概要
『亜空の瘴気ヴァニラ・アイス』回に登場したヴァニラ・アイスのスタンド。
本編ではスタンド名が不明だったが、画集『JoJo6251』にて名前が判明。
スタンド名の元ネタは1960年代のイギリスのロックバンド「Cream」から。
バンド名の由来は「Cream of the crop」であり「至高」や「最も優れたもの」を意味する。
外見
髑髏のような容貌に頭巾を被り、頭部側面からは二本の角が生えている。本体と同様にハートのモチーフが散りばめられているデザイン。
イメージ元は死神、死刑執行人、中世フランスの首を切り落とす処刑人であると荒木飛呂彦によって『JOJOVELLER』で明かされた。
また、ASBのキャンペーンでは「恐怖の処刑人」のタイトルでクリームが登場した。
能力
ステータス値
【破壊力-B スピード-B 射程距離-D 持続力-C 精密動作性-C 成長性-D】
特性
口の中が暗黒空間につながっているという能力を持つ。これは本体と自分以外の飲み込んだもの全てを粉微塵にしてしまう。まるでスプーンで抉り取っているかのように物体を飲み込み、飲み込むときに「ガオン!!」という独特の音がする。
また、本体と自身を口の中(暗黒空間)に入れる事で姿を完全に消す事が可能。
その際は、
- 自身を中心に球体上の暗黒空間が出現しているため無敵(接触した側が問答無用で削り取られる)
- 相手は姿はもちろん気配や匂いも察知できない
- 欠点として1.により視覚と聴覚、触覚も完全に遮断されるため、外からの情報が完全に得られなくなる
- 空間を飲み込みながらでないと移動できない
という特徴がある。
弱点
本編では上記の3.4.が仇となり、外を確認するために顔を出したところをポルナレフに狙われた。
評価
攻撃は能力の性質上防御が不可能な上に、自身が本体に入っている間は相手の攻撃を受け付けないのに自分は攻撃可能という驚異的な能力から、最も凶悪なスタンドの一つとしてしばしば名が挙げられる。
「この強さでなぜ破壊力-Bなんだ」とよくツッコまれるが、この評価は能力を抜きにした純粋な格闘能力である。
一応、暗黒空間を抜きにしても人間(本体自身)の首を手刀で斬り落とせる程度の腕力は持っている。シルバーチャリオッツの腕にも『この腕がおれを刺した悪い腕かッ!』と何度も手刀を浴びせたが、防御甲冑に包まれたためか切断には至らなかった。
余談
ヴァニラ・アイスは吸血鬼化した後にクリームの暗黒空間に入ったまま屋外へ飛び出しているが消滅はしていない。
なお、第4部のキャラクター・虹村億泰のザ・ハンドは、細かい違いはあるものの「クリーム」に似た能力を有している。
また、ヴァニラ・アイスがクリームの口の中に潜んで行動する際の描写は既に登場したイエローテンパランスと並んで、後に登場する装着型スタンドの原型と言える。
第3部ではケニーGと彼だけがタロットカードやエジプト9栄神に関係しない名づけをされたタイプのスタンド使いである。