概要
「ドラえもん」のエピソードの1つであり、その話に登場したひみつ道具の名称。
小学六年生1983年6月号に初掲載され、TCでは第37巻に収録されている。
竹を使って人間の女の子型ロボットを作る道具で、子供のいない年寄り夫婦が寂しさを紛らすために使う。カプセルを竹の幹に埋めると、一日で体が完成し、竹から取り出すと人間並みの大きさとなり、可愛い女の子に育つ。
二十二世紀デパートから誤配されたものをのび太が好奇心から勝手に育ててしまう。かぐやロボットは瞬く間にのび太と同年齢の少女に成長。かぐやの美しさや純粋な性格に、のび太をはじめジャイアンやスネ夫も心惹かれる。
だが、そのことを知ったドラえもんは「軽はずみに作っちゃって」とのび太に怒る。「ロボットといっても人間と変わらないんだぞ。この先どうするつもりなんだ」と怒るドラえもんに対して、のび太は「大事に育てる」と言い返し、泥沼状態になってしまうが、二人の諍いにかぐやロボットが泣いているのを見て喧嘩をやめる。
夜になって寂しそうに月を見ているかぐやロボットを見て、今後どうするかドラえもんとのび太が困っているところに、昼間にかぐやロボットと出会った老紳士「月形」が訪ねてくる。
月形は、15年前に亡くした娘とそっくりのかぐやロボットを見て驚いたと話し、「亡くした娘が生き返ったかと思いました」「ロボットでもかまいません。可愛がって大事に育てますから、ぜひうちの養女に…」と、かぐやロボットを養女として引き取りたいと申し出る。
こうして、かぐやロボットは月形に引き取られていった。
アニメ
大山版は1983年11月4日に、水田版は2007年9月14日にそれぞれ放送している。
わさドラでは「のび太が育てたかぐや姫」というタイトルに変更され、入手した経緯が未来デパートからの誤発送からおとぎ話体験セットの新作、かぐや姫の試供品という形でのび太に渡されている。
最初に発見したのがのび太のママになっており、服を取られたしずかちゃんがのび太の家に抗議に来ていたり、かぐや姫に合わせる条件としてジャイアンにはお菓子、スネ夫にはゲームを提示している。
家族や皆と過ごしていると夜になって寂しそうに月を見ているかぐやを見て、月に帰ってしまうと知ったみんなでおもちゃの兵隊や空気砲で迎えに来た使者を迎撃するがすべて跳ね返され、物語の通りかぐやは月に帰っていき、のび太が使者に何か紙を渡されるが、それは未来デパートからの請求書だったというオチになっている。