概要
和名 | カノコガ |
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漢字表記 | 鹿子蛾 |
学名 | Amata fortunei |
英名 | Japanese Nine-spotted Moth |
分類 | 鱗翅目 ヤガ上科 トモエガ科 ヒトリガ亜科(またはヒトリガ科カノコガ亜科) カノコガ族 カノコガ属 |
開翅長 | 3~3.7cm |
成虫の出現期 | 6~7月・8~9月/年2化性 |
分布域 | 日本(北海道、本州、四国、九州、対馬)、台湾、中国、朝鮮半島 |
幼虫の食草 | 様々な植物の枯葉・シロツメクサ、ツメクサ、スイバ、ギシギシ、タンポポ、スギナなど |
名前の由来は鹿の子模様に似た翅の模様から。
成虫は梅雨時によく見られる。
台湾産は別亜種とされる。
日本で見られる近縁種にはキハダカノコ、ツマキカノコ、ムラマツカノコの3種がある。
形態
黒い翅に黄色味を帯びた透かし模様を持つ。
この模様が鹿の子模様に似る事からカノコガと名付けられた。
腹部の黄色と紺色の警告色は蜂に似せたもので、フタオビドロバチやキオビツチバチが擬態モデルと考えられている。
メスはオスに比べ腹部が太い。
幼虫は黒っぽい毛虫だが、毒はなく無害である。
生態
山地から平地まで広く見られ、見られる環境も林縁から河川敷、水田、住宅地まで幅広い。
昼間に草原を飛び回り、様々な花に訪れ吸蜜する。
昼行性だが灯火にも飛来する。
2化目成虫の卵は秋に孵化し、成長した幼虫は地表の落ち葉等の下で越冬する。