アンタレス(宇宙戦艦ヤマト)
あんたれす
『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』に登場する、地球連邦防衛軍の最新鋭艦『前衛武装宇宙艦』又は『アンドロメダ級』の5番艦で、空母型として建造されたのがアンタレスである。艦ナンバーは『AAA‐5』、艦体色はグレー、両舷にホワイトラインが艦首から艦尾にかけて引いてあるのが特徴。
空母とはあるが、ガミラスのゲルバデス級航宙戦闘母艦の様な戦闘空母の色が濃く出ており、それも当然のことで基本設計はアンドロメダを流用しており、ただ違うのは艦後部の主砲2基を撤去した代わりに設けられた、24つの射出口とカタパルト機能を兼備した巨大な格納庫設備にある。
ヤマトに搭載された艦載機コスモファルコンやコスモゼロの活躍を鑑みて、上層部が波動砲艦隊構想の一環として艦載機を多量に詰める空母型も検討し、実現したのがアンタレスと3番艦アポロノームの2隻である。その五角形に近い巨大な格納庫を艦後部に取り付けている為にアンバランスな印象を与えているが、不恰好さとは相まって運用能力は何と180機という出鱈目にも思えるほどの驚異的な搭載能力を誇る。
設計
180機もの艦載機を搭載できた理由として、恐らくではあるが、既存設計のアンドロメダ級に艦載機を多量に積め込む為には、艦内設計を見直す必要性がある上に、搭載機数が非常に限られてしまう恐れがあること、並びに拡充するためには艦内設備を大幅に削減していくか、或いは艦そのものを大幅に延長するなどの改良措置を取る必要性が迫られる事が原因を思われる。
であるならば、格納庫を外部ユニット的な扱いにして既存艦艇に後付すればいいという発想があったと考えられる。既存設計内に納め込むのではなく、外部ユニットとして別設計したうえで、後は既存設計に後付できるように改良を施すだけとしたと思われる。
(あくまで筆者の想像に過ぎない事に留意されたい)
搭載比較
不恰好であるこそすれ合理的な設計の元、ヤマトの38機はおろか、ガイペロン級多層式航宙母艦の57機を3倍以上も上回る事が可能となったと言えよう。
つまりアンドロメダ級空母型2隻で360機というのは・・・・・・
- ヤマト:9.4隻分
- ガイペロン級:6.3隻分
- メダルーサ級殲滅型重戦艦:30隻分
- ナスカ級打撃型航宙母艦:15隻分
という事になる。
- 艦番:AAA-5
- 全長:484m
- 機関
・主機『次元波動エンジン』×1基
・補助機『ケルビンインパルスエンジン』×4基
- 兵装
・二連装次元波動爆縮放射器(艦首拡散波動砲)×2門
・40.6㎝三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基
- 艦載機
・コスモタイガーⅡまたはコスモファルコン×最大180機
第1章
アンドロメダ級4隻のお披露目&発進式に登場。姉妹艦らと共にレールを駆け抜け、大気圏外へと飛び出していった。
第2章
木星圏の演習艦隊として参加。ヤマト叛乱時には木星圏にて待機状態となっていた。
第5章(ネタバレ注意)
対ガトランティス戦に参加。総旗艦アンドロメダら姉妹艦と並び、土星圏でガトランティス軍第7機動艦隊とぶつかる。なお、出撃時には飛行甲板上に艦載機群がギッシリと並んでいる場面があったが、戦場にてこれら艦載機群が出撃している様子は描かれなかった。
拡散波動砲の掃射でガトランティス軍に大打撃を与え、その後の白色彗星相手にも収束波動砲を見舞ったものの効果はなかった。その後、正体を見せた都市帝国の重力攻撃により、陣形は崩れたうえに、破滅ミサイルによって損害を拡大させられた。アンドロメダが大破し、アポロノームが撃沈する中、アンタレスは無事に離脱することに成功した。
第6章
都市帝国内部へ吸い寄せられるヤマトの乗組員を収容する為、引き返してヤマト後方に待機していた。その際、両舷にドレッドノート級2隻が挟み込むようにして接舷していた。恐らくは、重力に引きずり込まれないよう、推進力代わりになっていたと思われる。
ヤマトから離脱した艦載機群や空間騎兵隊の機動甲冑を収容(飛行甲板上に係留していた)し、その場から離脱していった。