes.2024」会場限定・ポルタノヴァとのセット品)

派生型

  • アルト(空中戦仕様)[ネイビー](1,980円、2019年12月21日発売)
  • アルト(陸戦仕様)[ブラウン](1,980円、2020年2月22日発売)
  • アルト(空中戦仕様)[オレンジ](1,980円、2020年6月13日発売)
  • アルト(陸戦仕様)[オリーブドラブ](1,980円、2020年8月22日発売)
  • アルト(X777部隊所属機)(2,530円、2021年12月16日発送、プレミアムバンダイ限定品)
  • フルアーマーアルト(2,178円、2025年1月11日発売)

オプション

  • アルト用オプションウェポン1(550円、2019年6月29日発売)
  • 近接戦闘用オプションアーマー[アルト用/ダークグリーン](330円、2019年6月29日発売)
  • 近接戦闘用オプションアーマー[アルト用/オレンジ](330円、2019年6月29日発売)
  • 長距離狙撃用オプションアーマー[アルト用/ダークグレー](330円、2019年6月29日発売)
  • 長距離狙撃用オプションアーマー[アルト用/ブルー](330円、2019年6月29日発売)
  • 指揮官機用オプションアーマー[アルト用/ホワイト](330円、2019年8月10日発売)
  • 指揮官機用オプションアーマー[アルト用/ブラック](330円、2019年8月10日発売)

関連タグ

30ミニッツミッションズ 地球連合軍(30MM) プラモデル 3mmジョイント

量産機 量産型

海老川兼武


リシェッタ リーベルナイト - 兄弟シリーズの一番手繋がり。

スティレット 轟雷 - 先行するライバルシリーズの一番手コンビ。


ジム ジムシリーズ - イメージソースと見られる他作品の量産機。ただし、ジムシリーズで見られる「ガンダムタイプの量産型」としての記号的特徴は、アルトのデザインでは希釈されている節がある。

ジェノアス - メカデザイナーが過去に担当した他作品の量産機。顔の全面を覆うバイザーや角張った肩部・腕部、スカート無しの腰部など、後のアルトに繋がっているのかもしれないデザインが散見される。

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