CV/斉藤茂
概要
『仮面ライダーBLACK RX』第28話「皇帝陛下の代理人」に登場。
鶏の長い首と顔、右手首が蛇頭、左手首が龍の頭となっており、胴体の部分に人間のような口がある神話などに登場する合成獣を思わせる異形な姿をした怪魔異生獣。名前の由来もキメラ=キマイラにあると思われる。
三つの頭から放つ三原色の光線でクライシス帝国から送り込まれたクライシスの民の地球移住計画の下準備を使命とする兵士たちを蝶へと変化させ、彼らを地球人に憑依させて操り、侵略の基盤を作らせる事を使命としている。
憑依人間は手から電撃や光弾を発射する特殊能力と怪力を得る上、地球人の肉体を乗っ取っているためRXも本気で攻撃できないという厄介な代物である。
自身は鶏の頭からは火炎、両腕の頭からは破壊光線、胴体の口からは毒ガスを吐いて敵を攻撃する。また、しっぽをムチのように駆使して敵を攻撃する事も可能。
初戦では憑依人間を盾にRXの攻撃を防ぎ、アクロバッターの突撃もガス攻撃で阻止するなど善戦。途中で査察官ダスマダーの介入を受けるも、ダスマダーと交戦中のRXを攻撃して爆発に巻き込み、勝利を確信する。
憑依人間たちは団地、公園、工場、放送局などの施設を次々と占拠し、侵略の拠点へと変えようとしていた。
しかし当然のごとく生きていたRXにアジトに踏み込まれ、クライシス兵たちを怪魔界に送り返されてしまう。怒りとともに戦いに臨み、多彩な武器で攻めるものの決定打は与えられず、RXキックでダメージを行けた所に立て続けにリボルクラッシュを喰らう。それでもRXに噛みついて最後の抵抗を試みたが、とうとう力尽きて爆死した。
結局は敗れたとはいえ、武器や特殊能力も豊富な上、憑依人間を使った戦術も優れており、一度はRXを撃退した実績、リボルケインに貫かれても抵抗した初めての敵であるなど、全般にポンコツばかりだった怪魔異生獣のなかではかなり有能な怪人だったと言えよう。