概要
TC10巻収録「アパートの木」に登場。
ホルマリン漬けにされた小さな木の形をした生体系ひみつ道具で、土の中に埋めることで効力を発揮する。「木」という名前だが、実際には地中の根っこの部分のみが成長し、10分程度で幾つもの空洞部を持つ巨大な根っこになる。根っこだけが成長するという点では、ジャックの豆の木下半分に近い。地上に出ている切り株部分に空いた穴から根っこ内の各空洞に移動することができ、空洞部は居住空間として利用可能。つまるところ、地面の下に天然のアパートを生成できる道具である。
しかし成長が早い分劣化の進行も早いようで、わずか一晩で腐って生分解されてしまうという致命的な欠点がある、このため、作中ではアパート内に置いていたジャイアンの布団、スネ夫のソファーとテレビ、しずかちゃんのピアノなどが土の中に埋もれてしまい、ドラえもんとのび太がその責任として人力で掘り出すはめになった。効力が短いのはあくまでもごっこ遊び用だからかもしれないが、もし人が寝泊まりしている状態ならそのまま生き埋めになる恐れもあり、かなり危険な道具である。というか、そもそも寝泊まりできないならばアパートとして機能しないのでは…。
アニメ版
大山ドラ(1989年5月5日放送)と水田ドラ(2012年5月4日・2020年3月21日放送)でそれぞれアニメ化されている。
大山版では、ドラえもんがのび太・スネ夫・ジャイアンの物真似をするシーンがある。かなり再現度が高く必見。