概要
『ドラゴンクエストⅢ』で初登場したアイテム。
すべて集めると何かが起こるキーアイテムであり、6色(7色)のオーブは『ドラゴンクエストⅧ』で再登場して以降は毎作登場し何気に常連化しているが、用途は『ドラゴンクエストⅢ』のように全て集めて何かが起こるキーアイテムだったり、錬金や鍛冶の素材だったりと作品によって全く違う。
各シリーズでの扱い
ドラゴンクエストⅢ
重要アイテムとしてレッドオーブ・ブルーオーブ・イエローオーブ・グリーンオーブ・パープルオーブ・シルバーオーブの6つが登場。
不死鳥ラーミアを卵から蘇らせるのに必要となる。
公式ガイドブックには、オーブをすべて集めると「船がいらなくなる」としか書かれておらず、ラーミアそのものの存在については伏せられている。
また、○○○○バークの発展条件に「パープルを含めてオーブを3種類入手すること」が存在する。
船を手に入れた直後に情報を聞くことができ、冒険中盤はこれらを集めることが主な目的となる。
しかし揃えるのは容易ではなく、隠し階段を見つけたり、1人で洞窟に潜ったり、強敵を2度倒したり、商人に新たな町を作らせたりしなければならず、シルバーに至ってはサマンオサ/グリンラッド/幽霊船などを巡って、さらに長い洞窟を抜けた末にやっと手に入る。
以下のように各オーブの入手条件と難易度はばらつきも大きい。
- レッドオーブ
討伐必須ボスや攻略必須ダンジョンも無く、在処が分かり難い点を除けば船入手以外の条件は無く、すぐ入手できる。
- グリーンオーブ
さいごのかぎさえあればすぐ入手できる。
- ブルーオーブ
最後の鍵の入手後、ダンジョン1つの攻略(要単独行動)で入手できる。
- パープルオーブ
ダンジョン1つに加えてボス戦2回が必要だが、最後の鍵は不要。
- シルバーオーブ
ダンジョン3個所やボス戦1回、最後の鍵に加えて重要アイテムを5個も経由する必要があり、バラモス打倒前のメインと言える長い謎解きになる。
- イエローオーブ
シルバーオーブと平行する形で長い謎解きになりやすい。実質的には最低でもダンジョン2つとボス戦3回をこなさなくてはならず、最後の鍵も必要。
なお、オーブのある場所でやまびこのふえを使うと反応し、山彦が返ってくる。
手に入れたオーブはレイアムランドのほこらの祭壇に捧げることができ、6つすべて捧げることでラーミアが蘇り、空を飛べるようになる。
6つまとめて一気に捧げる必要はないのでレイアムランドの近くを通ったら、その都度捧げたほうがアイテム欄の余裕ができるのでいい。また卵を守っている妖精に話しかけると、既に何色のオーブを捧げているかを教えてくれるので、何色を捧げたかわざわざ憶えておく必要はない。
ちなみに各バージョンにアイテム増殖法があるが、FC版のランシールバグでは複製してオーブを増やしても同じオーブは2個目を捧げることはできず、きちんと6種類集めなければラーミアは復活しない。ゲームボーイ版のキメラバグでオーブを複製すると、全て同色でも復活させることができる。
リメイク版
ふくろが登場したため、面倒ならばオーブは6つ揃うまで保持しておいて揃ってから一度に捧げても良いだろう。
袋整理(種別順)を行うと、シルバー、レッド、イエロー、パープル、ブルー、グリーンの順に並ぶ。
祭壇に捧げたオーブはラーミア復活後も祭壇に残るので、色の配置に拘る人は注意。
祭壇以外の場所でつかうと「○○オーブを手に取った。なぜか かすかに あたたかい」と表示される。
また、商人に鑑定させると、男商人の場合は
なんて 美しい 宝玉なのでしょう。 |
この世のものとは 思えません。 |
女商人の場合は
なんて 美しい 宝玉なの! |
とても この世のものとは 思えないわ。 |
と興奮する。
どちらのメッセージもオーブ6種類で共通のものだが、6種類全てを祭壇に捧げてしまうともう見ることはできなくなる。
小説 ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…
鶏卵ほどの大きさの玉という設定。6つ集めた途端レイアムランドにワープする。…尺の都合であろう。
ラーミアを誕生させるために必要なのではなく「揃えないとラーミアの動きを制御できない」という設定になっており、祭壇に捧げることなくラーミアは目覚める。
ドラゴンクエストⅤ
天空城の浮力源としてゴールドオーブとシルバーオーブが登場。このうちゴールドオーブが地上に落下してしまったことにより、天空城は浮力を失って湖の底に沈んでいる。
ゴールドオーブは幼年時代にレヌール城でアイテムとして手に入り、後にゲマの手によって粉々になるが、この時点ではまだ何のための玉かは判明しない。
リメイク版のアイテム無限増殖で2個以上にしたりするとここで残数のチェックの処理が行われているらしく、フリーズする。フリーズは致命的なので2個以上持った状態でセーブをするとハマりになるので注意。
青年時代後半になってからオーブの真相が判明し、主人公は過去へタイムスリップして過去の自分に会い、彼のゴールドオーブをそっくりのひかるオーブにすり替えることになる。
こうして入手したゴールドオ一ブを元の台座に戻せば、天空城の浮力が蘇り、城で空を飛行可能になる。
他にもマスタードラゴンの力が封印されたドラゴンオーブも登場する。
ドラゴンクエストⅥ
狭間の世界の重要アイテムとしてしんじつのオーブが登場。
ドラゴンクエストⅧ
『ドラゴンクエストⅢ』の6種にゴールドオーブを加えた7つのオーブが登場。
七賢者の魂が宿っており、ストーリー終盤になると各末裔が死亡した場所に出現する。これを集めることでラスボスである暗黒神ラプソーンと戦えるようになる。
入手には今までに訪れた場所をまわってオーブを拾うだけで良く、入手の際にイベントやボス戦も発生しないため、『ドラゴンクエストⅢ』をプレイした人にとっては驚くぐらい簡単に集められる。
ラプソーン戦では4人で神鳥の杖に「いのる」ことでオ一ブから七賢者の力を一人分ずつ解放していき、七人分すべて解放すれば、ラプソーンのバリアを破壊してくれる。
このオーブ集め、どうやら開発中に後から追加されたイベントのようで、対応する仲間の会話が用意されていない。
探索中に仲間と話すと「こんなところで油を売ってないでさっさとラプソーンを倒しに行くぞ」という展開を無視したやや理不尽な台詞をあちこちで言われ、そのためにオーブを集めているのに、とちょっとイラッとする。
オーブ収集中にちゃんとした仲間会話が追加されている。ゴールドオーブを取る前・取った後のククールの台詞は必見。
ドラゴンクエストⅨ
『ドラゴンクエストⅢ』と同じ6種類が存在するが、今回は重要アイテムではなく、最強武具を作るための錬金素材として登場。そのため一品物ではなく複数入手可能である。
大魔王の地図に巣くう各魔王を撃破すると一定確率で手に入るほか、ゲームクリア後の追加クエストの報酬にもなっている。ただしスーパールーレットの対象にはなっておらず、確実に無限入手する手段はないため地道に大魔王を狩り続けるしかない。
このほか現在終了したが、Wi-Fiショッピングでも30000G、もしくは40000Gで購入可能であった。
宝の地図のダンジョンで手に入るナンバー4武具に対応オーブ1つとしんかのひせき1つを錬金することでナンバー3武具に、さらにナンバー3武具に対応オーブ3つとしんかのひせき3つで錬金大成功すれば最強武具が、大成功でない場合はナンバー2武具が出来上がる(ただし、帽子はオーブとひせき1つずつではるかぜのぼうし→なつぐものぼうし→あきさめのぼうし→ふゆぞらのぼうし→はるかぜのぼうし…と四季の順番で変化する)。武具の他、シルバーオーブはけんじゃのいしの作成にも必要である。
ドラゴンクエストⅩ オフライン
『ドラゴンクエストⅨ』と同様に、中~上位装備の素材として登場。レッドオーブ、ブルーオーブ、グリーンオーブ、イエローオーブ、パープルオーブの5色が登場。
一部の迷宮コインボスの討伐報酬、おさかなコイン20,000枚と交換などで入手可能。
これに加えて虹色のオーブがあり、こちらは討伐依頼書★5の報酬としてのみ手に入っていたがVer.2では錬金レシピを入手可能になった。
ドラゴンクエストⅩ オンライン
強ボスの討伐報酬などで入手可能。
そして今作初登場の虹色のオーブが登場。
他のオーブ系の素材とは違い、道具鍛冶職人が作成する素材となっている。
レシピ【虹色のオーブのレシピ】で製法を得られる。作成可能な職人レベルは35。
- レッドオーブ×3
- ブルーオーブ×3
- イエローオーブ×3
- グリーンオーブ×3
- パープルオーブ×3
Ver.3.0からは新たな成長システムとして達人のオーブも登場。
冥獣王ネルゲルを倒してキャラクター選択画面で★が付いていれば旅のコンシェルジュかプライベートコンシェルジュからもらえる。
炎、水、風、光、闇の5属性に分かれているオーブ、宝珠を用いる。
属性 | 効果 |
---|---|
炎 | ステータスアップ、属性耐性アップ |
水 | 状態異常耐性アップ、死亡・被ダメージ・ガード時に発生する特殊効果、常時発動の追加効果、回復・弱体呪文の効果アップ |
風 | 開戦・味方死亡時に発生する特殊効果、デメリットありステータスアップ、呪文の詠唱速度アップ |
光 | 必殺技のチャージ率・効果アップ、職業スキルの特技の効果アップ、攻撃呪文の効果アップ |
闇 | 武器スキルの特技の効果アップ |
オーブは自動的に「達人経験値」を蓄積して成長していき、オーブのレベルが上がることで達人ポイントを得られる。
この達人ポイントをセットした宝珠に振り分けることで最大で6段階まで宝珠の効果を上げていくことができる。達人ポイントの振り分けは「さくせん」コマンドから無償でいつでも上下できるので、必要に応じて調整することが可能。
ストーリー的に意味のあるオーブとしては調和のオーブというものがある。
ナドラガンドの決戦終盤でナドラガの体内である竜神の世界に入った際、断罪の剣の破片に触れるとべると「断罪の記憶」に飛ばされ、種族神(ナドラガを除く)から話を訊くことになる。
その後、女神ルティアナからオーブを渡される。
竜神の世界に戻った後、調和のオーブをかざすと竜の経路が開き「終わりの欲望」を経た「竜神の座」で虚空の神ナドラガとの戦いが始まる。
ドラゴンクエストⅪ
手のひらサイズの珠で、旧来の竜を模した台座が無いのが特徴。
6色のオーブを集めて天空の祭壇で掲げると命の大樹への通路となる虹の橋が現れる。
機種によって若干仕様が異なり、PlayStation 4版では捧げても何故か手元に残っているが、ニンテンドー3DS版では捧げるとアイテム欄から消失する。
世界に異変が起きた後は魔王の手中に渡り、六軍王に力を与えている源となる。この時は全機種ともに一度消失する。
六軍王を倒すと再び集まるが、本編中では特に使い道はないので不思議に思った人もいるだろう。
これらはクリア後に過ぎ去りし時を求めた時にそのまま手元に維持されており、改めて天空の祭壇に捧げる為に必要となる。
改めて天空の祭壇に捧げた後は、再度入手する機会はないが、ニンテンドー3DS版等では命の大樹でホメロスとの再戦時に敗北すると、聖地ラムダ~命の大樹までのイベントがなかったことにされる為、捧げたはずのオーブも全て戻って来る。
それ以外では、ホメロスが持つ闇のオーブの力が主人公達の脅威となる。また、忘れられた塔では時のオーブが登場し、過ぎ去りし時を求めるのに必要となる。
素材アイテムの魔竜のたましいもオーブの一種として解説されている。
ニンテンドー3DS版以外に登場するマジックスロットでも6色のオーブが登場。1個獲得する度にベルを揃えた時に獲得できるコインの枚数が増える。
6個揃った状態だと192倍の57600コイン獲得できるが、その時点でオーブは全て消えてしまい、また初めから集め直しとなる。
ドラゴンクエストヒーローズシリーズにおけるオーブ
上記の各色のオーブとは異なり、従来の作品における防具と同じ役割として登場。
皮のよろいに相当するものであれば「皮のオーブ」、ロトのよろいであれば「ロトのオーブ」といった具合に名前が変更されている。
オーブ屋で購入したり、ちいさなメダルで交換したり、フィールドの宝箱などから入手できる。