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サトシ(アニポケ)
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サトシ(アニポケ)

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あにぽけでかつてしゅじんこうをつとめたさとし

本稿では、テレビ東京系列で放送されていたアニメ作品『ポケットモンスター』シリーズのうち、第1~第7シリーズで主人公を務めていた少年、サトシについて説明する。 「サトシ」単体のタグや「サトシ(トレーナー)」のタグの使用はご遠慮下さい。

演者

吹き替え


※アニポケ7thシーズン。それ以前のシリーズの幼少期は松本氏が担当。


概要

テレビアニメ『ポケットモンスター』の第1~第7シリーズの全編における主人公。

カントー地方にあるマサラタウン出身のポケモンマスターを目指して旅をするポケモントレーナーで、他人に名乗る際には「マサラタウンのサトシ」ということが多い。

(『AG』まではゲストキャラに対してもそうだったが、『DP』以降は概ね主要キャラに対して以外は名前のみ名乗るという形式になっている。)


一番のパートナーは旅立ちの日にオーキド博士から貰ったピカチュウ(♂)であり、唯一無二の親友。常日頃から頭上や肩に乗せている事が多いが、ピカチュウは体重が約6kg。鳴き声や仕草で伝えている言葉がまあまあ判る故に他のポケモンの通訳を任せている。たとえ無数の別個体が動き回っても、メタモンがへんしんした姿ですら見分けられる眼力。


ポケモンゲットや有事の際など、気合を入れる際はたまに帽子のつばを後ろに回す癖がある。

一人称は基本的に「オレ」で、劇場版コミカライズ等ではカタカナ表記が多い。

海外名は「Ash Ketchum」(アッシュ・ケッチャム)とフルネームが設定されている。これは『Gotta catch 'em all!』(ポケモンゲットだぜ!の英訳)をもじったもの(Ashはサトシの語感から)。


サトシゲッコウガは「Ash-Greninja」の訳が当てられているほか、『ポケットモンスターX・Y』にてエイセツシティの西側ゲートにいるトレーナーがヒトカゲに「セパルトラ」と名付けたという旨の会話は「Ash Ketchum」で代用されている(スペイン語でセパルトラは大変不吉な意味である為)。


モデルについて

容姿のモデルとなったのはゲーム「赤・緑」の主人公レッド

名前の由来はポケモンの生みの親である田尻智氏から。

初代ゲーム「『赤』版と『ピカチュウ』版」の主人公♂のデフォルトネームの一つでもあり、後継作品でもおまかせ入力の候補に採用されている。



家族構成

アニメに登場する家族は母・ハナコのみで他の親族は登場しない。父親と祖父がポケモントレーナーである事は第二話で明言されている(参照)。ハナコに懐いて家事手伝いをしているバリヤードの「バリちゃん」も家族と言えるのかもしれない。


初期シリーズのシリーズ構成である首藤剛志氏による小説版では、ハナコの他にサトシが生まれる以前に行方不明となったポケモントレーナーの父、同じくポケモントレーナーの祖父、亡くなった祖母がいる。


ハナコは夫が行方不明となった事を機に夢を諦め、亡くなった母親(サトシの祖母)の跡をついで食堂「マサラハウス」の経営を始めたとのこと。またこちらの設定ではサトシがポケモントレーナーを目指すのは一族の伝統、というかマサラタウンの社会事情だとかなり当たり前のことらしい(詳細はマサラタウンを参照)。

  • シングルペアレントで実家が食堂を経営しているという点では、歴代のレギュラーではマオの家庭環境が比較的近いが、マオは最終回でもメレメレ島を離れなかったなど、行動範囲では対照的になっている。

アニメでも上述の小説設定が通用するのかは長年謎となってきたが、少なくとも劇場版『ココ』においては、サトシが幼少期に父親が語った言葉を覚えており、「生まれる以前に行方不明」という設定は採用されていないことがわかる。


また、『ポケットモンスター遥かなる青い空』でも父親が生きている事が明言されているが、父親には結局会えずじまいだった。


人物

ポケモンの事を第一に考えることができる優しい心の持ち主。ポケモンバトルが大好きで強い相手と戦う機会ができると非常に喜び特訓も好き。無鉄砲かつお調子者だが、正義感に溢れる熱血少年。人間・ポケモンを問わず仲間を危険な目に遭わせたくないがために、脇目も振らずに危険な場所へ飛び込み、自分の身を挺して仲間を守ろうとすることが多い。その真っ直ぐな姿には人・ポケモン問わず惹きつけられ、彼に心を開いていく。


アニメの世界では、ポケモン図鑑の完成の必要性がなく、サトシも出会った野生ポケモンを手当たり次第に捕獲せず、手持ちポケモンは基本的に友情ゲット(後述)。通常の「出会い頭に弱らせて捕獲する」方法はよほど気が向いた時にしか行っていない。伝説や幻のポケモンと何度遭遇してもまず捕獲しようとしていないのだが、何故かノコッチだけは出現の度にすぐさま捕獲しようとして毎回逃げられている。

脚本家も狙ってやっているとのこと。


ポケモンファン2016年8月号では、『むげんの「ポケモンとなかよくなる力」がある』と評されている。そういったこともあり、バトルだけでなくポケモンコーディネーターとしての才能もある様子。


かつての小説版によれば、昔から友人はあまりおらず、一人で過ごす事が多く、オーキド博士といる時間の方が長かった様である。媒体によってはいじめられっ子だったケースもあり、本編においてもユウジポケモンの捕獲の妨害とカツアゲをされたり、中には連れているポケモンに攻撃を仕掛けた者もいると悪の組織を除いても彼に悪辣な嫌がらせをする者は少なからずいる。


そのため、ライバルのシゲルは当初から自分勝手な態度でサトシに接しているが、数少ない友人だったらしく、『AG』のとある回の回想では、幼い頃にシゲル達と『ギエピー』の映画を観ているシーンがある。


幼い頃よりトレーナーに早く成りたいと人一倍思っていた。『XY&Z』第28話ではポケモン見たさに一人で森の奥まで行き迷子になったと語っており、森で雨宿り中、雨ざらしだった野生のコラッタナゾノクサビードルキャタピーバタフリーを呼び迎えて身を寄せ合ったのを良い思い出としている。


旅に出てから様々な出会いと別れを繰り返しながら、少しずつ交遊関係に広がりを見せはじめ、地方のポケモン博士のみならず、ジムリーダーに四天王やポケモンチャンピオン、リーグ関係者、ポケモンレンジャー、バトルフロンティア関連、その土地の有名人まで人脈が幅広く、別地方でそれらと再会して旅仲間が驚愕する状況が多々ある。


好物はオムライスコロッケ。特にコロッケは本人曰く「10個は軽い」と豪語するほどに好んでいる。両方ともケチャップをかけられる料理でもあり、ケチャップ好きなピカチュウとの相性も良さげであるだけでなく、サトシの英語版の名字である「Ketchum」ともどこか関連性があるのかもしれない。ピカチュウも、サトシの影響からかは不明だが、やはりケチャップが好きだと判明している。


旅に出て以降は、仲間に作ってもらった料理やポケモンセンターなどでの外食、アローラ地方ではホストファミリーであるククイ博士バーネット博士の手料理や、マオの実家であるアイナ食堂の料理などを食べている。


人間の味覚には適さないと言われるオレンの実を生食して喜ぶ事も判明しているが、自身の作った不出来な料理を不味いと判断し吐き出した事も有り味覚が特別変な訳では無いようだ。取り敢えず現地で珍しい食べ物があると香ばしい匂いの先へと一目散に店舗へ行って注文する。


無印初期はポケモンバトルやジム戦を何よりも優先したがったり、グライガーマン怪傑ア☆ギルダーなどのヒーロー物に憧れを持っていたりするなど、まだまだ年齢相応に幼い面も多々見られる一方で『AG』以降からは落ち着いた態度が目立つようになったが、その反動として後述の恋愛に疎くなってしまった。


シトロンの発明に対しては毎回「かがくのちからってすげー!」と感激しており、シトロンも嬉しそうな様子を見せている。自分と感性が近いためか子供の扱いに長けており、『金銀』のショウ、『BW』のヤブクロン戦隊やニック、トニー、『XY』のランディ『サン&ムーン』のハル等、はじめは警戒されても信頼を得て頼りにされることが多い。


漂流した際にタケシ、ロケット団共々コイキングを食べようと思い至り活け作りを想像して舌なめずりしていたのは黒歴史(無印初期は設定等が曖昧だった)。


ムコニャとは腐れ縁に近く、事実26年続いたシリーズ全てでピカチュウを追われることとなった。また、ジャリボーイが鉄板の呼び方だが、単純に「ジャリ」の意味の他、砂利の読み仮名を変えると「さとし」になる事がファンに発見されている。実情は不明だが。アローラ地方では、サトシ含めたアローラスクール組を纏めて「ジャリーズ」と呼んでいる。


バトルスタイル

ポケモンの気合や根性を重視し、基本的には攻め重視の戦法を多用する。ゲームで例えれば所謂フルアタで、変化技を織り交ぜることはあまりない。


直感と閃きに優れており、相性だけに囚われずポケモンの特性やフィールドを生かした度肝を抜くような柔軟な発想を持ち、相性の悪さを機転で覆すことが多い。ゴウ曰くむちゃくちゃ


逆に明らかな優勢を自覚してしまうと攻めが単調になり油断して不覚を取る等、ことごとく逆境向き。というより本人自身が「ピンチになればなるほど燃えてくる」と宣っている。相性が有利なポケモンを出して返り討ちになり、ならばと不利なポケモンを出した際には覆して勝つケースも多い。この傾向は比較的過去のシリーズでより顕著。


歴代のサトシのポケモンで勝率が高いのはピカチュウをはじめ軽量級トリッキー且つ素早いポケモンが多く、すばやいフットワークで相手の攻撃をかわしながら反撃に転じることや自身のポケモンの得意技で相手への翻弄を得意としている(かわせ!)。

そうしたポケモンの方が上記の閃きや機転を即座に実行に移しやすいという側面もあるのだろう。


逆に、機動力や小回りの利かない重量級ポケモンの扱いは苦手で勝率も悪く、本人も自分なりの工夫はしているが今一成果は出ていない(この点はDP編で顕著であり、そのシリーズのライバルであるシンジとは対照的である)。

体格が大きくとも、ある程度のスピードを実現できるポケモン(リザードンカビゴンカイリュー等)ならそれなりに上手く扱えているが、機動力が完全に無いドダイトスコータスなどは公式戦での勝率も悲惨の一言。


同様の理由で、手に入れたダイマックスも殆ど使いこなせておらず、対ダイマックスポケモン相手でも通常状態の方がスムーズに戦えていた程。

だが、ゲンガーの希望でキョダイマックスを得た事を機に、必要知識を改めて習得。あえて相手と発動タイミングをずらして機動力や体格の差を活かす等、それまでの高速・鈍足とはまた違った戦い方が可能となった。


上記の通り『AG』からは冷静なところも見せるようになったが、頭を使うのは得意ではない方で、事前に戦略や対策を立案することはあまりなく、実践してもうまくいった試しはあまりない。長ったらしい横文字も上手く言えず、文脈の長い羅列が犇めく論文を数十行見ただけで頭脳は容量超えを起こしてしまう。

『DP』でも知識不足が改善されておらずサイドンの特性「ひらいしん」を知らなかったのでダブルバトルでもう一体がみずタイプだからとピカチュウに10まんボルトを指示していた。

最近のシリーズではある程度相性を考慮してポケモンを選出したり、事前に対策を考えることも増えているが、その対策も大抵は偶然発生したハプニング等から閃いているため、どこまでも直感型のトレーナーと言える。

この様に全く搦め手には向いていないため、状態異常技を使用してくるトレーナー(『DP』のメリッサとシンジ、『BW』のホミカ、『XY』のフクジ)には苦戦を強いられている。


巻き込まれ体質

主人公故の宿命か、かなりの巻き込まれ体質であり、行く先々で様々な事件に巻き込まれる。旅の仲間や、ゲストキャラも同じく巻き込まれたりすることもある。


無印~DPまでの歴代ヒロインとは、ピカチュウの電撃が原因で彼女らの自転車が壊れ、そのことがきっかけで一緒に旅をするというジンクスがあったが、BW以降ではヒロインが自転車に乗らないため、現在はそのジンクスは無くなった。SMではヒロインの一人・マオが自転車を持っているが、見事壊されずに最終回を迎える快挙(?)を達成した。同時に頭上に落下するポケモンと衝突して遭遇する事も屡々ある。


ジムリーダーのナツメを倒すために、ポケモンタワーゴーストタイプのポケモンを捕まえに来た際、シャンデリアの下敷きになってゴースト達により、ピカチュウと幽体離脱したことがある。


ベルとは、出会うたびに転びかける彼女に偶然ながらなぜか突き飛ばされ、川や池に浸ったり、噴水に突き飛ばされてズブ濡れになるなど水難の相に遇いやすい。


伝説のポケモンとの関係


伝説のポケモンとの遭遇率も非常に高く、本編及び(一部パラレル扱いもあるが)映画に於いて、(現行シリーズのパッケージポケモンは除き)、全ての伝説・幻のポケモンと遭遇している(『幻影の覇者』にて色違いのライコウとも遭遇)。アニメ新シリーズの序盤では、よく伝説のポケモンと邂逅する。最早「ポケモン研究家」や「ポケモンコレクター」を名乗る(自称含む)者達ですら話を幾つか聞かされただけで卒倒モノであるのだが、同時に何人かに猜疑心や嫉妬心を向けられてしまう事もある。実際、金銀編ではスイクンを追いかけているミナキに対し、実際にジョウト地方の旅の初めにスイクンに遭ったことがあることを話すと、激しく嫉妬されている。また、旅立ちの日にホウオウが飛翔する姿を目の当たりにした事実に関しても、エンジュシティのジムリーダーであるマツバから内心嫉妬心を向けられていた様で、サトシが見たという主張を嘘だと決め付けられる形で認められなかった(ジム戦に勝利してようやく認めてもらえた)。SMでもカプ・コケコと出会いZリングを手渡されているが、ZリングやZ技を過度に神聖視するカキから猜疑心と嫉妬心を向けられていた様で、序盤ではやや刺々しい態度を向けられていた。夢の中でソルガレオルナアーラと通じて約束した後にほしぐもを託され、暫くの間世話をしている。その最中にルザミーネと交流した事でスクール組はウルトラガーディアンズに就き、あらゆるウルトラビーストの率先した捕獲や保護を任されたうえ、捕獲したUBの中で帰郷先不明のベベノムの世話をサトシが担当した。


7thシーズンではゴウとともにムゲンダイナを捕獲したことで、初の禁止級伝説ゲットを成し遂げた(ただしムゲンダイナの危険性からマグノリア博士に預けることになったため、手持ちには加わっていない)。


映画『光輪の超魔神フーパ』では呼び出された黒いレックウザラティアスラティオス見事に指揮し、操られた伝説のポケモン5体と渡り合う技量を見せている。


最終章ではとうとう当シリーズ用の新たなラティアスに懐かれている。


もうポケモンマスター名乗っていいんじゃないかな


身体能力

ポケモンを守るため、救うためなら自分の身を投げ出すことも厭わないという主人公らしい性格をしている。


だが、作品が長期化した結果、自分の命を何度も投げ出し、ポケモンを助けるために超人的な身体能力を度々発揮してきた。特に相棒のピカチュウがロケット団やポケモンハンターらに捕われたりすると、身体能力はさらに高まる傾向がある。たまに仲間もサトシ程ではないが、同じような行動に出る事がある。


時には「こうそくいどう」を使ってトラックを追いかけ、時にはロケット団のポケモンとリアルファイトで拳を交わし、それどころかロケット団のメカに立ち向かう、「お前も人間じゃねぇ!!」と言いたくなる大活躍ぶり。その事もあってか、無印のEDタイトルにならって「タイプ:ワイルド」と言われる事も。木登りやガケ登りの身軽さは「マンキー顔負け」「エイパム並み」と猿ポケモンに喩えられているが、ナゲツケサルの生態を真似たそれだけで本当に彼らの中の1匹として行動できるようになり、球技で活躍しボス扱いを受けた。


潜在能力も凄まじく、マーマネラボで使われた走って回転速度を上げるマシンを全速力だけでピカチュウと共に破壊している。収集、蓄積していたデータをも軽く凌駕する。

「ポケモンいらないじゃん」というツッコミは禁句である。

これまでの超人的記録の詳細はこちらに記載。


旅の始まりにホウオウに会い、度々雷撃などを浴び、ミュウツーとミュウのサイコウェーブ(とムック本では扱われる技)に挟み撃ちにされて石化した、等々あって細胞が変化したのでは?という声まであるほど。


恋愛感情

恋愛事に関して非常に鈍感だとネタにされがちだが、無印初期は逆に恋愛感情や異性への興味がありとあるゲストキャラ鼻の下を伸ばしたり、シゲルとは違いモテない事をコンプレックスとしていて、トレーナーとしての旅立ちの日にもシゲルとの見送りの差(性・年齢層など)に悶々としている等、感情的な部分の方が多かった。


カスミの姉たちから顔面偏差値を一蹴されてしまうなど決してイケメンとは扱われてこなかったが、初期の絵コンテでは、「よく見るとそこそこ中性的でそこそこ整っている顔」と書かれている。実際、女装をした際は口調や態度で怪しまれたりはするものの、すぐにはバレない。放送年数が経つにつれ顔や容姿を作中の人物に低く評価されることはほぼ無くなった。


基本的に恋愛に於ける「好き」はあくまで「友達が好き」という感情と同種と考えているようで、自他問わずよく分からない様子。それもあり歴代ヒロイン達とも友情以上の関係になったことはない。そもそもサトシに限らず後天的に冷静な判断力が身につくというのは大抵の場合、恋愛事に鈍感になりやすい弊害もあり、性格的にサトシ以上に恋愛事に鈍感そうな人物は何人かいる。


サトシの場合は、モエリラ(AG)、アオイ(DP)にほのかな好意を寄せられたりしていたが、本人は気づいていなかった。


その他、恋愛的な描写かは不明だが、マオがサトシととても仲が良いだけでなくパンケーキレースで嫉妬したり「夢」である看板メニューを最初にサトシに食べてもらいたいと言ったり何度か赤面する場面があったり(何かと隣にいる場面も目立つ)、スイレンがサトシとの仲をからかわれて赤面する場面も数回あった。リーリエに関しては、最終回でサトシへの感謝を吐露する心情描写があったものの、あくまでも友情とも取れる様なシーンになっているため、いささか微妙である。


しかし、他人にキスをされたことはあり、それも1度ではない。最初のキスの描写はムサシとコジロウである。無印初期でしかもギャグの一環ではあったものの、サトシの両頬に二人が思いっきりキスしている。その他、ルージュラからもかなり際どいスキンシップをされたこともある。


更に劇場版も含めると、フルーラカノン(もしくはラティアス)からも頬にキスをされている。


ポケモン同士の恋についても鈍感な様子である。

本人曰く、「ポケモン同士が仲良くするのは当たり前じゃん」とのことであり、旅の仲間のみならず相棒のピカチュウにすら呆れられたことも(当たり前だがポケモンの世界でも食物連鎖等の生態系のピラミッドは形成されており、サトシの認識に関しては良くも悪くも子供らしいといえる)。当人はその真っ直ぐな姿勢ゆえ、人・ポケモンを問わず惹きつけ、好意を寄せられることも多い。

ベイリーフの自身に対する好意や、デコロラ諸島編ではポケモン間での好意を把握しているかのような描写もあるため、露骨な態度であれば恋愛事についても多少の理解は示すのかもしれない。


流石にお嫁さんと結婚が何かくらいは理解している模様(XYにて「将来サトシのお嫁さんになってくれる人はいるの?」と聞かれた際には「そんなのいるわけないじゃん」と即答している)。ククイ博士バーネット博士の結婚報告には大喜びした。


XYではサトシに片思いするヒロインという意欲的な試みがなされ、メインヒロインであるセレナが、サトシに対して明確に好意を持っているという点が大きい。この好意は例のごとく鈍感なサトシには全く伝わっていなかったが、旅の仲間やライバル達には見破られ、その事でからかわれるなどのシーンが何度も描写され、今までのように軽く流されることはなかった。


各作品での活躍

所持ジムバッジや大会成績などの来歴はサトシの旅立ちの項も参照。


TVシリーズ

1期『ポケットモンスター

サトシがトレーナーとして初めて旅に出た作品。自室はポケモングッズがいっぱいで、ポケモンバトル番組を観ながら旅立ちを夢見ていた。憧れのカメックスを見かけて感激する等、カントーの旅では図鑑を見なくても名前が判るポケモンがそこそこいた。


10歳の少年相応ともいえるが、元々は口下手だった故に年上や目上の人に対しても敬語を使わないなどいい加減な言葉遣いが見られた。オレンジ諸島編では少し強くなって天狗になっていた所を四天王カンナに完敗し、トレーナーとしての考え方を教わったことでトレーナーとして、人間としての自身の未熟を痛感。

以降は目上の人物に対して敬語を使い、同世代のトレーナーにも敬意を持って接するようになっていく。別れ際には彼女から「みんなの旅はどんなことだって無駄にはならないわ」という言葉を貰っており、後の『XY』39・113話および『めざポケ』最終話ではサトシ自身がこれを彷彿とさせる発言をしている。またオレンジ諸島に旅立つ前に、セキエイ大会で対戦相手であったヒロシの考え方も取り入れるようにもした。


トレーナーとしてはまだまだ未熟だったため、カビゴンオコリザル、進化したリザードらが言うことを聞かない時期を持ちタケシカスミなど、トレーナーとしての先輩が同行していたこともあって年相応にすねることもあった。特にライバルであるシゲルからは、4番目のサト(びりっけつ)と馬鹿にされるが、幾度の敗北やライバル達との対決を経て成長していき、びりっけつのサトシからエースのサトシになっていった。


カントーでのジム戦では、当初からしばらくの間、殆どジムリーダー達からの「お情け(ロケット団の襲撃撃退が殆ど)」でバッジをもらっていた傾向があり(唯一の例外はクチバジムのマチスとセキチクジムのキョウ)、サトシ本人もそれを指摘され、更にはポケモン関連の学習試験で最下位になってしまったのを機に自分の未熟さを痛感し、以降はジム戦での真剣勝負でバッジを手に入れる事を心掛ける様になっている。このため、DP、BWではバトルをしようとしなくなったデンジフウロに納得のいかない姿勢を見せている。


2期『アドバンスジェネレーション

手持ちポケモンは、シゲルに影響され、このシリーズ以降は最初のパートナーであるピカチュウのみ連れて旅立つようになる。


前作より精神面でも成長し、新米トレーナーであるハルカや弟のマサトにアドバイスを送るなどかなり面倒見が良くなった。ホウエンリーグ・サイユウ大会はベスト8で終わるも、カントー地方のバトルフロンティアを制覇する成長を見せた。

一方で調子に乗りやすい面は完全に治ってはおらず、バトルピラミッド初戦では自身の油断が原因で封印されていたポケランティス王の邪念に取り込まれてしまい、解放されたのちにジンダイから精神面の未熟さを指摘される場面もあった。フロンティアブレーンになることもできたが、サトシは冒険を続けるためにとりあえず内定とした。

映画『波導の勇者』では、数百年前にルカリオが仕えたアーロンと波導が同じであることが判明。ポケモンを助けるためなら自らを犠牲にする精神が重なり、ファンからはアーロンがサトシの前世なのではないかと言われることもある。


ちなみに闇サトシが本編で初登場したのはこのシリーズ。


3期『ダイヤモンド&パール

アドバンスジェネレーション同様、最初はピカチュウのみを連れて行くが、途中で付いてきたエイパムも旅に加わることに。サトシが初めて訪れる地方で、ピカチュウ以外を連れていくのはエイパムが初となった。ここではヒロイン・ヒカリとのダブル主人公という初めての体制がとられた。効率重視でポケモンに厳しい特訓を課すトレーナーシンジと強く対立するが、シンジから自身の相性を無視した精神論頼みのスタイルを厳しく批判されたことを機に自身のバトルスタイルも改善していく。ポケモンの特性やフィールドを生かしたバトルスタイルも磨きがかかっており、「カウンターシールド」なる技を編み出し、ジム戦やリーグで活躍。

最終的にシンジとはお互いを認め合う最大のライバルとなりシンオウリーグではベスト4に終わる。また、無印時代からの兄貴分だったタケシがポケモンブリーダー改めポケモンドクターを目指す事を決め、タケシと共に最後に旅をしたシリーズとなった。


4期『ベストウイッシュ

元々、母ハナコとオーキド博士とで旅行のつもりでイッシュ地方に来たため、旅をする予定はなかった。作品全体が原点回帰を目指したこともあり、ピカチュウ共々知識や実力まで完全にリセットされてしまう。イッシュリーグでは、手持ちのイッシュ御三家の最終進化もいないまま参加、5体しか手持ちがいないコテツとのバトルで敗北するという結果に終わる。

しかし、ピカチュウに「俺に向かって10万ボルトだ!」などと躊躇うことなく指示するようになったり、直接ピカチュウとバトルを行ったりと、身体能力はむしろ向上しているほか、他人からの挑発的な態度を受け流したり、ミジュマルをおだててバトルにもっていくなど、精神面での成長は垣間見える。ピカチュウも途中で新たな技も覚えた。

なお、イッシュリーグの試合後ミジュマルが野生のダストダスとヤブクロンの群れのリンゴを食べてダストダスが怒っている事を助けに来たバージルから知った際には少しキツめにミジュマルを怒っている。


5期『XY

今までと同様、ピカチュウのみを連れて旅立つ。手持ちのポケモン達は、友情を築いてお互いを認めた上でのゲットが多数。特筆すべきはキズナ現象という特殊能力をサトシが発現し、ポケモンと感覚共有することで、サトシゲッコウガが誕生したことである。感覚共有すればするほどポケモンが強くなるが、ダメージを負うとサトシにも伝わる諸刃の刃である。

そのためサトシのポケモンに対する深い愛情や友情、信頼や心のケア、柔軟な発想がクローズアップされており、旅仲間や行く先々の人々に多大な影響を与えている。


カロスの旅仲間の各々がサトシに影響されて旅を始めたことも特徴であり、今作では明確にサトシがチームのリーダーといっていいポジションとなった。

なので、キズナ進化での葛藤や他のメンバーとのやりとりも自身で対処しなくてはならず追い詰められ、トラウマになるシーンが多い

またヒロインポジションのセレナは幼少期にサトシに助けられた過去があり、タケシポジションのシトロンは同世代でありライバルなど、従来のシリーズとは異なった特徴がある。


『DP』がシンジと切磋琢磨しあいトレーナーとして成長し完成していくサトシの物語ならば、『XY』は成長したサトシに影響され周囲の人間達も大きく成長していく物語といったところ。サトシ自身も、初めての後輩型ライバルとのバトルの中で、常に「チャレンジャー」だった彼が、初めて追い抜かれる恐怖を感じながらもそれを乗り越え成長する姿も描かれた。


バトルに於いても相性が不利なポケモンを繰り出す際は基本的に何らかの策を用意し、また他のトレーナーの持っていない能力キズナ現象もあり、その実力はこれまでのシリーズの経験を踏まえトップクラスと言っても過言ではない強さとなっており、カロスリーグでは楽々と準決勝まで進出する実力をつけた。

超人ぶりにも益々拍車が掛かり、ポケモンを助けるためならば高層タワーから飛び降り火口へと飛び込み飛行艇からも落下する事すら厭わない。その無茶を通り越した無謀っぷりは、寧ろ周囲の人間やポケモンの寿命を縮めさせている。


アニメ開始から20年間続いた「サトシが旅をする物語」はこのXYシリーズがひと段落となった。それ故に、最終回は今までの終わり方とは少し違ったものになっている。



6期『サン&ムーン


バリちゃんことバリヤードが商店街の福引きでアローラ旅行を当てたため、母・ハナコやバリヤードと共にアローラ地方を訪れる。観光するうちに未知の魅力に魅了され、この地にしばらく留まることを決める。この始まり方は『BW』を思わせる。手持ちポケモンは今まで同様ピカチュウのみ。


今までのシリーズと一番違っている点を言えば、このシリーズのメインは学校生活であり、基本的にサトシが旅をしないという事。ククイ博士の家で居候させてもらっており、ゲーム版でリーリエが使用していたロフトを自室にしている。55話でバーネット博士がククイ博士と結婚し、サトシは博士夫婦の一人息子のような存在になった。サトシも父親のようにククイ博士を慕っている。アニメのアローラ地方にはまだポケモンリーグがないため、これまでのような各地のジムを制覇してポケモンリーグ出場という明確な目標を持っていない。

本編1話では「島巡り」への意欲を見せていたが、ゲーム本編のように4つの島を試練をクリアしながら巡る形式は取らず、メレメレ島のポケモンスクールに通って授業を受けながら、授業中や合間の日にしまキング・しまクイーンの案内で試練を受ける、という受動的な形となる。ハラのカクトウZはカプ・コケコの手でデンキZに入れ替えられ、ホノオZを持つカキの影響か炎の試練は未登場、水の試練は偶然スイレンが遭遇して突破、悪の試練はゲーム本編と形が変わりなんとロケット団が突破という異例が度々入っている。31話から37話までは「泊りがけの課外授業」という形でアーカラ島に一時滞在、マケンカニの進化を見る授業のためにウラウラ島に渡った事もあるが、最終回までメレメレ島に滞在し続けた。


42話・43話では特別な課外授業としてシリーズ途中では珍しくカントーに一時帰郷し、久しぶりにカスミやタケシと再会。リアルタイムでこの3人が共演したのはAG以来実に12年ぶり

これまであまり触れられなかった生活面での乏しさが6話で露呈しており、家事全般が不向きな事も判明した。ただ37話の予告セリフでついに洗濯機を使えるようになったようである。レタス状の野菜の千切りくらいなら進んで手伝っている。本シーズンは食事シーンが(レギュラー含めて)昼夜を問わず頻繁に登場している。


そして128話から始まったポケモンリーグアローラ大会では、サトシはハウ・グズマ・グラジオと並み居る強敵に勝利し、第139話でサトシは優勝を果たした。今回の大会はこれまでと違い、色々と異例づくしで公式の大会というよりお祭りに近かったが、大きな大会で優勝したのはオレンジリーグを除けば初の偉業である。そして、優勝だけで無く、事実上のアローラ地方でのチャンピオンであるロイヤルマスクことククイ博士にも勝利すると言う今までに無かった偉業も成し遂げた。この設定は次回作の『新無印』にも引き継がれており、アローラ地方ではサトシは「アローラチャンピオン」と呼ばれている。

此処でもバトルで崖から転落したピカチュウを救うために身を投げ出し、カプ・コケコが二人を助けた。


これまでの中でもシリーズ移行の際の変更点が特に多い。以下には、その「変更点」と「継続点」とをいくつか例示する。


ただし、2017年7月にサン&ムーンのサトシは今までの冒険を経験している前提で描かれていることが公式で発表された(参照)。


変更点

  • 『XY』では明確な年齢設定が見られなかったのに対し、今作では「サトシの年齢は10歳」と改めて明言されている。
  • こちらの記事に詳しいようにキャラクターデザイン等に大幅な変更が加えられている。
  • 今シリーズのサトシについて、声を担当する松本梨香氏は「マサラタウンを旅立って数ヶ所の町に寄った後アローラの学校に行ったイメージで演じている」と発言している(2016年10月26日にラゾーナ川崎で行われた『松本梨香×佐香智久コラボイベント』にて)。
  • その演技の指針としてのイメージ通り、『サン&ムーン』のサトシは『XY』に比べ格段に幼く演じられている。
  • AG以降、各シリーズの最終回は旅仲間との別れに焦点が当てられてきたが、SMは同じ町に滞在しつづけたこともあり「故郷を巣立つ」という方向性で描かれた。

この影響でピカチュウを除く手持ちポケモンはククイ博士に預けている。


継続点

  • 前シリーズの舞台であるカロス地方までのポケモンと技を認識している。
  • XYを彷彿とさせる優れた人格像(敗北を素直に認める、バトルの熟練度、気配りが上手いなど)

アニポケのような長期作品のシリーズ移行に際してはしばしば何かしらの矛盾点(例:サトシリセットなど)が生じるのが必然であるので、そこに過度な辻褄を求めないよう注意しよう。


7期『ポケットモンスター

新たに設立されたサクラギ研究所へオーキド博士、ハナコ、バリヤードと共にクチバシティへ赴く。サクラギ博士の開設宣言後にルギアが港に現れ、追いかけているうちにゴウと出会う。紆余曲折の内に仲良くなり、サクラギからリサーチフェローを頼まれ二つ返事で引き受ける事となる。基本的な手持ちポケモンはピカチュウだけだが、今回はサトシとピカチュウのお手伝いとしてバリヤードが加わる。


自宅の部屋には前作まで揃えたリーグバッジやトロフィーなど数々の証が飾っている。当然カロス地方のバッジケース、アローラリーグのトロフィー、Zリングも存在していた(つまりカロス地方までの冒険とアローラ地方での生活は地続きであることを意味する)。9話の台詞で「旅のはじめにホウオウを見た」と言及しており、番組タイトルすら大胆な変更を受けた後も前シリーズと繋がりがあるのを仄めかしている。


ゴウが研究者肌なキャラクターのためかサトシは感覚派な部分が際立っており、スキンシップもかなり積極的に行う。12話では乗っていた飛行機にトラブルが発生し困惑が走る中、閉め切られた窓を挟んでムゲンダイナが接近していることをピカチュウ共々冷静に感じとるシーンも。バトルをするとなると普段の子供っぽい態度が一転し、得意の機転を活かしたベテラントレーナーらしい振る舞いが目立つようになる。

本作ではかつての旅仲間のみならず、過去シリーズの人物やポケモンとの再会も多く、これまで辿ってきたサトシの歴史を振り返れる。

13話以降は「世界チャンピオンダンデと公式戦で戦いたい」という本作の縦軸となる目標を見つけた。その条件を満たすため、リサーチフェローの傍ら『ポケモンワールドチャンピオンシップス』のランキング戦に参加する。サイトウに敗戦後スランプに陥り負け続きが続きながらも、スランプを乗り越えてそして、67話にてかつての旅仲間でアデクを下しチャンピオンにまで上り詰めたアイリスを撃破しハイパークラスへ昇格。実力が世界TOPクラスまで成熟された事を公式戦にて証明してみせた。

ハイパークラス昇格後もギャグ展開だったとはいえ元ホウエンチャンピオンのミクリを3vs3のバトルで打ち破るという快挙を成し遂げてもいる。

109話ではマスターランク8位のキバナを撃破し、遂にマスターズエイト入りを果たした。

そして始まったマスターズトーナメント1回戦ではミクリと同等、それ以上の実力を持つ現ホウエンチャンピオンのダイゴ(ランキング3位)と対戦。ダイゴの強力なポケモンたちに苦戦を強いられるも1000まんボルトを解禁し、メガメタグロスを撃破してダイゴに勝利。元ホウエンチャンピオンと現ホウエンチャンピオンの撃破を果たしたことで実質ホウエン最強とも言えるだろう。

続く2回戦ではイッシュチャンピオンアイリス(ランキング7位)を撃破したシンオウチャンピオンシロナ(ランキング2位)との対戦。ここからフルバトルになる。

ミカルゲのテクニカルな戦いにカイリュー、ゲンガー、ピカチュウの3体を戦闘不能に、トゲキッスの3連続ダイジェットからのゴッドバードに苦戦するもガブリアスとの1対1の勝負へと持ち込む。最後は限界に近かったメガルカリオのきしかいせいをガブリアスに打ち込みKO。

その瞬間、サトシはシロナに勝利し、ダンデへの挑戦権を得たのだった。

そしてサトシとシロナは約束を交わす。

「また、バトルをしよう。」

そして2022年11月11日放送の第132話「ファイナルⅣ『相棒』」にて、世界チャンピオンのダンデに勝利。

Twitterでは#サトシ世界チャンピオンおめでとう#ダンデVSサトシ決着などがトレンド入りをした。

また、アニポケ放送後には渋谷の大型ビジョンにサトシ優勝の速報ニュースが流されるなど、さまざまなところで盛り上がりを見せた。

サトシは遂に世界最強のポケモントレーナーとなったのである。



だが、彼が真に目指すものは「ポケモンマスター」。

世界チャンピオンになった彼は、もう一度己の夢について改めて向き合うことを決意する



劇場版

キミにきめた!

この作品はサトシの旅立ちをもう一度描いたものではあるが、「第七世代までのポケモンがトレーナーの手持ちとしてカントー地方を訪れる時代にサトシが出発し、カスミ達と出会わないまま旅を続けた」形を取っており、パラレルワールド扱いの新作である。


マサラタウンを出てからサトシのトレーナーレベルがアニメよりかなり高くなり、ピカチュウの方も臆病だった性格が元から消失したので、ピカチュウ1匹でトレーナーのカビゴンと力比べで勝ち、ついにはあのエリカにも勝利する。

手持ちポケモンも出会い方と数が異なったためかリザードの性格が変化。

反抗的な態度を見せていない。

一方でリザードを捨てたクロスとのバトルで一度敗北したことに相当堪える(リザードを使用して負けたためにピカチュウなら勝てたかもしれないと発言)等、サトシ自身の精神面は当時のテレビシリーズに比べると脆い面も見受けられる等身大寄りの人物として描かれている。


みんなの物語

『キミにきめた!』同様にテレビシリーズや他の劇場版とは独立している。


ピカチュウ以外の手持ちポケモンは登場しておらず、その有無は不明。

性格や実力などは直近のテレビシリーズに準じている。


ココ

基本的に『みんなの物語』と同様の人物像になっており、手持ちもピカチュウ以外は未登場。


この映画でアニメでは初めて父親に関して言及されている。サトシのセリフから、彼が幼少期に夢を友達に笑われた際に「ゴールまでの地図は自分の中にある、諦めたら夢は叶わない」と励ましていたことが語られている。


ゲーム作品

元々初代主人公をベースにしたアニメオリジナルキャラであるため、原作ゲームシリーズには登場しないが、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズの一部の作品では名前が登場してたり、ポケモンSMの体験版では名前こそ書かれてないが主人公にサトシゲッコウガを同封した手紙を送ったり、各世代のサトシのピカチュウが配信されたりと本編や外伝等間接的にゲームに影響を受けている。


ポケモンマスターズ

2022年7月のイベント「必殺の10まんボルト!」に登場。

ゲーム作品で本格的に登場するのは初(相棒のピカチュウは名探偵ピカチュウで少しだけ登場している)。

外見・設定は当時現行の新無印仕様となっており、ピカチュウと共に特訓に夢中になっていた所をパシオに迷い込み主人公とリッカに遭遇。

リッカとその相棒・ブースターのすれ違い解決に手を貸していく。


ゲームがベースである他キャラクターとの兼ね合いを考慮されてか、ストーリーではポケマスオリジナルキャラのみと交流。

ピカチュウ以外の新無印手持ちも登場した他、リッカのブースターの反抗期に自分のリザードンを重ねていた。

このコラボでサトシの展開は終わりと思われたが…?


ポケモンマスターズEX3周年のタイミングとなる2022年8月28日よりプレイアブル化が決定。

マスターバディーズと呼ばれる現状最高格の位置付けの、アニバーサリー限定での実装となった。

「カントーの信念」や新要素「シンクロ技」等を引っ提げる、現状最高峰のアタッカーとしての大活躍が期待される。


性能としてはでんきタイプ最強と言っても過言では無いくらいに強力なアタッカー

覚えている技はAG編にて忘れたかみなりを再習得、そして新要素のシンクロ技「友情の10まんボルト」が使用可能。

T技は1つ目の「思いっきりいくぜ!」は特攻6段階上昇に加えて素早さ2段階上昇と急所率3段階上昇と自己完結している。

もう1つのT技、「負けるもんか!」は技ゲージを6回復、HP20%回復、抜群時威力上昇付与、リジェネ付与、そして次回ダメージ防御(B技ダメージ軽減)とバフが非常に多い。

パッシブスキルは3つあり、「初ピンチ時特殊ブースト2」で体力が赤ゲージになると2段階の特殊ブースト付与されかみなりと友情の10まんボルトの威力があがる。

そして何よりも2つの専用のパッシブスキルが非常に強力で「サトシの熱気」は「ゲージ増威力上昇5」、「P技消費量減少1」、「必中化」の複合スキルでかみなりが必ず当たる上に威力上昇に加えて使用ゲージが1つ減る。

「サトシの根性」はHPが満タンで登場時にこらえるを付与し、こらえるが発動時にもう一度こらえるを付与するというアニポケでのピカチュウのタフさを再現したスキル。「負けるもんか!」と合わせると相手の攻撃を3度耐える事が可能になる。

シンクロ技、友情の10まんボルトはかみなりを2回使うことで解禁される。使えるのはたった1度のみだが威力は技レベル最大で威力480とBD技最大威力と同等になるのに加え、技ゲージを最大で6消費する事で更に威力が上がる。その強さはチャンピオンバトルでは非常に厄介な特防2倍のパッシブを持つ等倍相手でも容赦なく吹き飛ばしたという報告がある程。

弱点としてはアタッカーの宿命か、耐久力が低めであり、Bわざはこらえるを貫通するため「サトシの根性」が不発になってしまう点が上げられる。


実装と同時に特別イベント「サトシと燃えるバトル!」「サトシからの挑戦状!」が開催。

ただし、アニメで絡んでいたキャラとは一切絡まない、バトルも原作のモブトレーナーやポケモンマスターズEXにおける主人公のみ、等の様々な配慮が見られる(ユウリミヅキ等のアニポケ本編未登場の主人公達は観客として登場しており、レッドはサトシの事を興味を持ち、いつかバトルをしてみたいと思っている。その時のセリフはファンをニヤリとさせるものであり…)。


メガシンカ、Zわざ、キョダイマックスを発動できるメンバーは原作と同じだが、キョダイマックスゲンガーはグラフィックの関係上、直接は登場しない。

ストーリーパートでは空中戦が不利な場合はカイリューに交代する、ウオノラゴンを用いた戦いではみずでっぽうで湿った地面をこおりのキバで凍らせ、そこを滑ってエラがみを発動する、メガルカリオを繰り出せば、HPがギリギリの状況下できしかいせいを発動するなどポケモンバトルの描写はアニポケ寄りでありながら、単なる力押しではないクレバーな戦い方を見せている。

また、『サン&ムーン』編を反映して主人公がソルガレオを繰り出した際には驚きの表情を見せており、相性で不利なネギガナイトで相打ちに持ち込むシーンも…


また、「サトシからの挑戦状」のバトルでは新無印の主題歌「1・2・3」のアレンジBGMが流れるが、版権の都合上ゲーム内でBGMの入手は不可能である。


容姿

『AG』以降の服装は帽子含め母親のハナコの手作りである。『AG』以外はそのシリーズの原作男主人公を模した服装を着ているが、『XY』まで帽子、半袖、長ズボン、グローブ、リュックサックというデザインはシリーズ通して共通している。『AG』でのサトシの衣装は杉森建氏がアニメ専用にデザインを手掛けた。


彼が時々行う”帽子を後ろに回す癖”は、初代主人公が公式イラストで時々帽子を後ろ回しにしていたことからきていると思われる。


基本的には一張羅(下着の替えあり、縦縞トランクス派)+簡易就寝着と水着、持ち物にはポケモン図鑑、リーグバッジケース、寝袋、筆記用具、ポケモン捕獲の際に使う空のモンスターボールを常備している。


無印初期はピカチュウの電撃対策用のゴム手袋にロープも装備していたが、現在も持ち歩いているかは不明。『SM』では、パンツは縦縞ではなく模様の無い単色トランクスの描写が多くなった。


『BW』では水中用小型酸素ボンベも用意し、釣竿はその土地で貰う場合もあったりする。ロケット団の団員服(ムコニャらのタイプの団員服)、礼服、女装、コスプレ、着ぐるみ、劇場版での波導の勇者の装束やゴルフ用の服、防護服、防寒着なども適宜着用している。


『XY』と新無印を除きドレス、メイド服といった女装姿を披露している。意外とバレず、声優が女性という事もあって口調や態度以外はそれほど違和感が無い。


『XY』ではサトシが女装しない代わりと言えるのか、ヒロインがサトシの変装姿を披露しているが、『SM』ではポケモンセンターでの職業体験に於いてジョーイの制服と「ラキなりきりグッズ」のカツラを用いてマオの手によって女装させられた(結局、カキとマーマネが男子用を見つけて以降はそれを身に付けている)。


無印の帽子は懸賞ハガキを1000枚送って当てたポケモンリーグ公認キャップらしい。服装のモデルはゲーム版初代主人公のものとほぼ同じ(ポケットなど一部デザインが違う)。ただしゲームの服装は赤基調なのに対し、サトシの服装は以後のシリーズと同じく青基調。


このシリーズのサトシの衣装は杉森建氏がアニメ専用にデザインを手掛けた。そのため、他のシリーズの様にゲームの主人公の衣装ではない。帽子のモンスターボールのマークが半分しかないのは「サトシはまだ半人前」という意味らしい。


元々最初にシンオウに来た際は、AGの衣装を着ていたが、後にサトシの母ハナコが作成した衣装を送ってもらって着用した。ゲームの男主人公の服装に準拠したため、上着が唯一黒基調であるのが特徴。ゲームの「プラチナ版」の発売もあってか、ストーリーの途中でパーティのメンバー全員主人公の冬服も着用していた。


以前のデザインに大きく変更が加わった。



最大の変化は目の作画。以前に比べて瞳が格段に大きくなり、瞳の色がより明るめの茶色に変更された(茶色という設定自体は無印やAGのOPのアップなどでも確認できる)ために、発表当初は賛否両論の論争が巻き起こり、大いにファンを戸惑わせた。大きすぎる瞳の作画は次第に元の形に落ち着いていった。そのきれいな瞳から「きれいなサトシ」と呼ばれる。全体的に幼い印象になっている。服装はゲーム版『ブラック・ホワイト』の男主人公と大体同じ。



キャラクターデザインの担当者が変わり、再びデザインが変更。頭部の揉み上げがこれまでのシリーズより伸び、頬の「N(Z?)」字が従来よりも薄くなり、全体的に何処と無く大人びたデザインとなっている。

瞳の色が明るめの茶色という点はBWから受け継いでいる。判別しにくいが、側面・背面から見た時の襟足の形にも若干の変更があるほか、帽子を取った際の前髪も若干変更。コスチュームは上半身はゲーム本編の男主人公に準拠しているが、下半身は前作のデザインをリファインしたものの準拠になる。ピッタリサイズなチノパンとショートブーツというお洒落なコーデがサトシには合わないのだろう。身長はゲッコウガと並んだ姿から察するに150cm程度と予想されている。



再びキャラクターデザインが大幅変更。10歳の子供らしいデザインになった。キャラデザどころか作画そのものが細田守氏の『ぼくらのウォーゲーム』『オマツリ男爵と秘密の島』『サマーウォーズ』等の影の少なく動きを多くつけるタイプに変化。これまでのサトシとは顔立ちがかなり変わっており、瞳と眉毛が従来より小さめになり頬の「N(Z?)」字は従来よりも大きめになり、髪型や顔つきが全体的に丸っこくなっている。


アニメの放送開始後も、デザイン変更については賛否がかなり分かれている。サトシ役の松本氏も驚いていたようで、ツイッターにてその変化に対するフォローを入れていた。そのあまりの変貌ぶりが与えたインパクトはBWサトシ以上であり、発表時にはツイッターでトレンドに上がる程の騒ぎになり、やはり多くの往年のファンを戸惑わせ、賛否両論の論争を引き起こしていた。サトシ(アローラのすがた)と呼ばれることも。


服装はゲーム本編男主人公のデフォルト服装とほぼ同じであり、相違点は帽子とシャツの色(主人公は黒/白主体、サトシは赤/青主体)やズボン、靴の細部程度である。これまでとは異なる服装をしていただけに、こちらにもそれなりに驚いたファンもいるだろうが、作画変更のインパクトが大きかったため、服装についてはあまり驚かれていない様子。それでもパターン破りは此処でも採用され、1話の回想では黄緑のGB版水ポケモンロゴの付いたシャツ(26話は同系の草ポケロゴが登場)とハーパンを履き、6話でククイ博士の研究所で室内着として使われている。17話ではククイのサンバイザーのロゴと同じシャツと、茶系のカーゴハーパンを(6話の経験から)身に付け、22話の終盤でニャビーの真っ正面をプリントされた黒いTシャツに着替え、27話はモクロープリントの茶系シャツ、35話ではピカチュウの顔をディフォルメしたもの、44話冒頭及び2ndEDで黄昏色のヤシの木&夕焼けプリント、96話ではポケモンバトル(モンスターボールの衝突ロゴ)、145話は旅客機のシャツを着ている。


『XY』シリーズではメガリングを身に着けることはなかったサトシだが、今回はちゃんとZリング(53話からはZパワーリング)も身につけ、「Zワザ」のポーズもピカチュウと共にしっかりとっている。


ちなみに、このシリーズで20年に迫るアニポケの歴史の中で、グローブをはめていない、上着を着ないでシャツが1枚のみ、ズボン丈の短いサトシの普段着姿はこれが史上初となる


TVシリーズのパラレルワールドが舞台である本作では、サトシのデザインもTVシリーズとは異なるものになっている。全体的な特徴は無印サトシに準じているが、帽子のマークが変わっていたり(カントー時代のそれにSMの意匠を加えたようなもの)、ズボンに入れていたシャツを出しているなど、細部が現代風にアレンジされている。

ただ同じ世界観のように見られる特別編遙かなる青い空にて、被っていた帽子をオリコザルにあげてしまった後にハナコから無印シリーズと同じ帽子(この作品でも公認キャップのレプリカという設定が残っているかは不明)をプレゼントされた為、外見はほぼ無印と一緒になった。



再度デザインが変更。

かわいらしい顔つきになり、頬が赤くなる等、少女アニメ風のデザインになっている。帽子はキミにきめた!と同一のものだが、上着が青白ベースの半袖スタジアムブルゾンに黄色ラインの赤いショールがついたもの、ズボンはSMと同程度の短めの丈で、グローブ、シューズ、リュックサックもデザインが変更されている。


キャラクターデザイン担当者はサン&ムーンから続投しているものの、作画は『XY』以前のものに少し近くなっており、それに合わせてかやはりデザインが変更されている。歴代サトシの中でも際立って目・瞳の双方が大きく幼い印象が強いが、一方で眉毛はXY以前の細長く鋭角的な形に戻っている。


総じて、『SM』サトシの子供らしさを残しつつ、『XY』以前の凛々しさも取り入れた折衷的なデザインになっているといえよう。顔の輪郭・髪型は『SM』に近い丸みを帯びており、これまでよりも髪がハネ気味になっているのが特徴。


服装は剣盾の主人公のものではなく、『AG』以来のアニメオリジナルになっている。トップスが赤いポンチラインの入った半袖Tシャツの上にジッパー部分が黄色の青いベスト、ボトムスは黒のラインが入った紺のハーフパンツと人によっては『SM』より10歳の少年らしさが増したと感じた視聴者も多いことだろう。上着の前を開けているのは地味にTVシリーズでは無印以来である。『SM』に引き続き、グローブは身に付けていなかったが、9月24日に公式から発表された映像では、キーストーンがはまったグローブを着用している。リュックは緑1色。こちらでも基本研究所に寝泊まりしており、寝巻きにピカチュウ顔や、ヒトカゲのシャツを着ている。北方など寒冷地へ行く場合は青のダウンジャケットを、生息地探検はライフジャケットを羽織るのみに留まった。


めざせポケモンマスター最終話ラストでは、服装はそのままだがハナコが新しく用意した黒と赤を基調に無印時代の帽子と同じマークが入ったスニーカーを履いている。


顔立ちは『みんなの物語』での顔つきを男らしくしている。


帽子は『キミにきめた!』や『みんなの物語』と同じだが、服装はアニポケ7期に近く、モンスターボールが描かれたシャツの上に縁が黄色のラインがある青いベストを羽織り、ボトムスはポケット部分に黄色のラインが走った黒のハーフパンツになっている。


リュックはPVを見るからにメインカラーは水色。グローブは黒で青いラインが入る。靴は白に青いラインが走っていて靴底が黄色。


手持ちポケモン

詳細はサトシのポケモンを参照。


手持ちのポケモン達とは強い絆で結ばれており、物語序盤で出会う鳥ポケモンを除けば基本的にゲットは直接触れ合ってからの友情ゲットが大多数。


進化は基本的にはポケモン任せであり、進化を嫌うピカチュウやフシギダネの意志を尊重している。


進化だけが強さではないと確信しているため、進化を目指した特訓や、イワンコのような分岐進化の選択、進化中キャンセル等はした事がない。


ただし、トラウマ克服のために進化に頼ろうとしたグライガーには一度進化アイテムをお預けしたことがある。


初代の頃はトレーナーとしての未熟さから、進化して以降性格が変わったリザード、更に進化後のリザードンがほとんどいうことを聞かず、ニョロボン戦で敗れて以降サトシの献身に心打たれ、再び指示に従うようになったこともあったが、いずれもトレーナーであるサトシには絶対の信頼を寄せるようになっており、バトル時や緊急時には彼の機転と閃きを信じ、どんな無茶な指示や作戦にも見事応えている。

  • 例えばフィールドを利用した(地形破壊や天候変化、反動を利用したカウンター)戦法、技と技の合わせ技、俺にクラブハンマーなどが該当例である。

ポケモン達もサトシとのスキンシップとして抱きつき、のしかかり、噛み付き技を浴びせたりとなかなかにやりたい放題ではあるが、サトシ自身は特に気にしていないようである。


やむを得ず手放す場合もあるが、それは周囲の事情やポケモンの幸せを第一に最優先として考えた末の決断である。

素行の悪いトレーナーがポケモンを手放す主な理由である、指示に付いていけない弱い個体だから、進化して容姿が変わったから、といった自己本位な理由は一度もない。

バトルに負けてしまった手持ちにはその時点での実力が見るからに未熟でも熟練していても区別せず優しい声を掛けている。


手放したポケモンの中には、有事の際に呼ばれたり、手元に帰ってきたりしている事も。

預けられているポケモンもそうだが、バタフリー、ケンタロス、サニーゴ、ロコン、ポッチャマなど過去に自分や同行者が手持ちに加えた事のあるポケモンの別個体に会うと野生なら自分でゲットする事も考えるほど今も愛着がある事が台詞や対応で示されている。


新しい旅に出る際には基本的にピカチュウ以外のポケモンは全て研究所に預けて旅立つが、これはライバルであるシゲルの影響と、「新しい旅は初心に還って一から自分を鍛えたい」というサトシ自身の考えから。

ただし、なんらかの理由で預けたポケモンが再び付いて来るケースもある。


基本的に手持ちのポケモンはピカチュウ以外は、ひこうタイプが必ず入っている。

BWまでは、くさ、みず、ほのお、ひこうタイプが必ず手持ちにいるのがお決まりだったが、XYからはその決まりは無くなった。新無印16話でゲンガーを正式にゲットした事で、23年掛けて全てのタイプを手にした。ただし、相棒のピカチュウ以外ででんきタイプをゲットした事は未だに無い


余談

年齢設定

設定年齢はいつも永遠の10歳の少年

無印1話の時点で10歳、放送から14年経ったBW1話の時点でも10歳と明言されている。(XY初回のニコニコ生放送に於いても担当声優の松本氏が「永遠の10歳」と発言)


『SM』に於いては、公式サイトで『10歳の少年主人公』と明記されているが、上記の通り2017年7月に冨安氏が「今までの冒険を経験している」との旨を発表している。


サトシの経歴・経過年数についてはサトシの旅立ちも参照。


サトシの夢「ポケモンマスター

サトシ本人が映画『光輪の超魔神フーパ』も含め、度々口にする「ポケモンマスター」という夢であるが、何をもってポケモンマスターとするかは不明。


サトシ自身は1話にて、「最高のポケモントレーナー、いやポケモンマスター!」と語っている。


リーグライバルのヒロシマサムネをはじめとし、ポケモンマスターを目指していると発言している登場人物も多く、サトシの夢を聞いた人々も特に疑問に思ったりしないため、ポケモンマスターという概念・目標は比較的ポピュラー(普通)であることが窺える。


なおチャンピオンになるためには、まず地方のジムバッジを最低8つ集め(アニメでは公認ジムは8つ以上存在している)、地方のポケモンリーグで優勝してチャンピオンリーグの出場権を得て、チャンピオンリーグで優勝することでチャンピオンリーグマスター(俗に言うチャンピオンであり、作中ではツワブキ・ダイゴシロナ等が該当)となるのだが、チャンピオンリーグマスター=ポケモンマスターとは作中では語られていない。


最初のシリーズ構成の首藤剛志氏は、「(前略)となれば、『ポケモン』のエピソードの中に、主人公の本来の目的である、ポケモンを戦わせるポケモン使い(?)の最高位であるポケモンマスターになるという事以外に、何か別の価値観を入れる事が必要となる。」と述べている。

首藤氏は151匹ゲット(『ポケットにファンタジー』の歌詞の冒頭など)か最高のポケモントレーナー程度しか想定していなかったようで、そもそも上の記述からわかるようにストーリーのゴールラインをポケモンマスターに設定していなかった。


首藤氏のストーリーの構想についてはポケモンの没プロットの項を参照。


現時点では「最高のポケモントレーナー」程度の意味合いに留まっている様子。

メタ的に考えると終わりが分からない以上、具体的に設定できるはずもないということかもしれない。


・・・と思われていたが…


旅の終わり

2022年12月16日19時に公式で、サトシとピカチュウの旅に区切りがつくことが発表された。

2023年1月13日から放送されるポケットモンスター めざせポケモンマスターの放送を最後に、サトシの旅は終わりを迎えることになる。

この発表はlivedoorオリコンBBCにも載り、Twitterではサトシ関連のワードがトレンド入りし、中川翔子氏担当声優の松本梨香氏がTwitterで反応し、海外のファンも引退を嘆く等世界中に衝撃が走った。


何の因果か、12月16日はポケモンショックがあった日でもある。


また、25周年の「25」という数字は、ピカチュウの図鑑番号とも一致する(参照)。


そして2023年3月24日、「めざせポケモンマスター」はついに最終回を迎える。すなわちサトシの物語が終幕を迎える事になった。

その最終話「虹とポケモンマスター!」でサトシが見つけた「ポケモンマスター」の意味は…?


リコとロイの旅の裏側でサトシの旅はまだ続いていると信じているポケモントレーナーも数多い…。


オーディション

サトシの声を演じた松本氏は当初、オーディションでシゲル役に参加していたが、オーディション終了後にサトシ役も受けるように勧められ、結果的にサトシ役での起用に至ったとインタビューで語っている。なおシゲル役は小林優子嬢が演じている。


代表的な台詞

  • ポケモン(〇〇)、ゲットだぜ!
  • 〇〇、キミにきめた!
  • すっげぇ〜!
  • ピカチュウ!10まんボルトだ!
  • ロケット団!またお前らか!
  • ピカチュウを返せ!


関連イラスト

イラストは「サトシ」で登録されていることが多い。



関連タグ

ポケットモンスターポケットモンスター(アニポケ第1シリーズ) アドバンスジェネレーション ダイヤモンド&パール ベストウイッシュ XY(アニポケ) XY&Z(アニポケ) サン&ムーン ポケットモンスター(アニポケ第7シリーズ)
マサラタウンオーキド博士 ハナコ バリヤード
ロケット団ムコニャ ソーナンス サカキ
サトシの旅仲間タケシ カスミ ケンジ AGハルカ マサト DPヒカリ BWデント アイリス XYセレナ(アニポケ)シトロン ユリーカ SMリーリエ カキ マオ スイレン マーマネ 新無印ゴウ
サトシのライバルオーキド・シゲル ヒロシ ハヅキ AGマサムネ テツヤ DPシンジ タクト BWシューティー ケニヤン コテツ XYサンペイ トロバ ティエルノ ショータ アラン最強メガシンカの主人公) SMグラジオ ハウ
その他アニポケ主人公 アニポケシリーズ一覧 サトシ編の登場キャラクター一覧

ネタ関連

公式ネタ無印女装サトシシリーズ サトチュウ AG闇サトシ(ネタでもある) 波導の勇者 DPメイドサトシ BWきれいなサトシ XY/7期泣き虫サトシ SMサトシ(アローラのすがた) サトシ2018
非公式ネタ※小学生です スーパーマサラ人(タイプ:ワイルド) 不老不死 とりつかい お前ら人間じゃねぇ!!
ネタ(手持ち)ケチャチュウ ツタージャ姐さん 暴れん坊ズルッグ マメパト涙目
わざ高速移動 かわせ! どうぐ なげつける かいりき すてみタックル かばう 


サトシのポケモン関連曲一覧

OPめざせポケモンマスター ライバル! OK!AG チャレンジャー!! スパート! DPハイタッチ!(ヒカリとのデュエット) BWベストウイッシュ! やじるしになって! XYXY&Z SMアローラ!! 新無印1・2・3(ゴウとのデュエット)
EDタイプ:ワイルド

その他

グループロケットモンスター 無印組 AGパーティ ダイパーティ BWパーティー XYパーティ アローラスクール組 新無印組
コンビ、カップリングアニポケ組み合わせタグ一覧アニポケカップリングタグ一覧参照
その他イケサトシ 愛されサトシ サトシの魅力を広め隊 サトシの旅立ち 歌サト サトピカ感謝祭

歴代アニポケ主人公

サトシヒカリ/ゴウリコ/ロイ


他の英文記事言語

Ash Ketchum

演者

吹き替え


※アニポケ7thシーズン。それ以前のシリーズの幼少期は松本氏が担当。


概要

テレビアニメ『ポケットモンスター』の第1~第7シリーズの全編における主人公。

カントー地方にあるマサラタウン出身のポケモンマスターを目指して旅をするポケモントレーナーで、他人に名乗る際には「マサラタウンのサトシ」ということが多い。

(『AG』まではゲストキャラに対してもそうだったが、『DP』以降は概ね主要キャラに対して以外は名前のみ名乗るという形式になっている。)


一番のパートナーは旅立ちの日にオーキド博士から貰ったピカチュウ(♂)であり、唯一無二の親友。常日頃から頭上や肩に乗せている事が多いが、ピカチュウは体重が約6kg。鳴き声や仕草で伝えている言葉がまあまあ判る故に他のポケモンの通訳を任せている。たとえ無数の別個体が動き回っても、メタモンがへんしんした姿ですら見分けられる眼力。


ポケモンゲットや有事の際など、気合を入れる際はたまに帽子のつばを後ろに回す癖がある。

一人称は基本的に「オレ」で、劇場版コミカライズ等ではカタカナ表記が多い。

海外名は「Ash Ketchum」(アッシュ・ケッチャム)とフルネームが設定されている。これは『Gotta catch 'em all!』(ポケモンゲットだぜ!の英訳)をもじったもの(Ashはサトシの語感から)。


サトシゲッコウガは「Ash-Greninja」の訳が当てられているほか、『ポケットモンスターX・Y』にてエイセツシティの西側ゲートにいるトレーナーがヒトカゲに「セパルトラ」と名付けたという旨の会話は「Ash Ketchum」で代用されている(スペイン語でセパルトラは大変不吉な意味である為)。


モデルについて

容姿のモデルとなったのはゲーム「赤・緑」の主人公レッド

名前の由来はポケモンの生みの親である田尻智氏から。

初代ゲーム「『赤』版と『ピカチュウ』版」の主人公♂のデフォルトネームの一つでもあり、後継作品でもおまかせ入力の候補に採用されている。



家族構成

アニメに登場する家族は母・ハナコのみで他の親族は登場しない。父親と祖父がポケモントレーナーである事は第二話で明言されている(参照)。ハナコに懐いて家事手伝いをしているバリヤードの「バリちゃん」も家族と言えるのかもしれない。


初期シリーズのシリーズ構成である首藤剛志氏による小説版では、ハナコの他にサトシが生まれる以前に行方不明となったポケモントレーナーの父、同じくポケモントレーナーの祖父、亡くなった祖母がいる。


ハナコは夫が行方不明となった事を機に夢を諦め、亡くなった母親(サトシの祖母)の跡をついで食堂「マサラハウス」の経営を始めたとのこと。またこちらの設定ではサトシがポケモントレーナーを目指すのは一族の伝統、というかマサラタウンの社会事情だとかなり当たり前のことらしい(詳細はマサラタウンを参照)。

  • シングルペアレントで実家が食堂を経営しているという点では、歴代のレギュラーではマオの家庭環境が比較的近いが、マオは最終回でもメレメレ島を離れなかったなど、行動範囲では対照的になっている。

アニメでも上述の小説設定が通用するのかは長年謎となってきたが、少なくとも劇場版『ココ』においては、サトシが幼少期に父親が語った言葉を覚えており、「生まれる以前に行方不明」という設定は採用されていないことがわかる。


また、『ポケットモンスター遥かなる青い空』でも父親が生きている事が明言されているが、父親には結局会えずじまいだった。


人物

ポケモンの事を第一に考えることができる優しい心の持ち主。ポケモンバトルが大好きで強い相手と戦う機会ができると非常に喜び特訓も好き。無鉄砲かつお調子者だが、正義感に溢れる熱血少年。人間・ポケモンを問わず仲間を危険な目に遭わせたくないがために、脇目も振らずに危険な場所へ飛び込み、自分の身を挺して仲間を守ろうとすることが多い。その真っ直ぐな姿には人・ポケモン問わず惹きつけられ、彼に心を開いていく。


アニメの世界では、ポケモン図鑑の完成の必要性がなく、サトシも出会った野生ポケモンを手当たり次第に捕獲せず、手持ちポケモンは基本的に友情ゲット(後述)。通常の「出会い頭に弱らせて捕獲する」方法はよほど気が向いた時にしか行っていない。伝説や幻のポケモンと何度遭遇してもまず捕獲しようとしていないのだが、何故かノコッチだけは出現の度にすぐさま捕獲しようとして毎回逃げられている。

脚本家も狙ってやっているとのこと。


ポケモンファン2016年8月号では、『むげんの「ポケモンとなかよくなる力」がある』と評されている。そういったこともあり、バトルだけでなくポケモンコーディネーターとしての才能もある様子。


かつての小説版によれば、昔から友人はあまりおらず、一人で過ごす事が多く、オーキド博士といる時間の方が長かった様である。媒体によってはいじめられっ子だったケースもあり、本編においてもユウジポケモンの捕獲の妨害とカツアゲをされたり、中には連れているポケモンに攻撃を仕掛けた者もいると悪の組織を除いても彼に悪辣な嫌がらせをする者は少なからずいる。


そのため、ライバルのシゲルは当初から自分勝手な態度でサトシに接しているが、数少ない友人だったらしく、『AG』のとある回の回想では、幼い頃にシゲル達と『ギエピー』の映画を観ているシーンがある。


幼い頃よりトレーナーに早く成りたいと人一倍思っていた。『XY&Z』第28話ではポケモン見たさに一人で森の奥まで行き迷子になったと語っており、森で雨宿り中、雨ざらしだった野生のコラッタナゾノクサビードルキャタピーバタフリーを呼び迎えて身を寄せ合ったのを良い思い出としている。


旅に出てから様々な出会いと別れを繰り返しながら、少しずつ交遊関係に広がりを見せはじめ、地方のポケモン博士のみならず、ジムリーダーに四天王やポケモンチャンピオン、リーグ関係者、ポケモンレンジャー、バトルフロンティア関連、その土地の有名人まで人脈が幅広く、別地方でそれらと再会して旅仲間が驚愕する状況が多々ある。


好物はオムライスコロッケ。特にコロッケは本人曰く「10個は軽い」と豪語するほどに好んでいる。両方ともケチャップをかけられる料理でもあり、ケチャップ好きなピカチュウとの相性も良さげであるだけでなく、サトシの英語版の名字である「Ketchum」ともどこか関連性があるのかもしれない。ピカチュウも、サトシの影響からかは不明だが、やはりケチャップが好きだと判明している。


旅に出て以降は、仲間に作ってもらった料理やポケモンセンターなどでの外食、アローラ地方ではホストファミリーであるククイ博士バーネット博士の手料理や、マオの実家であるアイナ食堂の料理などを食べている。


人間の味覚には適さないと言われるオレンの実を生食して喜ぶ事も判明しているが、自身の作った不出来な料理を不味いと判断し吐き出した事も有り味覚が特別変な訳では無いようだ。取り敢えず現地で珍しい食べ物があると香ばしい匂いの先へと一目散に店舗へ行って注文する。


無印初期はポケモンバトルやジム戦を何よりも優先したがったり、グライガーマン怪傑ア☆ギルダーなどのヒーロー物に憧れを持っていたりするなど、まだまだ年齢相応に幼い面も多々見られる一方で『AG』以降からは落ち着いた態度が目立つようになったが、その反動として後述の恋愛に疎くなってしまった。


シトロンの発明に対しては毎回「かがくのちからってすげー!」と感激しており、シトロンも嬉しそうな様子を見せている。自分と感性が近いためか子供の扱いに長けており、『金銀』のショウ、『BW』のヤブクロン戦隊やニック、トニー、『XY』のランディ『サン&ムーン』のハル等、はじめは警戒されても信頼を得て頼りにされることが多い。


漂流した際にタケシ、ロケット団共々コイキングを食べようと思い至り活け作りを想像して舌なめずりしていたのは黒歴史(無印初期は設定等が曖昧だった)。


ムコニャとは腐れ縁に近く、事実26年続いたシリーズ全てでピカチュウを追われることとなった。また、ジャリボーイが鉄板の呼び方だが、単純に「ジャリ」の意味の他、砂利の読み仮名を変えると「さとし」になる事がファンに発見されている。実情は不明だが。アローラ地方では、サトシ含めたアローラスクール組を纏めて「ジャリーズ」と呼んでいる。


バトルスタイル

ポケモンの気合や根性を重視し、基本的には攻め重視の戦法を多用する。ゲームで例えれば所謂フルアタで、変化技を織り交ぜることはあまりない。


直感と閃きに優れており、相性だけに囚われずポケモンの特性やフィールドを生かした度肝を抜くような柔軟な発想を持ち、相性の悪さを機転で覆すことが多い。ゴウ曰くむちゃくちゃ


逆に明らかな優勢を自覚してしまうと攻めが単調になり油断して不覚を取る等、ことごとく逆境向き。というより本人自身が「ピンチになればなるほど燃えてくる」と宣っている。相性が有利なポケモンを出して返り討ちになり、ならばと不利なポケモンを出した際には覆して勝つケースも多い。この傾向は比較的過去のシリーズでより顕著。


歴代のサトシのポケモンで勝率が高いのはピカチュウをはじめ軽量級トリッキー且つ素早いポケモンが多く、すばやいフットワークで相手の攻撃をかわしながら反撃に転じることや自身のポケモンの得意技で相手への翻弄を得意としている(かわせ!)。

そうしたポケモンの方が上記の閃きや機転を即座に実行に移しやすいという側面もあるのだろう。


逆に、機動力や小回りの利かない重量級ポケモンの扱いは苦手で勝率も悪く、本人も自分なりの工夫はしているが今一成果は出ていない(この点はDP編で顕著であり、そのシリーズのライバルであるシンジとは対照的である)。

体格が大きくとも、ある程度のスピードを実現できるポケモン(リザードンカビゴンカイリュー等)ならそれなりに上手く扱えているが、機動力が完全に無いドダイトスコータスなどは公式戦での勝率も悲惨の一言。


同様の理由で、手に入れたダイマックスも殆ど使いこなせておらず、対ダイマックスポケモン相手でも通常状態の方がスムーズに戦えていた程。

だが、ゲンガーの希望でキョダイマックスを得た事を機に、必要知識を改めて習得。あえて相手と発動タイミングをずらして機動力や体格の差を活かす等、それまでの高速・鈍足とはまた違った戦い方が可能となった。


上記の通り『AG』からは冷静なところも見せるようになったが、頭を使うのは得意ではない方で、事前に戦略や対策を立案することはあまりなく、実践してもうまくいった試しはあまりない。長ったらしい横文字も上手く言えず、文脈の長い羅列が犇めく論文を数十行見ただけで頭脳は容量超えを起こしてしまう。

『DP』でも知識不足が改善されておらずサイドンの特性「ひらいしん」を知らなかったのでダブルバトルでもう一体がみずタイプだからとピカチュウに10まんボルトを指示していた。

最近のシリーズではある程度相性を考慮してポケモンを選出したり、事前に対策を考えることも増えているが、その対策も大抵は偶然発生したハプニング等から閃いているため、どこまでも直感型のトレーナーと言える。

この様に全く搦め手には向いていないため、状態異常技を使用してくるトレーナー(『DP』のメリッサとシンジ、『BW』のホミカ、『XY』のフクジ)には苦戦を強いられている。


巻き込まれ体質

主人公故の宿命か、かなりの巻き込まれ体質であり、行く先々で様々な事件に巻き込まれる。旅の仲間や、ゲストキャラも同じく巻き込まれたりすることもある。


無印~DPまでの歴代ヒロインとは、ピカチュウの電撃が原因で彼女らの自転車が壊れ、そのことがきっかけで一緒に旅をするというジンクスがあったが、BW以降ではヒロインが自転車に乗らないため、現在はそのジンクスは無くなった。SMではヒロインの一人・マオが自転車を持っているが、見事壊されずに最終回を迎える快挙(?)を達成した。同時に頭上に落下するポケモンと衝突して遭遇する事も屡々ある。


ジムリーダーのナツメを倒すために、ポケモンタワーゴーストタイプのポケモンを捕まえに来た際、シャンデリアの下敷きになってゴースト達により、ピカチュウと幽体離脱したことがある。


ベルとは、出会うたびに転びかける彼女に偶然ながらなぜか突き飛ばされ、川や池に浸ったり、噴水に突き飛ばされてズブ濡れになるなど水難の相に遇いやすい。


伝説のポケモンとの関係


伝説のポケモンとの遭遇率も非常に高く、本編及び(一部パラレル扱いもあるが)映画に於いて、(現行シリーズのパッケージポケモンは除き)、全ての伝説・幻のポケモンと遭遇している(『幻影の覇者』にて色違いのライコウとも遭遇)。アニメ新シリーズの序盤では、よく伝説のポケモンと邂逅する。最早「ポケモン研究家」や「ポケモンコレクター」を名乗る(自称含む)者達ですら話を幾つか聞かされただけで卒倒モノであるのだが、同時に何人かに猜疑心や嫉妬心を向けられてしまう事もある。実際、金銀編ではスイクンを追いかけているミナキに対し、実際にジョウト地方の旅の初めにスイクンに遭ったことがあることを話すと、激しく嫉妬されている。また、旅立ちの日にホウオウが飛翔する姿を目の当たりにした事実に関しても、エンジュシティのジムリーダーであるマツバから内心嫉妬心を向けられていた様で、サトシが見たという主張を嘘だと決め付けられる形で認められなかった(ジム戦に勝利してようやく認めてもらえた)。SMでもカプ・コケコと出会いZリングを手渡されているが、ZリングやZ技を過度に神聖視するカキから猜疑心と嫉妬心を向けられていた様で、序盤ではやや刺々しい態度を向けられていた。夢の中でソルガレオルナアーラと通じて約束した後にほしぐもを託され、暫くの間世話をしている。その最中にルザミーネと交流した事でスクール組はウルトラガーディアンズに就き、あらゆるウルトラビーストの率先した捕獲や保護を任されたうえ、捕獲したUBの中で帰郷先不明のベベノムの世話をサトシが担当した。


7thシーズンではゴウとともにムゲンダイナを捕獲したことで、初の禁止級伝説ゲットを成し遂げた(ただしムゲンダイナの危険性からマグノリア博士に預けることになったため、手持ちには加わっていない)。


映画『光輪の超魔神フーパ』では呼び出された黒いレックウザラティアスラティオス見事に指揮し、操られた伝説のポケモン5体と渡り合う技量を見せている。


最終章ではとうとう当シリーズ用の新たなラティアスに懐かれている。


もうポケモンマスター名乗っていいんじゃないかな


身体能力

ポケモンを守るため、救うためなら自分の身を投げ出すことも厭わないという主人公らしい性格をしている。


だが、作品が長期化した結果、自分の命を何度も投げ出し、ポケモンを助けるために超人的な身体能力を度々発揮してきた。特に相棒のピカチュウがロケット団やポケモンハンターらに捕われたりすると、身体能力はさらに高まる傾向がある。たまに仲間もサトシ程ではないが、同じような行動に出る事がある。


時には「こうそくいどう」を使ってトラックを追いかけ、時にはロケット団のポケモンとリアルファイトで拳を交わし、それどころかロケット団のメカに立ち向かう、「お前も人間じゃねぇ!!」と言いたくなる大活躍ぶり。その事もあってか、無印のEDタイトルにならって「タイプ:ワイルド」と言われる事も。木登りやガケ登りの身軽さは「マンキー顔負け」「エイパム並み」と猿ポケモンに喩えられているが、ナゲツケサルの生態を真似たそれだけで本当に彼らの中の1匹として行動できるようになり、球技で活躍しボス扱いを受けた。


潜在能力も凄まじく、マーマネラボで使われた走って回転速度を上げるマシンを全速力だけでピカチュウと共に破壊している。収集、蓄積していたデータをも軽く凌駕する。

「ポケモンいらないじゃん」というツッコミは禁句である。

これまでの超人的記録の詳細はこちらに記載。


旅の始まりにホウオウに会い、度々雷撃などを浴び、ミュウツーとミュウのサイコウェーブ(とムック本では扱われる技)に挟み撃ちにされて石化した、等々あって細胞が変化したのでは?という声まであるほど。


恋愛感情

恋愛事に関して非常に鈍感だとネタにされがちだが、無印初期は逆に恋愛感情や異性への興味がありとあるゲストキャラ鼻の下を伸ばしたり、シゲルとは違いモテない事をコンプレックスとしていて、トレーナーとしての旅立ちの日にもシゲルとの見送りの差(性・年齢層など)に悶々としている等、感情的な部分の方が多かった。


カスミの姉たちから顔面偏差値を一蹴されてしまうなど決してイケメンとは扱われてこなかったが、初期の絵コンテでは、「よく見るとそこそこ中性的でそこそこ整っている顔」と書かれている。実際、女装をした際は口調や態度で怪しまれたりはするものの、すぐにはバレない。放送年数が経つにつれ顔や容姿を作中の人物に低く評価されることはほぼ無くなった。


基本的に恋愛に於ける「好き」はあくまで「友達が好き」という感情と同種と考えているようで、自他問わずよく分からない様子。それもあり歴代ヒロイン達とも友情以上の関係になったことはない。そもそもサトシに限らず後天的に冷静な判断力が身につくというのは大抵の場合、恋愛事に鈍感になりやすい弊害もあり、性格的にサトシ以上に恋愛事に鈍感そうな人物は何人かいる。


サトシの場合は、モエリラ(AG)、アオイ(DP)にほのかな好意を寄せられたりしていたが、本人は気づいていなかった。


その他、恋愛的な描写かは不明だが、マオがサトシととても仲が良いだけでなくパンケーキレースで嫉妬したり「夢」である看板メニューを最初にサトシに食べてもらいたいと言ったり何度か赤面する場面があったり(何かと隣にいる場面も目立つ)、スイレンがサトシとの仲をからかわれて赤面する場面も数回あった。リーリエに関しては、最終回でサトシへの感謝を吐露する心情描写があったものの、あくまでも友情とも取れる様なシーンになっているため、いささか微妙である。


しかし、他人にキスをされたことはあり、それも1度ではない。最初のキスの描写はムサシとコジロウである。無印初期でしかもギャグの一環ではあったものの、サトシの両頬に二人が思いっきりキスしている。その他、ルージュラからもかなり際どいスキンシップをされたこともある。


更に劇場版も含めると、フルーラカノン(もしくはラティアス)からも頬にキスをされている。


ポケモン同士の恋についても鈍感な様子である。

本人曰く、「ポケモン同士が仲良くするのは当たり前じゃん」とのことであり、旅の仲間のみならず相棒のピカチュウにすら呆れられたことも(当たり前だがポケモンの世界でも食物連鎖等の生態系のピラミッドは形成されており、サトシの認識に関しては良くも悪くも子供らしいといえる)。当人はその真っ直ぐな姿勢ゆえ、人・ポケモンを問わず惹きつけ、好意を寄せられることも多い。

ベイリーフの自身に対する好意や、デコロラ諸島編ではポケモン間での好意を把握しているかのような描写もあるため、露骨な態度であれば恋愛事についても多少の理解は示すのかもしれない。


流石にお嫁さんと結婚が何かくらいは理解している模様(XYにて「将来サトシのお嫁さんになってくれる人はいるの?」と聞かれた際には「そんなのいるわけないじゃん」と即答している)。ククイ博士バーネット博士の結婚報告には大喜びした。


XYではサトシに片思いするヒロインという意欲的な試みがなされ、メインヒロインであるセレナが、サトシに対して明確に好意を持っているという点が大きい。この好意は例のごとく鈍感なサトシには全く伝わっていなかったが、旅の仲間やライバル達には見破られ、その事でからかわれるなどのシーンが何度も描写され、今までのように軽く流されることはなかった。


各作品での活躍

所持ジムバッジや大会成績などの来歴はサトシの旅立ちの項も参照。


TVシリーズ

1期『ポケットモンスター

サトシがトレーナーとして初めて旅に出た作品。自室はポケモングッズがいっぱいで、ポケモンバトル番組を観ながら旅立ちを夢見ていた。憧れのカメックスを見かけて感激する等、カントーの旅では図鑑を見なくても名前が判るポケモンがそこそこいた。


10歳の少年相応ともいえるが、元々は口下手だった故に年上や目上の人に対しても敬語を使わないなどいい加減な言葉遣いが見られた。オレンジ諸島編では少し強くなって天狗になっていた所を四天王カンナに完敗し、トレーナーとしての考え方を教わったことでトレーナーとして、人間としての自身の未熟を痛感。

以降は目上の人物に対して敬語を使い、同世代のトレーナーにも敬意を持って接するようになっていく。別れ際には彼女から「みんなの旅はどんなことだって無駄にはならないわ」という言葉を貰っており、後の『XY』39・113話および『めざポケ』最終話ではサトシ自身がこれを彷彿とさせる発言をしている。またオレンジ諸島に旅立つ前に、セキエイ大会で対戦相手であったヒロシの考え方も取り入れるようにもした。


トレーナーとしてはまだまだ未熟だったため、カビゴンオコリザル、進化したリザードらが言うことを聞かない時期を持ちタケシカスミなど、トレーナーとしての先輩が同行していたこともあって年相応にすねることもあった。特にライバルであるシゲルからは、4番目のサト(びりっけつ)と馬鹿にされるが、幾度の敗北やライバル達との対決を経て成長していき、びりっけつのサトシからエースのサトシになっていった。


カントーでのジム戦では、当初からしばらくの間、殆どジムリーダー達からの「お情け(ロケット団の襲撃撃退が殆ど)」でバッジをもらっていた傾向があり(唯一の例外はクチバジムのマチスとセキチクジムのキョウ)、サトシ本人もそれを指摘され、更にはポケモン関連の学習試験で最下位になってしまったのを機に自分の未熟さを痛感し、以降はジム戦での真剣勝負でバッジを手に入れる事を心掛ける様になっている。このため、DP、BWではバトルをしようとしなくなったデンジフウロに納得のいかない姿勢を見せている。


2期『アドバンスジェネレーション

手持ちポケモンは、シゲルに影響され、このシリーズ以降は最初のパートナーであるピカチュウのみ連れて旅立つようになる。


前作より精神面でも成長し、新米トレーナーであるハルカや弟のマサトにアドバイスを送るなどかなり面倒見が良くなった。ホウエンリーグ・サイユウ大会はベスト8で終わるも、カントー地方のバトルフロンティアを制覇する成長を見せた。

一方で調子に乗りやすい面は完全に治ってはおらず、バトルピラミッド初戦では自身の油断が原因で封印されていたポケランティス王の邪念に取り込まれてしまい、解放されたのちにジンダイから精神面の未熟さを指摘される場面もあった。フロンティアブレーンになることもできたが、サトシは冒険を続けるためにとりあえず内定とした。

映画『波導の勇者』では、数百年前にルカリオが仕えたアーロンと波導が同じであることが判明。ポケモンを助けるためなら自らを犠牲にする精神が重なり、ファンからはアーロンがサトシの前世なのではないかと言われることもある。


ちなみに闇サトシが本編で初登場したのはこのシリーズ。


3期『ダイヤモンド&パール

アドバンスジェネレーション同様、最初はピカチュウのみを連れて行くが、途中で付いてきたエイパムも旅に加わることに。サトシが初めて訪れる地方で、ピカチュウ以外を連れていくのはエイパムが初となった。ここではヒロイン・ヒカリとのダブル主人公という初めての体制がとられた。効率重視でポケモンに厳しい特訓を課すトレーナーシンジと強く対立するが、シンジから自身の相性を無視した精神論頼みのスタイルを厳しく批判されたことを機に自身のバトルスタイルも改善していく。ポケモンの特性やフィールドを生かしたバトルスタイルも磨きがかかっており、「カウンターシールド」なる技を編み出し、ジム戦やリーグで活躍。

最終的にシンジとはお互いを認め合う最大のライバルとなりシンオウリーグではベスト4に終わる。また、無印時代からの兄貴分だったタケシがポケモンブリーダー改めポケモンドクターを目指す事を決め、タケシと共に最後に旅をしたシリーズとなった。


4期『ベストウイッシュ

元々、母ハナコとオーキド博士とで旅行のつもりでイッシュ地方に来たため、旅をする予定はなかった。作品全体が原点回帰を目指したこともあり、ピカチュウ共々知識や実力まで完全にリセットされてしまう。イッシュリーグでは、手持ちのイッシュ御三家の最終進化もいないまま参加、5体しか手持ちがいないコテツとのバトルで敗北するという結果に終わる。

しかし、ピカチュウに「俺に向かって10万ボルトだ!」などと躊躇うことなく指示するようになったり、直接ピカチュウとバトルを行ったりと、身体能力はむしろ向上しているほか、他人からの挑発的な態度を受け流したり、ミジュマルをおだててバトルにもっていくなど、精神面での成長は垣間見える。ピカチュウも途中で新たな技も覚えた。

なお、イッシュリーグの試合後ミジュマルが野生のダストダスとヤブクロンの群れのリンゴを食べてダストダスが怒っている事を助けに来たバージルから知った際には少しキツめにミジュマルを怒っている。


5期『XY

今までと同様、ピカチュウのみを連れて旅立つ。手持ちのポケモン達は、友情を築いてお互いを認めた上でのゲットが多数。特筆すべきはキズナ現象という特殊能力をサトシが発現し、ポケモンと感覚共有することで、サトシゲッコウガが誕生したことである。感覚共有すればするほどポケモンが強くなるが、ダメージを負うとサトシにも伝わる諸刃の刃である。

そのためサトシのポケモンに対する深い愛情や友情、信頼や心のケア、柔軟な発想がクローズアップされており、旅仲間や行く先々の人々に多大な影響を与えている。


カロスの旅仲間の各々がサトシに影響されて旅を始めたことも特徴であり、今作では明確にサトシがチームのリーダーといっていいポジションとなった。

なので、キズナ進化での葛藤や他のメンバーとのやりとりも自身で対処しなくてはならず追い詰められ、トラウマになるシーンが多い

またヒロインポジションのセレナは幼少期にサトシに助けられた過去があり、タケシポジションのシトロンは同世代でありライバルなど、従来のシリーズとは異なった特徴がある。


『DP』がシンジと切磋琢磨しあいトレーナーとして成長し完成していくサトシの物語ならば、『XY』は成長したサトシに影響され周囲の人間達も大きく成長していく物語といったところ。サトシ自身も、初めての後輩型ライバルとのバトルの中で、常に「チャレンジャー」だった彼が、初めて追い抜かれる恐怖を感じながらもそれを乗り越え成長する姿も描かれた。


バトルに於いても相性が不利なポケモンを繰り出す際は基本的に何らかの策を用意し、また他のトレーナーの持っていない能力キズナ現象もあり、その実力はこれまでのシリーズの経験を踏まえトップクラスと言っても過言ではない強さとなっており、カロスリーグでは楽々と準決勝まで進出する実力をつけた。

超人ぶりにも益々拍車が掛かり、ポケモンを助けるためならば高層タワーから飛び降り火口へと飛び込み飛行艇からも落下する事すら厭わない。その無茶を通り越した無謀っぷりは、寧ろ周囲の人間やポケモンの寿命を縮めさせている。


アニメ開始から20年間続いた「サトシが旅をする物語」はこのXYシリーズがひと段落となった。それ故に、最終回は今までの終わり方とは少し違ったものになっている。



6期『サン&ムーン


バリちゃんことバリヤードが商店街の福引きでアローラ旅行を当てたため、母・ハナコやバリヤードと共にアローラ地方を訪れる。観光するうちに未知の魅力に魅了され、この地にしばらく留まることを決める。この始まり方は『BW』を思わせる。手持ちポケモンは今まで同様ピカチュウのみ。


今までのシリーズと一番違っている点を言えば、このシリーズのメインは学校生活であり、基本的にサトシが旅をしないという事。ククイ博士の家で居候させてもらっており、ゲーム版でリーリエが使用していたロフトを自室にしている。55話でバーネット博士がククイ博士と結婚し、サトシは博士夫婦の一人息子のような存在になった。サトシも父親のようにククイ博士を慕っている。アニメのアローラ地方にはまだポケモンリーグがないため、これまでのような各地のジムを制覇してポケモンリーグ出場という明確な目標を持っていない。

本編1話では「島巡り」への意欲を見せていたが、ゲーム本編のように4つの島を試練をクリアしながら巡る形式は取らず、メレメレ島のポケモンスクールに通って授業を受けながら、授業中や合間の日にしまキング・しまクイーンの案内で試練を受ける、という受動的な形となる。ハラのカクトウZはカプ・コケコの手でデンキZに入れ替えられ、ホノオZを持つカキの影響か炎の試練は未登場、水の試練は偶然スイレンが遭遇して突破、悪の試練はゲーム本編と形が変わりなんとロケット団が突破という異例が度々入っている。31話から37話までは「泊りがけの課外授業」という形でアーカラ島に一時滞在、マケンカニの進化を見る授業のためにウラウラ島に渡った事もあるが、最終回までメレメレ島に滞在し続けた。


42話・43話では特別な課外授業としてシリーズ途中では珍しくカントーに一時帰郷し、久しぶりにカスミやタケシと再会。リアルタイムでこの3人が共演したのはAG以来実に12年ぶり

これまであまり触れられなかった生活面での乏しさが6話で露呈しており、家事全般が不向きな事も判明した。ただ37話の予告セリフでついに洗濯機を使えるようになったようである。レタス状の野菜の千切りくらいなら進んで手伝っている。本シーズンは食事シーンが(レギュラー含めて)昼夜を問わず頻繁に登場している。


そして128話から始まったポケモンリーグアローラ大会では、サトシはハウ・グズマ・グラジオと並み居る強敵に勝利し、第139話でサトシは優勝を果たした。今回の大会はこれまでと違い、色々と異例づくしで公式の大会というよりお祭りに近かったが、大きな大会で優勝したのはオレンジリーグを除けば初の偉業である。そして、優勝だけで無く、事実上のアローラ地方でのチャンピオンであるロイヤルマスクことククイ博士にも勝利すると言う今までに無かった偉業も成し遂げた。この設定は次回作の『新無印』にも引き継がれており、アローラ地方ではサトシは「アローラチャンピオン」と呼ばれている。

此処でもバトルで崖から転落したピカチュウを救うために身を投げ出し、カプ・コケコが二人を助けた。


これまでの中でもシリーズ移行の際の変更点が特に多い。以下には、その「変更点」と「継続点」とをいくつか例示する。


ただし、2017年7月にサン&ムーンのサトシは今までの冒険を経験している前提で描かれていることが公式で発表された(参照)。


変更点

  • 『XY』では明確な年齢設定が見られなかったのに対し、今作では「サトシの年齢は10歳」と改めて明言されている。
  • こちらの記事に詳しいようにキャラクターデザイン等に大幅な変更が加えられている。
  • 今シリーズのサトシについて、声を担当する松本梨香氏は「マサラタウンを旅立って数ヶ所の町に寄った後アローラの学校に行ったイメージで演じている」と発言している(2016年10月26日にラゾーナ川崎で行われた『松本梨香×佐香智久コラボイベント』にて)。
  • その演技の指針としてのイメージ通り、『サン&ムーン』のサトシは『XY』に比べ格段に幼く演じられている。
  • AG以降、各シリーズの最終回は旅仲間との別れに焦点が当てられてきたが、SMは同じ町に滞在しつづけたこともあり「故郷を巣立つ」という方向性で描かれた。

この影響でピカチュウを除く手持ちポケモンはククイ博士に預けている。


継続点

  • 前シリーズの舞台であるカロス地方までのポケモンと技を認識している。
  • XYを彷彿とさせる優れた人格像(敗北を素直に認める、バトルの熟練度、気配りが上手いなど)

アニポケのような長期作品のシリーズ移行に際してはしばしば何かしらの矛盾点(例:サトシリセットなど)が生じるのが必然であるので、そこに過度な辻褄を求めないよう注意しよう。


7期『ポケットモンスター

新たに設立されたサクラギ研究所へオーキド博士、ハナコ、バリヤードと共にクチバシティへ赴く。サクラギ博士の開設宣言後にルギアが港に現れ、追いかけているうちにゴウと出会う。紆余曲折の内に仲良くなり、サクラギからリサーチフェローを頼まれ二つ返事で引き受ける事となる。基本的な手持ちポケモンはピカチュウだけだが、今回はサトシとピカチュウのお手伝いとしてバリヤードが加わる。


自宅の部屋には前作まで揃えたリーグバッジやトロフィーなど数々の証が飾っている。当然カロス地方のバッジケース、アローラリーグのトロフィー、Zリングも存在していた(つまりカロス地方までの冒険とアローラ地方での生活は地続きであることを意味する)。9話の台詞で「旅のはじめにホウオウを見た」と言及しており、番組タイトルすら大胆な変更を受けた後も前シリーズと繋がりがあるのを仄めかしている。


ゴウが研究者肌なキャラクターのためかサトシは感覚派な部分が際立っており、スキンシップもかなり積極的に行う。12話では乗っていた飛行機にトラブルが発生し困惑が走る中、閉め切られた窓を挟んでムゲンダイナが接近していることをピカチュウ共々冷静に感じとるシーンも。バトルをするとなると普段の子供っぽい態度が一転し、得意の機転を活かしたベテラントレーナーらしい振る舞いが目立つようになる。

本作ではかつての旅仲間のみならず、過去シリーズの人物やポケモンとの再会も多く、これまで辿ってきたサトシの歴史を振り返れる。

13話以降は「世界チャンピオンダンデと公式戦で戦いたい」という本作の縦軸となる目標を見つけた。その条件を満たすため、リサーチフェローの傍ら『ポケモンワールドチャンピオンシップス』のランキング戦に参加する。サイトウに敗戦後スランプに陥り負け続きが続きながらも、スランプを乗り越えてそして、67話にてかつての旅仲間でアデクを下しチャンピオンにまで上り詰めたアイリスを撃破しハイパークラスへ昇格。実力が世界TOPクラスまで成熟された事を公式戦にて証明してみせた。

ハイパークラス昇格後もギャグ展開だったとはいえ元ホウエンチャンピオンのミクリを3vs3のバトルで打ち破るという快挙を成し遂げてもいる。

109話ではマスターランク8位のキバナを撃破し、遂にマスターズエイト入りを果たした。

そして始まったマスターズトーナメント1回戦ではミクリと同等、それ以上の実力を持つ現ホウエンチャンピオンのダイゴ(ランキング3位)と対戦。ダイゴの強力なポケモンたちに苦戦を強いられるも1000まんボルトを解禁し、メガメタグロスを撃破してダイゴに勝利。元ホウエンチャンピオンと現ホウエンチャンピオンの撃破を果たしたことで実質ホウエン最強とも言えるだろう。

続く2回戦ではイッシュチャンピオンアイリス(ランキング7位)を撃破したシンオウチャンピオンシロナ(ランキング2位)との対戦。ここからフルバトルになる。

ミカルゲのテクニカルな戦いにカイリュー、ゲンガー、ピカチュウの3体を戦闘不能に、トゲキッスの3連続ダイジェットからのゴッドバードに苦戦するもガブリアスとの1対1の勝負へと持ち込む。最後は限界に近かったメガルカリオのきしかいせいをガブリアスに打ち込みKO。

その瞬間、サトシはシロナに勝利し、ダンデへの挑戦権を得たのだった。

そしてサトシとシロナは約束を交わす。

「また、バトルをしよう。」

そして2022年11月11日放送の第132話「ファイナルⅣ『相棒』」にて、世界チャンピオンのダンデに勝利。

Twitterでは#サトシ世界チャンピオンおめでとう#ダンデVSサトシ決着などがトレンド入りをした。

また、アニポケ放送後には渋谷の大型ビジョンにサトシ優勝の速報ニュースが流されるなど、さまざまなところで盛り上がりを見せた。

サトシは遂に世界最強のポケモントレーナーとなったのである。



だが、彼が真に目指すものは「ポケモンマスター」。

世界チャンピオンになった彼は、もう一度己の夢について改めて向き合うことを決意する



劇場版

キミにきめた!

この作品はサトシの旅立ちをもう一度描いたものではあるが、「第七世代までのポケモンがトレーナーの手持ちとしてカントー地方を訪れる時代にサトシが出発し、カスミ達と出会わないまま旅を続けた」形を取っており、パラレルワールド扱いの新作である。


マサラタウンを出てからサトシのトレーナーレベルがアニメよりかなり高くなり、ピカチュウの方も臆病だった性格が元から消失したので、ピカチュウ1匹でトレーナーのカビゴンと力比べで勝ち、ついにはあのエリカにも勝利する。

手持ちポケモンも出会い方と数が異なったためかリザードの性格が変化。

反抗的な態度を見せていない。

一方でリザードを捨てたクロスとのバトルで一度敗北したことに相当堪える(リザードを使用して負けたためにピカチュウなら勝てたかもしれないと発言)等、サトシ自身の精神面は当時のテレビシリーズに比べると脆い面も見受けられる等身大寄りの人物として描かれている。


みんなの物語

『キミにきめた!』同様にテレビシリーズや他の劇場版とは独立している。


ピカチュウ以外の手持ちポケモンは登場しておらず、その有無は不明。

性格や実力などは直近のテレビシリーズに準じている。


ココ

基本的に『みんなの物語』と同様の人物像になっており、手持ちもピカチュウ以外は未登場。


この映画でアニメでは初めて父親に関して言及されている。サトシのセリフから、彼が幼少期に夢を友達に笑われた際に「ゴールまでの地図は自分の中にある、諦めたら夢は叶わない」と励ましていたことが語られている。


ゲーム作品

元々初代主人公をベースにしたアニメオリジナルキャラであるため、原作ゲームシリーズには登場しないが、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズの一部の作品では名前が登場してたり、ポケモンSMの体験版では名前こそ書かれてないが主人公にサトシゲッコウガを同封した手紙を送ったり、各世代のサトシのピカチュウが配信されたりと本編や外伝等間接的にゲームに影響を受けている。


ポケモンマスターズ

2022年7月のイベント「必殺の10まんボルト!」に登場。

ゲーム作品で本格的に登場するのは初(相棒のピカチュウは名探偵ピカチュウで少しだけ登場している)。

外見・設定は当時現行の新無印仕様となっており、ピカチュウと共に特訓に夢中になっていた所をパシオに迷い込み主人公とリッカに遭遇。

リッカとその相棒・ブースターのすれ違い解決に手を貸していく。


ゲームがベースである他キャラクターとの兼ね合いを考慮されてか、ストーリーではポケマスオリジナルキャラのみと交流。

ピカチュウ以外の新無印手持ちも登場した他、リッカのブースターの反抗期に自分のリザードンを重ねていた。

このコラボでサトシの展開は終わりと思われたが…?


ポケモンマスターズEX3周年のタイミングとなる2022年8月28日よりプレイアブル化が決定。

マスターバディーズと呼ばれる現状最高格の位置付けの、アニバーサリー限定での実装となった。

「カントーの信念」や新要素「シンクロ技」等を引っ提げる、現状最高峰のアタッカーとしての大活躍が期待される。


性能としてはでんきタイプ最強と言っても過言では無いくらいに強力なアタッカー

覚えている技はAG編にて忘れたかみなりを再習得、そして新要素のシンクロ技「友情の10まんボルト」が使用可能。

T技は1つ目の「思いっきりいくぜ!」は特攻6段階上昇に加えて素早さ2段階上昇と急所率3段階上昇と自己完結している。

もう1つのT技、「負けるもんか!」は技ゲージを6回復、HP20%回復、抜群時威力上昇付与、リジェネ付与、そして次回ダメージ防御(B技ダメージ軽減)とバフが非常に多い。

パッシブスキルは3つあり、「初ピンチ時特殊ブースト2」で体力が赤ゲージになると2段階の特殊ブースト付与されかみなりと友情の10まんボルトの威力があがる。

そして何よりも2つの専用のパッシブスキルが非常に強力で「サトシの熱気」は「ゲージ増威力上昇5」、「P技消費量減少1」、「必中化」の複合スキルでかみなりが必ず当たる上に威力上昇に加えて使用ゲージが1つ減る。

「サトシの根性」はHPが満タンで登場時にこらえるを付与し、こらえるが発動時にもう一度こらえるを付与するというアニポケでのピカチュウのタフさを再現したスキル。「負けるもんか!」と合わせると相手の攻撃を3度耐える事が可能になる。

シンクロ技、友情の10まんボルトはかみなりを2回使うことで解禁される。使えるのはたった1度のみだが威力は技レベル最大で威力480とBD技最大威力と同等になるのに加え、技ゲージを最大で6消費する事で更に威力が上がる。その強さはチャンピオンバトルでは非常に厄介な特防2倍のパッシブを持つ等倍相手でも容赦なく吹き飛ばしたという報告がある程。

弱点としてはアタッカーの宿命か、耐久力が低めであり、Bわざはこらえるを貫通するため「サトシの根性」が不発になってしまう点が上げられる。


実装と同時に特別イベント「サトシと燃えるバトル!」「サトシからの挑戦状!」が開催。

ただし、アニメで絡んでいたキャラとは一切絡まない、バトルも原作のモブトレーナーやポケモンマスターズEXにおける主人公のみ、等の様々な配慮が見られる(ユウリミヅキ等のアニポケ本編未登場の主人公達は観客として登場しており、レッドはサトシの事を興味を持ち、いつかバトルをしてみたいと思っている。その時のセリフはファンをニヤリとさせるものであり…)。


メガシンカ、Zわざ、キョダイマックスを発動できるメンバーは原作と同じだが、キョダイマックスゲンガーはグラフィックの関係上、直接は登場しない。

ストーリーパートでは空中戦が不利な場合はカイリューに交代する、ウオノラゴンを用いた戦いではみずでっぽうで湿った地面をこおりのキバで凍らせ、そこを滑ってエラがみを発動する、メガルカリオを繰り出せば、HPがギリギリの状況下できしかいせいを発動するなどポケモンバトルの描写はアニポケ寄りでありながら、単なる力押しではないクレバーな戦い方を見せている。

また、『サン&ムーン』編を反映して主人公がソルガレオを繰り出した際には驚きの表情を見せており、相性で不利なネギガナイトで相打ちに持ち込むシーンも…


また、「サトシからの挑戦状」のバトルでは新無印の主題歌「1・2・3」のアレンジBGMが流れるが、版権の都合上ゲーム内でBGMの入手は不可能である。


容姿

『AG』以降の服装は帽子含め母親のハナコの手作りである。『AG』以外はそのシリーズの原作男主人公を模した服装を着ているが、『XY』まで帽子、半袖、長ズボン、グローブ、リュックサックというデザインはシリーズ通して共通している。『AG』でのサトシの衣装は杉森建氏がアニメ専用にデザインを手掛けた。


彼が時々行う”帽子を後ろに回す癖”は、初代主人公が公式イラストで時々帽子を後ろ回しにしていたことからきていると思われる。


基本的には一張羅(下着の替えあり、縦縞トランクス派)+簡易就寝着と水着、持ち物にはポケモン図鑑、リーグバッジケース、寝袋、筆記用具、ポケモン捕獲の際に使う空のモンスターボールを常備している。


無印初期はピカチュウの電撃対策用のゴム手袋にロープも装備していたが、現在も持ち歩いているかは不明。『SM』では、パンツは縦縞ではなく模様の無い単色トランクスの描写が多くなった。


『BW』では水中用小型酸素ボンベも用意し、釣竿はその土地で貰う場合もあったりする。ロケット団の団員服(ムコニャらのタイプの団員服)、礼服、女装、コスプレ、着ぐるみ、劇場版での波導の勇者の装束やゴルフ用の服、防護服、防寒着なども適宜着用している。


『XY』と新無印を除きドレス、メイド服といった女装姿を披露している。意外とバレず、声優が女性という事もあって口調や態度以外はそれほど違和感が無い。


『XY』ではサトシが女装しない代わりと言えるのか、ヒロインがサトシの変装姿を披露しているが、『SM』ではポケモンセンターでの職業体験に於いてジョーイの制服と「ラキなりきりグッズ」のカツラを用いてマオの手によって女装させられた(結局、カキとマーマネが男子用を見つけて以降はそれを身に付けている)。


無印の帽子は懸賞ハガキを1000枚送って当てたポケモンリーグ公認キャップらしい。服装のモデルはゲーム版初代主人公のものとほぼ同じ(ポケットなど一部デザインが違う)。ただしゲームの服装は赤基調なのに対し、サトシの服装は以後のシリーズと同じく青基調。


このシリーズのサトシの衣装は杉森建氏がアニメ専用にデザインを手掛けた。そのため、他のシリーズの様にゲームの主人公の衣装ではない。帽子のモンスターボールのマークが半分しかないのは「サトシはまだ半人前」という意味らしい。


元々最初にシンオウに来た際は、AGの衣装を着ていたが、後にサトシの母ハナコが作成した衣装を送ってもらって着用した。ゲームの男主人公の服装に準拠したため、上着が唯一黒基調であるのが特徴。ゲームの「プラチナ版」の発売もあってか、ストーリーの途中でパーティのメンバー全員主人公の冬服も着用していた。


以前のデザインに大きく変更が加わった。



最大の変化は目の作画。以前に比べて瞳が格段に大きくなり、瞳の色がより明るめの茶色に変更された(茶色という設定自体は無印やAGのOPのアップなどでも確認できる)ために、発表当初は賛否両論の論争が巻き起こり、大いにファンを戸惑わせた。大きすぎる瞳の作画は次第に元の形に落ち着いていった。そのきれいな瞳から「きれいなサトシ」と呼ばれる。全体的に幼い印象になっている。服装はゲーム版『ブラック・ホワイト』の男主人公と大体同じ。



キャラクターデザインの担当者が変わり、再びデザインが変更。頭部の揉み上げがこれまでのシリーズより伸び、頬の「N(Z?)」字が従来よりも薄くなり、全体的に何処と無く大人びたデザインとなっている。

瞳の色が明るめの茶色という点はBWから受け継いでいる。判別しにくいが、側面・背面から見た時の襟足の形にも若干の変更があるほか、帽子を取った際の前髪も若干変更。コスチュームは上半身はゲーム本編の男主人公に準拠しているが、下半身は前作のデザインをリファインしたものの準拠になる。ピッタリサイズなチノパンとショートブーツというお洒落なコーデがサトシには合わないのだろう。身長はゲッコウガと並んだ姿から察するに150cm程度と予想されている。



再びキャラクターデザインが大幅変更。10歳の子供らしいデザインになった。キャラデザどころか作画そのものが細田守氏の『ぼくらのウォーゲーム』『オマツリ男爵と秘密の島』『サマーウォーズ』等の影の少なく動きを多くつけるタイプに変化。これまでのサトシとは顔立ちがかなり変わっており、瞳と眉毛が従来より小さめになり頬の「N(Z?)」字は従来よりも大きめになり、髪型や顔つきが全体的に丸っこくなっている。


アニメの放送開始後も、デザイン変更については賛否がかなり分かれている。サトシ役の松本氏も驚いていたようで、ツイッターにてその変化に対するフォローを入れていた。そのあまりの変貌ぶりが与えたインパクトはBWサトシ以上であり、発表時にはツイッターでトレンドに上がる程の騒ぎになり、やはり多くの往年のファンを戸惑わせ、賛否両論の論争を引き起こしていた。サトシ(アローラのすがた)と呼ばれることも。


服装はゲーム本編男主人公のデフォルト服装とほぼ同じであり、相違点は帽子とシャツの色(主人公は黒/白主体、サトシは赤/青主体)やズボン、靴の細部程度である。これまでとは異なる服装をしていただけに、こちらにもそれなりに驚いたファンもいるだろうが、作画変更のインパクトが大きかったため、服装についてはあまり驚かれていない様子。それでもパターン破りは此処でも採用され、1話の回想では黄緑のGB版水ポケモンロゴの付いたシャツ(26話は同系の草ポケロゴが登場)とハーパンを履き、6話でククイ博士の研究所で室内着として使われている。17話ではククイのサンバイザーのロゴと同じシャツと、茶系のカーゴハーパンを(6話の経験から)身に付け、22話の終盤でニャビーの真っ正面をプリントされた黒いTシャツに着替え、27話はモクロープリントの茶系シャツ、35話ではピカチュウの顔をディフォルメしたもの、44話冒頭及び2ndEDで黄昏色のヤシの木&夕焼けプリント、96話ではポケモンバトル(モンスターボールの衝突ロゴ)、145話は旅客機のシャツを着ている。


『XY』シリーズではメガリングを身に着けることはなかったサトシだが、今回はちゃんとZリング(53話からはZパワーリング)も身につけ、「Zワザ」のポーズもピカチュウと共にしっかりとっている。


ちなみに、このシリーズで20年に迫るアニポケの歴史の中で、グローブをはめていない、上着を着ないでシャツが1枚のみ、ズボン丈の短いサトシの普段着姿はこれが史上初となる


TVシリーズのパラレルワールドが舞台である本作では、サトシのデザインもTVシリーズとは異なるものになっている。全体的な特徴は無印サトシに準じているが、帽子のマークが変わっていたり(カントー時代のそれにSMの意匠を加えたようなもの)、ズボンに入れていたシャツを出しているなど、細部が現代風にアレンジされている。

ただ同じ世界観のように見られる特別編遙かなる青い空にて、被っていた帽子をオリコザルにあげてしまった後にハナコから無印シリーズと同じ帽子(この作品でも公認キャップのレプリカという設定が残っているかは不明)をプレゼントされた為、外見はほぼ無印と一緒になった。



再度デザインが変更。

かわいらしい顔つきになり、頬が赤くなる等、少女アニメ風のデザインになっている。帽子はキミにきめた!と同一のものだが、上着が青白ベースの半袖スタジアムブルゾンに黄色ラインの赤いショールがついたもの、ズボンはSMと同程度の短めの丈で、グローブ、シューズ、リュックサックもデザインが変更されている。


キャラクターデザイン担当者はサン&ムーンから続投しているものの、作画は『XY』以前のものに少し近くなっており、それに合わせてかやはりデザインが変更されている。歴代サトシの中でも際立って目・瞳の双方が大きく幼い印象が強いが、一方で眉毛はXY以前の細長く鋭角的な形に戻っている。


総じて、『SM』サトシの子供らしさを残しつつ、『XY』以前の凛々しさも取り入れた折衷的なデザインになっているといえよう。顔の輪郭・髪型は『SM』に近い丸みを帯びており、これまでよりも髪がハネ気味になっているのが特徴。


服装は剣盾の主人公のものではなく、『AG』以来のアニメオリジナルになっている。トップスが赤いポンチラインの入った半袖Tシャツの上にジッパー部分が黄色の青いベスト、ボトムスは黒のラインが入った紺のハーフパンツと人によっては『SM』より10歳の少年らしさが増したと感じた視聴者も多いことだろう。上着の前を開けているのは地味にTVシリーズでは無印以来である。『SM』に引き続き、グローブは身に付けていなかったが、9月24日に公式から発表された映像では、キーストーンがはまったグローブを着用している。リュックは緑1色。こちらでも基本研究所に寝泊まりしており、寝巻きにピカチュウ顔や、ヒトカゲのシャツを着ている。北方など寒冷地へ行く場合は青のダウンジャケットを、生息地探検はライフジャケットを羽織るのみに留まった。


めざせポケモンマスター最終話ラストでは、服装はそのままだがハナコが新しく用意した黒と赤を基調に無印時代の帽子と同じマークが入ったスニーカーを履いている。


顔立ちは『みんなの物語』での顔つきを男らしくしている。


帽子は『キミにきめた!』や『みんなの物語』と同じだが、服装はアニポケ7期に近く、モンスターボールが描かれたシャツの上に縁が黄色のラインがある青いベストを羽織り、ボトムスはポケット部分に黄色のラインが走った黒のハーフパンツになっている。


リュックはPVを見るからにメインカラーは水色。グローブは黒で青いラインが入る。靴は白に青いラインが走っていて靴底が黄色。


手持ちポケモン

詳細はサトシのポケモンを参照。


手持ちのポケモン達とは強い絆で結ばれており、物語序盤で出会う鳥ポケモンを除けば基本的にゲットは直接触れ合ってからの友情ゲットが大多数。


進化は基本的にはポケモン任せであり、進化を嫌うピカチュウやフシギダネの意志を尊重している。


進化だけが強さではないと確信しているため、進化を目指した特訓や、イワンコのような分岐進化の選択、進化中キャンセル等はした事がない。


ただし、トラウマ克服のために進化に頼ろうとしたグライガーには一度進化アイテムをお預けしたことがある。


初代の頃はトレーナーとしての未熟さから、進化して以降性格が変わったリザード、更に進化後のリザードンがほとんどいうことを聞かず、ニョロボン戦で敗れて以降サトシの献身に心打たれ、再び指示に従うようになったこともあったが、いずれもトレーナーであるサトシには絶対の信頼を寄せるようになっており、バトル時や緊急時には彼の機転と閃きを信じ、どんな無茶な指示や作戦にも見事応えている。

  • 例えばフィールドを利用した(地形破壊や天候変化、反動を利用したカウンター)戦法、技と技の合わせ技、俺にクラブハンマーなどが該当例である。

ポケモン達もサトシとのスキンシップとして抱きつき、のしかかり、噛み付き技を浴びせたりとなかなかにやりたい放題ではあるが、サトシ自身は特に気にしていないようである。


やむを得ず手放す場合もあるが、それは周囲の事情やポケモンの幸せを第一に最優先として考えた末の決断である。

素行の悪いトレーナーがポケモンを手放す主な理由である、指示に付いていけない弱い個体だから、進化して容姿が変わったから、といった自己本位な理由は一度もない。

バトルに負けてしまった手持ちにはその時点での実力が見るからに未熟でも熟練していても区別せず優しい声を掛けている。


手放したポケモンの中には、有事の際に呼ばれたり、手元に帰ってきたりしている事も。

預けられているポケモンもそうだが、バタフリー、ケンタロス、サニーゴ、ロコン、ポッチャマなど過去に自分や同行者が手持ちに加えた事のあるポケモンの別個体に会うと野生なら自分でゲットする事も考えるほど今も愛着がある事が台詞や対応で示されている。


新しい旅に出る際には基本的にピカチュウ以外のポケモンは全て研究所に預けて旅立つが、これはライバルであるシゲルの影響と、「新しい旅は初心に還って一から自分を鍛えたい」というサトシ自身の考えから。

ただし、なんらかの理由で預けたポケモンが再び付いて来るケースもある。


基本的に手持ちのポケモンはピカチュウ以外は、ひこうタイプが必ず入っている。

BWまでは、くさ、みず、ほのお、ひこうタイプが必ず手持ちにいるのがお決まりだったが、XYからはその決まりは無くなった。新無印16話でゲンガーを正式にゲットした事で、23年掛けて全てのタイプを手にした。ただし、相棒のピカチュウ以外ででんきタイプをゲットした事は未だに無い


余談

年齢設定

設定年齢はいつも永遠の10歳の少年

無印1話の時点で10歳、放送から14年経ったBW1話の時点でも10歳と明言されている。(XY初回のニコニコ生放送に於いても担当声優の松本氏が「永遠の10歳」と発言)


『SM』に於いては、公式サイトで『10歳の少年主人公』と明記されているが、上記の通り2017年7月に冨安氏が「今までの冒険を経験している」との旨を発表している。


サトシの経歴・経過年数についてはサトシの旅立ちも参照。


サトシの夢「ポケモンマスター

サトシ本人が映画『光輪の超魔神フーパ』も含め、度々口にする「ポケモンマスター」という夢であるが、何をもってポケモンマスターとするかは不明。


サトシ自身は1話にて、「最高のポケモントレーナー、いやポケモンマスター!」と語っている。


リーグライバルのヒロシマサムネをはじめとし、ポケモンマスターを目指していると発言している登場人物も多く、サトシの夢を聞いた人々も特に疑問に思ったりしないため、ポケモンマスターという概念・目標は比較的ポピュラー(普通)であることが窺える。


なおチャンピオンになるためには、まず地方のジムバッジを最低8つ集め(アニメでは公認ジムは8つ以上存在している)、地方のポケモンリーグで優勝してチャンピオンリーグの出場権を得て、チャンピオンリーグで優勝することでチャンピオンリーグマスター(俗に言うチャンピオンであり、作中ではツワブキ・ダイゴシロナ等が該当)となるのだが、チャンピオンリーグマスター=ポケモンマスターとは作中では語られていない。


最初のシリーズ構成の首藤剛志氏は、「(前略)となれば、『ポケモン』のエピソードの中に、主人公の本来の目的である、ポケモンを戦わせるポケモン使い(?)の最高位であるポケモンマスターになるという事以外に、何か別の価値観を入れる事が必要となる。」と述べている。

首藤氏は151匹ゲット(『ポケットにファンタジー』の歌詞の冒頭など)か最高のポケモントレーナー程度しか想定していなかったようで、そもそも上の記述からわかるようにストーリーのゴールラインをポケモンマスターに設定していなかった。


首藤氏のストーリーの構想についてはポケモンの没プロットの項を参照。


現時点では「最高のポケモントレーナー」程度の意味合いに留まっている様子。

メタ的に考えると終わりが分からない以上、具体的に設定できるはずもないということかもしれない。


・・・と思われていたが…


旅の終わり

2022年12月16日19時に公式で、サトシとピカチュウの旅に区切りがつくことが発表された。

2023年1月13日から放送されるポケットモンスター めざせポケモンマスターの放送を最後に、サトシの旅は終わりを迎えることになる。

この発表はlivedoorオリコンBBCにも載り、Twitterではサトシ関連のワードがトレンド入りし、中川翔子氏担当声優の松本梨香氏がTwitterで反応し、海外のファンも引退を嘆く等世界中に衝撃が走った。


何の因果か、12月16日はポケモンショックがあった日でもある。


また、25周年の「25」という数字は、ピカチュウの図鑑番号とも一致する(参照)。


そして2023年3月24日、「めざせポケモンマスター」はついに最終回を迎える。すなわちサトシの物語が終幕を迎える事になった。

その最終話「虹とポケモンマスター!」でサトシが見つけた「ポケモンマスター」の意味は…?


リコとロイの旅の裏側でサトシの旅はまだ続いていると信じているポケモントレーナーも数多い…。


オーディション

サトシの声を演じた松本氏は当初、オーディションでシゲル役に参加していたが、オーディション終了後にサトシ役も受けるように勧められ、結果的にサトシ役での起用に至ったとインタビューで語っている。なおシゲル役は小林優子嬢が演じている。


代表的な台詞

  • ポケモン(〇〇)、ゲットだぜ!
  • 〇〇、キミにきめた!
  • すっげぇ〜!
  • ピカチュウ!10まんボルトだ!
  • ロケット団!またお前らか!
  • ピカチュウを返せ!


関連タグ

ポケットモンスターポケットモンスター(アニポケ第1シリーズ) アドバンスジェネレーション ダイヤモンド&パール ベストウイッシュ XY(アニポケ) XY&Z(アニポケ) サン&ムーン ポケットモンスター(アニポケ第7シリーズ)
マサラタウンオーキド博士 ハナコ バリヤード
ロケット団ムコニャ ソーナンス サカキ
サトシの旅仲間タケシ カスミ ケンジ AGハルカ マサト DPヒカリ BWデント アイリス XYセレナ(アニポケ)シトロン ユリーカ SMリーリエ カキ マオ スイレン マーマネ 新無印ゴウ
サトシのライバルオーキド・シゲル ヒロシ ハヅキ AGマサムネ テツヤ DPシンジ タクト BWシューティー ケニヤン コテツ XYサンペイ トロバ ティエルノ ショータ アラン最強メガシンカの主人公) SMグラジオ ハウ
その他アニポケ主人公 アニポケシリーズ一覧 サトシ編の登場キャラクター一覧

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Ash Ketchum

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