概要
和名 | クロスジヒトリ |
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漢字表記 | 黒条火取蛾 |
学名 | Creatonotos gangis |
英名 | Baphomet Moth |
分類 | 鱗翅目 ヤガ上科 トモエガ科orヒトリガ科 ヒトリガ亜科 ヒトリガ族 Spilosomina亜族 Creatonotos属 |
開翅長 | 約4cm |
分布域 | 日本(九州、沖縄島、石垣島、西表島、与那国島)、台湾、中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、ラオス、タイ、カンボジア、ミャンマー、ブータン、ネパール、インド、スリランカ、バングラデシュ、パキスタン、イラン、サウジアラビア、パプアニューギニア、オーストラリア |
幼虫の食草・食樹 | イネ科(イネ、シコクビエ、トウジンビエ、ハトムギ)、アカネ科(コーヒーノキ)、ミソハギ科(ザクロ)、ヒルガオ科(サツマイモ)、マメ科(ムラサキウマゴヤシ、落花生)など多食性 |
ヒトリガの一種。名前は羽と胴体にある大きな黒い筋模様から。
腹部は毒々しい赤色で、自らが有毒で危険だとの警告色の役割を果たす。
近縁種にハイイロヒトリやシロヒトリなどがおり、これらは日本の沖縄などで見ることができる。
しかしこの虫、とんでもなくキモい虫として度々話題になるが、それは腹部から生えた毛むくじゃらの四本の触手が理由である。(メイン画像参照)
これはオスにしかない器官だが性器ではなく、Coremata(コレマタまたはコレマータ)という器官である。
オスは普段は腹部にこの器官をしまっているが、メスを誘い出すためにコレマタからフェロモンを巻き散らす。
幼虫時代により豊富な栄養を摂取しているオスほどコレマタは大きく、中には自身の体長よりも立派なコレマタをもつものもおり、セックスアピールとなっている。
人間にとっては異形そのものだが、クロスジヒトリのメスにとってはコレマタが大きいオスほどイケメンなのである。
そのモンスターじみた外見に魅了される虫好きもいるが、何度も言うようにかなりの異形なので検索の際は要注意。