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「激辛カレー、カワサキホットスペシャルで!!」

カービィが火傷すればはもう無敵!!フヒヒヒ♪」


事の始まり編集

それは2002年4月27日放映の第29話『激辛!ファミレス戦争』にて起こった。

デデデ大王はある日、城で出される料理のまずさにあきれ返り、もはや部下に料理を頼まず藁にもすがる思いでレストランカワサキへと向かう。しかしコックカワサキの作る料理は同レベルの代物であった。


こんな状況が続いていたのは、巷にレストランが他になかったせいでもあった。そこで、デデデはホーリーナイトメア社へ連絡し、魔獣ムッシュ・ゴーンをダウンロードする。ムッシュ・ゴーンは、一流の料理魔獣であり、フルコースで5デデンという格安の値段も相まって、開店したレストラン「GOAN」は最初に訪れた村長夫妻による好評の声からあっという間にブンやパーム、メームも大喜びする程の行列ができる名店となった。フーム曰く「パパもママも騙されやすいんだから」

一方、カワサキにとっては、廃業に追い込まれる程強力なライバル店が建つというププビレッジでは初めての事態に直面することとなる。衝撃の全品100%OFFという割引をしても、一行に客足は戻らない。しかし、フームはこの事態を冷静に観察しており、行列に並んでもゴーンの店に入れなかったボルン署長が仕方なく入店したのを好機と判断し、カービィに手伝わせる形で新メニューを考案することに。


そこでボルン署長のオーダーを元に考え出した、辛口のラーメン餃子(因みにボルン署長は甘党だが、本人曰く「ムッシュ・ゴーンのピリ辛料理から辛さにやみつきになった」とのこと)。しかし、カービィは作業工程で1本持っていくはずが、取った勢いで間違えて唐辛子全部入れてしまった。当然、食べた瞬間に予想外の辛さから火を吹くボルン署長。そのまま店を出て慌ててヤブイの病院へと向かった為、騒ぎは店の外まで広がった。直後、店へと殺到する客。


キュリオ「おい、ボルン署長に何食わせた?」

サモ「何を食べるとああなるんだ?」


カワサキは、覚悟していた。大勢の客からの苦情を。もはや言い訳も通用しないと悟り、咄嗟に謝罪した。

しかし、彼の予想に反して、意外な反応が返ってきたのである。それは…「火を噴くほどの辛口料理を、自分達も食べてみたい」という意外な注文だった。


確かに料理の腕前であれば、ゴーンが圧倒的に上である。だが、人々はすぐに飽きる。怖いもの見たさに戻って来た客たちを巡って、壮絶な勝負が繰り広げられることに。


そして始まった激辛勝負編集

この偶然で出来た激辛ラーメンのおかげで一瞬にして行列を成したレストランカワサキ。食べれば必ず火を噴く辛さ(最初に作った際のカワサキの努力あってかそれでも止められないほど美味いらしい)。だがデデデもこれを見て、ムッシュ・ゴーンに激辛ピザを作らせて対抗。タバスコではなく辛子なのはお察しあれ。

するとカワサキも、辛さ10倍の…というか辛子しか入れていない激辛餃子を作る。ムッシュ・ゴーンも辛さ100倍の激辛ハンバーガーを作り対抗する。

文字通りヒートアップしていく激辛メニューの勝負にデデデとエスカルゴンも試してみたくなり、溜まらず試食…


でも、人は飽きる。


これに気づいたムッシュ・ゴーンは、激辛ハンバーガーを注文した客へのサービスと称しフルーツシャーベットで客足を掴む。

だが、カワサキは自分のプライドにかけて激辛メニューを研究しつづけた。なぜなら、これまでの全てのメニューを食べても、カービィだけは火を噴くことがなかったからである。


なんとしても最大のお得意様であるカービィをうならせる激辛料理を完成させたい思いで、ついに完成してしまった悪魔のメニュー、それが激辛カレーカワサキホットスペシャルであった。フォークの先端についたカレーを一舐めするだけでもカワサキが火達磨になるほどの、もはや劇薬同然の代物である。


一方、レストランゴーンでは怪しい動きが始まっていた。一流料理人とはいえ、ゴーンは魔獣。裏がないわけがない。上述のフルーツシャーベットには、ピンクで丸いものがシャーベットに見えてしまう化学物質が入れられていたのである。(また、それを加速させるかのようにシャーベットの形もカービィそっくりに寄せている)ゴーンの本当の目的は、客を洗脳してカービィを食べさせてしまうことだったのである。尚、カワサキ側もカレーの口直しとしてかき氷を用意していたものの、時すでに遅く客の大半がシャーベットを求めるようになってしまっていた。


客が完全に洗脳され、カービィをシャーベットとして食べようとし、ゴーンが魔獣本来の能力を発揮しカービィに襲い掛かった所でたちまち事態は戦闘へと発展する。カービィもカワサキの手助けでコック能力をコピーして対抗するが、どこからどもなくやって来たメタナイト卿曰く「一流料理人」と評されるゴーンの腕には勝てず、コピー能力すらフライパンが傷ついていないのに押し負けて消滅してしまい、ドライアイスボールへと投入され氷付けにされた挙句シャーベットの材料にされそうになる。だが、このピンチを救ったのが、カワサキホットスペシャルであった。

あまりの辛さによる発熱で氷付けは融け、そして初代作品の激辛カレーライスよろしく、さすがのカービィも制御の効かないまま炎を噴き出す。


ブン「やった!ファイアカービィだ!」

メタナイト「いや、あれはただ辛すぎて苦しんでいるだけだ!」

カワサキ「やっとカービィが感じてくれたね~」


辛さに噴き出す炎でゴーンを撃破したついでにレストランも巻き添えに全焼させ、ホーリーナイトメア社のたくらみは失敗に終わった。


その夜、事態の真相を知った村人たちはデデデとエスカルゴンを取り囲むも「リンチは無し」「公正な裁きを受ける権利がある」と主張したので、ブンの提案で罪滅ぼしとしてこのカワサキホットスペシャルを食べさせることに。上述の試食済みから辛さなら慣れているから大丈夫と高を括る2人であったが、なにしろカービィさえ制御不能にさせる劇物。


一口食べたが最後、すぐに全身火達磨となったのち、数秒でになったのである


その後の展開編集

カワサキが再登場する作品「スターアライズ」ではアニメ作品を髣髴とさせる場面が一部用意されており、中でもTheアルティメットチョイスでの難易度「魂が飛び出る辛さ」ではカービィがカワサキがカワサキホットスペシャルを作った時を再現しているシーンが見られる(この時のカービィは表情が通常のものではなく、難易度Sでは悪魔の表情、難易度EXでは最終ボスのように無表情となる)。


余談編集

この回の放映日である2002年4月27日は初代の発売から丁度10周年の日であり、元ネタも初代に登場する激辛カレーライスと思われる。



関連タグ編集

星のカービィ(アニメ) コックカワサキ 激辛 カレー

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