概要
発端は第22話のあらすじ紹介にて。この回を担当したのは何とブラッドスタークこと石動惣一であった。
自身の渋い声を惜しげもなく振るい、弁士や講談師の如く朗々と前回のあらすじを紹介する彼に万丈龍我が「何でマスターがあらすじ紹介してんだよ!」と突っ込んだ。それに対しスタークは、
「いい声してるだろ?ハハッ、声の仕事は得意なんだよ!」
とバリバリのメタ発言で返した。
絶対的な悪役として描かれてきたスタークの、本編からあまりにもかけ離れたお茶目過ぎる姿に腹筋崩壊に陥った視聴者が続出し、本作の迷言の一つとなった。
………とここまでだと、本作独特のアバンタイトル時のお遊びのように思えたのだが………
その後
話数が経過し、第35話の終盤。パンドラタワーの頂上で、ビルドタンクタンクフォームとブラッドスタークの正体であるエボルトが万丈に憑依し変身したエボルドラゴンフォームが激闘を繰り広げていた。
その中でビルドは遂にエボルを組み伏せた。すると、
「戦兎………俺だ……助けてくれ………!」
とエボルから万丈の声が。しかしこれはエボルの罠で、隙を見せてしまったビルドは手痛い攻撃を喰らい変身解除。全てのフルボトルを奪われてしまった。
その直後にエボルトが戦兎に勝ち誇った様に発した台詞が「いい声してるだろ?」であった。
多くの人を笑わせた迷言が一変、悪意に満ちた、皮肉となってしまったのだった………
迷言の真相
最終回にて、あらすじ紹介は新世界で戦兎達が音声を収録したものであることが判明したが、戦兎や万丈以外の声については誰が収録したのか疑問が残った(特に新世界で地球上での存在がなくなったエボルト)。
その後、ビルドNEW_WORLD仮面ライダークローズの冒頭にて戦兎と万丈以外の声の収録を新世界にいる登場人物の声のそっくりさんに頼んでいたことが判明した。その際にエボルトの声を担当したのがまさかの新世界における金尾哲夫その人であった(その他の人物の声を誰が担当したのかは不明である)。そのため、上記の概要でのメタ発言は、エボルトではなく金尾哲夫の台詞であるためある意味メタ発言とは言えなくなった。