概要
2016年9月17日からpixivで連載された一色いたる氏のオリジナル漫画。
朝起きると突然美少女になっていた主人公・逢坂陽子(陽介)がアイドルを目指すTSFアイドルコメディ。
第3回『次に来るマンガ大賞』webマンガ部門にノミネートされ、第15位に入賞。2018年5月5日からはマンガボックスにて商業連載される事が決定。そのため、pixivとニコニコ静画に投稿されていた本編は削除された。
しかし2019年04月05に古巣であるニコニコ静画に「【実録】打ち切られそうな漫画家の話」を投稿、読者にマンガボックスへの登録をお願いしたが、努力も空しく打ち切りとなった。
…ある意味「【実録】ソードマスターヤマト完結編」である。
コミックスは紙媒体ではなく、Kindle、DMM電子書籍などの電子書籍として配信。連載版は全3巻。
ただし作者が直に配信を行えるインディーズ制度やそれに類する制度がある電子書籍配信サイトでは、作者の手によって連載版以降の物語(プラチナムーンメンバーズサイドストーリーズ編 / メンバーズ編)も継続配信されているので注意。
この事からも解るように現在この作品の版権は作者の手によってマンガボックスから全面的に引き上げられており、pixivやニコニコ静画での配信も再開されている。
登場人物
プラチナムーン(PLATINUMOON)7期生
逢坂陽子♀(陽介♂)
主人公、15歳。同級生からキモオタ扱いされていたアイドルオタク。勿論、クラスカーストは最下位。
推しアイドルは星野明日香。
ある朝目覚めたら美少女になっていたが、キモオタ扱いは性格からなので(元の姿もイケメンとは言えないが、少なくとも不細工ではなかった)、同級生からの扱いは同じままだった(アイドルデビュー後は手のひらを反された)。
なお両親を含む周囲の態度からして先天性女体化と思われていたが、神の力で周囲の人間の記憶ごと改変した後天性女体化である事が打ち切り直前に明かされた。
その容姿とアイドル知識を活かす道としてアイドル(プラチナムーンへの加入)を志すが、歌唱力、ダンス(ダンスゲームは得意だが、ダンス講師からはリズムが合ってるだけで表現力が無いとバッサリ)、ファッションセンス、ファンとの交流能力、これら全てが「人に見せると苦情が来る」レベルで壊滅的。アイドルとして一歩踏み出すたびに上記の現実に打ちのめされているが、本人の(空回り気味の)努力と周囲の(時々本人に届かない)アシストによって、何とか新人アイドル生活を送れている模様。
宮本えみ
地方出身の寮暮らしで普段からお国言葉バリバリ。実家が定食屋で料理はかなりの腕前。
陽子からは「コミュお化け」と評されるほどファンとの交流能力が高い。そもそもオーディション時から洋子に話しかけて友達になった存在。
南愛歌
メンバー最年少の13歳。常に楽観的な言動が目立つ「ゆるふわ系」。
朝比奈凛
地方出身で寮暮らしだが、料理の腕は壊滅的。
ダンスが得意で真摯な心構え故に(顔だけで実力が伴わない)陽子にキツく当たってしまうが、何だかんだで世話焼きに回りがちなツンデレ気質。
プラチナムーン5期生
星野明日香
プラチナムーンの現センターで陽子からは神のごとく崇められている。
歌唱力・ダンス共に高い能力を誇るうえ、数十キロのマラソンを苦も無くこなせるほどの体力を誇る(代わりに女性アイドルとしては筋肉質)。頭は悪くはないはずなのだが思考が脳筋気味。
九条楓
プラチナムーンの現リーダーで最年長の18歳。ガチのお嬢様で天然ボケ。
山崎若葉
スポーツが得意だが難しいことは考えない性格。
プラチナムーンきっての男装の麗人であり女性ファン一本釣りの王子様枠。ファンからの通称は『若様』。
舞台上ではガチ王子様だが、プライベートでは「兄ちゃん大好き」な無邪気娘。兄妹揃ってサッカーが得意。
実は陽子のドルオタ仲間(プラチナムーンのコンサートで仲良くなった大学生)の妹であり、王子様キャラは彼のプロデュース(戦略指導)による。こちらもこちらで「ウチの妹は天使だからな」と言いきる、ふっきれたお人。
プラチナムーン6期生
藤田りんご
自称「御伽の国からやってきた白雪姫の生まれ変わり」。後輩に対しても「りんごちゃん」と呼ぶように求めている。…白雪姫だと毒林檎になるんじゃ?
実は常識人で、天然ボケばかりのメンバーに振り回されいるうえ、カメラが無い場所ではツッコミ役。
仁藤胡桃
常識人だが、りんごちゃんと違ってカメラが無い場所でも空気を読む。
またスタイル抜群でファッション雑誌の専属モデルもやっている。
プロデューサー
環アリス
歴代プラチナムーンを育てたプロデューサー。
表に姿を現さない為、名前と作る歌詞から陽子たちには女性と思われていたが、実態は胡散臭いおっさん。
伸びしろに期待したのか、書類選考後も数十人は居た受験生の中から陽子を合格させた。
その後は陽子をステマしたり、陽子をセンターに指名するもソロパートがゼロ等の奇策を弄している。
その他
山崎青葉 / アオバ氏
陽介(陽子)のドルヲタ仲間。サッカーが趣味の大学生。陽子がプラチナムーンに入った時には彼女のこれからを慮り、心を鬼にしてSNSのアカウントブロックを行い交流を絶った。
プラチナムーンメンバーに対しては若葉推し一択で「俺の妹」と呼び全力推しをしている。ドルヲタ仲間には「自分の推しメンを『俺の妹』扱いしている、ちょっと入れ込みすぎな奴」とか思われていたが、のちにガチの実妹だった事が明らかになり、妹をプラチナムーンに入れたのも「ウチの天使のかわいさやかっこよさを皆に認めさせる」ため。
若葉のプライベートなアイドル活動における実質上のブレーンであり、彼女の公式ブログやSNSアカウントの管理人でもある。
部長
陽介(陽子)のドルヲタ仲間の社会人。りんごちゃん推し。陽子やアオバ氏からは部長と呼ばれているが実際は平社員。
陽子がプラチナムーンに入った時にはアオバ氏同様、彼女のこれからを慮り、心を鬼にしてSNSのアカウントブロックを行い交流を絶った。
辻川文乃 / 切り干し大根
ブラック企業に勤務し、手前勝手な同僚や先輩に擂り潰されているOL。
メンタルが限界に来ていたトコロに陽子の存在を知った事で脳内にふっかつのじゅもんが鳴り響き、以降は陽子を大天使逢阪陽子様と呼び、彼女のために多々買わなければ生き残れない沼の修羅へと華麗な転身を遂げた、陽子教第一の使徒にして最強の司祭。
SNSでは好物の「切り干し大根」をハンドルネームに使っているが、このアカウントで陽子を「ステータスを顔に全振りしたために語彙力を失った天使」と紹介してバズらせた功労者。
実はアイドルとなった陽子に巡り会わなければ3ヶ月後に自殺する運命であり、陽子が彼女を文字通り救っていた事を神から明かされた(ただし神目線では、それが良い事とは限らない)。
神
小学生の女の子の姿をしたすべての元凶。
ちょっとしたイタズラ心から陽介を死なせてしまい、詫びとして生き返らせると同時に陽介の「来世は美少女」と言う残留思念を叶え美少女にした。
しかし陽子が全国的なアイドルになってしまったために、陽介の美少女化の影響は軽く済まなくなってしまい…
関連リンク
(現在は消去済み)
(作者が版権を回収してマンガボックス版を投稿)
『キモオタ、アイドルやるってよ』 |ニコニコ静画(イラスト)
(旧版を再投稿)