曖昧さ回避
- ブレイブリーデフォルトの登場人物。 ⇒ アルテミア・ヴィーナス
- キングスレイドの登場人物。 ⇒ アルテミア
概要
鰓脚綱無甲目アルテミア科のうちアルテミア属(学名:Artemia)に分類される甲殻類のこと。アルテミア科の唯一の属でもある。
英語名からブラインシュリンプ(brine shrimp、"塩水のエビ")とも。飼育用の改良種はシーモンキー(sea monkey、"海のサル")と呼ばれる。
複数の種が知られ、そのうち Artemia salina(アルテミア・サリナ)が特に有名。
外見は同じ無甲類であるホウネンエビと大差ない。1㎝ほどの柔らかい体は細長くて半透明、頭部には各1対の突き出した複眼と短い第1触角、胸部には11対の鰭のような脚(鰓脚)が並ぶ。腹部は細長く、末端に1対の突起がある。メスの場合、胸部の末端腹面に卵を保護するための嚢がある。
他の無甲類と同様、オスがメスを把握するための大きな第2触角を持つが、アルテミアの場合はこれが羽のように幅広いのが特徴(ホウネンエビなどの場合はフック状)。
生態
泳ぎながら水中のプランクトンを食べて生活する。同じ無甲類のホウネンエビは常に背泳ぎをするのに対して、アルテミアはそうとは限らず、泳ぎながらゆっくりと姿勢を変えるなど比較的にフリーダムである。
世界中の塩水湖に生息し、乾期などの時はメスが耐久卵(休眠卵)を産む。この卵は数年間ほど長期の乾燥にも耐え、水が戻るたびに孵化する。
人間との関わり
長時期に保管できる卵の性質を利用し、魚の飼料やシーモンキー(Sea monkey)の商品名でペットとして販売され、日本では1970~80年代にブームになった。
因みに、商品名のシーモンキーは「海のサル」の意味だが、前述した通りアルテミアは塩水湖に生息し、海洋生物ではない。
関連タグ
シーモンキー:飼育向け改良種の商品名。
ミジンコ:同じ鰓脚類。
カブトエビ:同上。同様に耐久卵を産む特性でペットとして発売される。
ホウネンエビ:同上。同じ無甲類。