2012年に公開された『それいけ!アンパンマン』の劇場版。
テーマは「復興」。
東日本大震災で元気のなくなったみんながまた笑顔に過ごせるようにお手伝いをするつもりで制作された。
本作のバナナマン出演をきっかけに以降の劇場版では女優のゲスト声優の他にお笑い芸人のゲスト声優も恒例となった。
おはなし
アンパンマンたち一行が暮らすパン工場に、巨大なバナナが届きました。それはバナナ島からのバナナ祭りの招待状であるバナナロケット。ジャムおじさんたちはアンパンマン号で出かけます。島の大臣、スッテンとコロリンに指示を受け、祭りの準備に励むバナナマンたち。しかし、ひとりのバナナマンの不注意で山にバナナロケットを打ち込まれてしまいます。とたんに寒波が吹き荒れ、島の環境は大きく変わってしまいました。島の女王、バンナ女王はアンパンマンたちに頼らないで事態を解決しようとしますが……。今回はばいきんまんとだだんだんも大活躍!!
登場キャラクター
・アンパンマン…バナナ島に来たのは初めてではないが、バンナには「初めて」と言われた。バンナとの面識はなかった。
・ばいきんまん…基本的にアンパンマンと敵対する彼だが本作では一切、敵対する事がない。
・ミミ先生
・カバオ
・ウサコ
初登場のキャラクター、アイテム
・バンナ女王…ゲストキャラクターで、アンパンマンとの面識はなかった。ジャムおじさんとは知り合いらしい。
・スッテン
・コロリン
見どころ
前年に東日本大震災が発生した影響を鑑みてか例年までの作品とは異なる展開が多い。
①OPは、定番の(アンパンマンがばいきんまんの悪戯を止めるの)ではなく、夜通しでバナナ島に向かうアンパンマン達の様子である。「南の海をすくえ!」の時のバナナ島とは道のりが異なる。
②アンパンマンとばいきんまんの接触が僅少。ばいきんまんはアンパンマンのことを敵視はしていた。
③ばいきんまんは、アンパンマンの妨害以外は、悪事をすることもなく、敵としても登場していない。
④ゲストヒロインは、ばいきんまんサイドにいることが多かった。
ナンダ・ナンダー姫やルンダとは異なり、ゲストヒロインに利用されて同行されていた。
⑤アンパンマンとばいきんまんのメッセージは「元気を出すこと」で、共通していた。
⑥“災害”の象徴ともいえるこおりおには、テレビアニメ版と設定が異なる。
しょくぱんまんとカレーパンマンはメロンパンナとクリームパンダを庇い、氷漬けにされた。
ばいきんまんたちは、バンナを庇うために氷漬けにされた。
前者は自力で氷を壊して再びアンパンマンの援護に向かったが、
後者は温かい光によって氷が解けて復活した。