- ユダヤ系ポーランド人の言語学者ルドヴィコ・ザメンホフによって提唱された人工言語の一つ。この『エスペラント』の単語自体がエスペラント語で『希望する者』を指す。
- 上記に因んだ『ロックマンゼロ4』におけるエリア・ゼロでのBGMのタイトル。
- アメリカの自動車メーカー「パノス」のスポーツカー及びこの車をベースとしたレーシングカー
人工言語の概要
時は1887年、当時帝政ロシア領ポーランドの出身であったユダヤ系ポーランド人の眼科医ルドヴィコ・ザメンホフによって人工言語の一つとして提案されたもの。
主に第二言語…というより母国語が異なる民族同士のコミュニケーションに使用される、国際補助語としての役割を果たしている。実際にエスペラント語で会話する人々をエスペランティストと呼び、この言語で意思疎通が可能な人々は約160万人以上に及ぶと言われ、アイスランドの公用語(約30万人)の約5倍で、誕生から約120年ぐらいの人工言語として前代未聞である。
発音はスラブ系に近いが、語彙は英語、フランス語などのヨーロッパ語から採用している。が、さすがは国際語!意外に日本語が語源である単語もかなり多く、アニメを意味するanimeo(アニメーオ)や将軍を意味するŝoguno(ショグーノ)などがそれに当たる。
ちなみに元々この言語には特定の名前が無かったらしく、創案者ザメンホフが『エスペラント博士』なるペンネームを使用して広まった事により『エスペラント語』という名前になったそうである。うーむ...どこかで聞いたことのある話である
主な単語
生き物
意味 | カナ表記 | 綴り | 備考 |
---|---|---|---|
動物 | アニマーロ / ベスト | Animalo / Besto | |
ウサギ | クニクロ / レポーロ | Kuniklo / Leporo | |
ウマ | チェヴァーロ | Ĉevalo | |
カバ | ヒポポターモ | Hipopotamo | |
クジラ | バレーノ | Baleno | |
コウモリ | ヴェスペルト | Vesperto | |
スナネコ | サブロカート | Sablokato | サブロ=砂。カート=猫。 |
ネコ | カート / ヘイマカート | Kato / Hejma Kato | |
ハリネズミ | エリナーツォ | Erinaco | |
ヒツジ | シャーフォ | Ŝafo | |
ヤギ | カプロ / ヘイマカプロ | Kapro / Hejma Kapro | |
ラクダ | カメーロ | Kamelo | |
鳥 | ビルド | Birdo | |
オオハシ | トゥカーノ | Tukano | |
ケツァール | ケツァーロ | Kecalo | |
シュモクドリ | マルテルビルド | Martelbirdo | マルテーロ=槌。ビルド=鳥。 |
ニワトリ | コーコ | Koko | |
ハシビロコウ | シュベクーロ | Ŝubekulo | シューオ=靴。ベーコ=嘴。 |
ヒクイドリ | カズアーロ | Kazuaro | |
ヘビクイワシ | セクレタリビルド | Sekretaribirdo | セクレタリーオ=秘書。ビルド=鳥。 |
爬虫類 | レプティリーオ | Reptilio | |
トカゲ | ラツェルト | Lacerto | |
ワニ | クロコディーロ | Krokodilo | |
魚 | フィーショ | Fiŝo | |
キンギョ | オルフィーソ | Orfiŝo | オーロ=金。フィーソ=魚。 |
サメ | シャルコ | Ŝarko | |
ジンベエザメ | バレンシャルコ | Balenŝarko | バレーノ=鯨。シャルコ=鮫。 |
ホホジロザメ | ブランカシャルコ / グランダブランカシャルコ | Blanka Ŝarko / Granda Blanka Ŝarko | ブランカ=白い。シャルコ=鮫。グランダ=大きい。 |
虫 | ツィーモ | Cimo | |
サソリ | スコルピーオ | Skorpio | |
ザリガニ | アスターコ | Astako | |
セミ | ツィカード | Cikado | |
ヒヨケムシ | カメララネーオ / ソリフーゴ / ヴェントスコルピーオ / スナラネーオ | Kamelaraneo / Solifugo / Ventoskorpio / Sunaraneo | カメーロ=駱駝。アラネーオ=蜘蛛。ヴェント=風。スコルピーオ=蠍。スーノ=太陽。 |
関連タグ
メタファー:リファンタジオ:作中で使用
関連動画
ゆる言語学ラジオによる特集
その1
その2
外部リンク
ロックマンゼロ4のBGMの概要
GBAソフトロックマンゼロ4において鬱蒼と緑が生い茂る自然豊かなエリア・ゼロで流れるBGM。世界観故に暗い曲調の多かったゼロシリーズの中でもテンポが速いながらも、タイトル通り未来への希望を感じさせる美しいBGMに仕上がっている。
作曲を担当したのは梅垣ルナ女史。
公式表記は『Esperanto』。『Canon ball』、『Departure』と並んでロックマンゼロシリーズを代表する曲の一つである。
作中のアレンジ曲は次の通り。
- 『Holly land』
- 拠点でのBGM。『REMASTERED TRACKS ROCKMAN ZERO Physis』にてアレンジ版が収録。
- ED曲『Promise:Next_New_World』(ボーカル:シエル(CV:田中理恵)
- 『REMASTERED TRACKS ROCKMAN ZERO Physis』には田中理恵がフルで歌唱を担当した『Freesia』が収録された。
純粋な『Esperanto』の公式アレンジには次のような例がある。
- カプコン『ロックマンゼロ4』公式サイト版
- 『Esperanto』(『REMASTERED TRACKS ROCKMAN ZERO Physis』収録)
- 『Esperanto-Mythos Ver.-』(『REMASTER TRACK ROCKMAN ZERO Mythos』収録)
- 『Espero faras nenion(Esperanto)』(『ロックマン ディストピア』収録)
- 『Esperanto(カプチューンver.)』(カプチューン『ONE』収録)
- 『Esperanto (ZERO&ZX Re-Creation)』(『ロックマンゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション』収録)
余談
ロックマンX5の『OPENING STAGE ZERO』のイントロ部分と本曲のイントロ部分が似通っているが関連は不明。(ゼロ4とX5は一応ストーリー面で深く関連した作品ではあるが。)
『みんなで決めるゲーム音楽ベスト100』においては、みんなで決める横スクロールアクションステージBGMベスト100で4位。みんなで決めるゲームボーイアドバンスBGMベスト100で3位に選ばれている。
関連動画
関連タグ
ロックマンゼロ4 ロックマンゼロ ゼロ(Z) シエル(ロックマン) ロックマン
車の概要
アメリカの自動車会社「パノス」から発売されたスポーツカー。
1997年のル・マン24時間レース参戦にあたりこの車をベースとしたレーシングカー「エスペラントGTR-1」が製作された(詳細はこちら→wikipedia)。