概要
爬虫綱有鱗目ヘビ亜目ナメラ科に属する蛇の一種。北海道、本州、四国、九州と周辺の島に分布する日本固有種である。全長110~220cm。体色には変異が多いが普通、オリーブグリーンの地にぼんやりした縦縞模様で、幼体は、背中に大きな斑紋があるため、マムシと間違われることもある。黒い色素を持たないアルビノの個体は、「シロヘビ(白蛇)」と呼ばれており、山口県の岩国市では国の天然記念物として保護されている。
木登りが上手な蛇で、平地や山地の草原、畑、川の近くに棲むが、民家や倉庫にも多い。農家では人の食べ物を食い荒らすネズミを捕らえて食べてくれるため、かつては日本人にとって身近な存在であった。また小鳥の卵が好きで、呑んだ卵は脊椎骨の下に突起で押し割る。