概要
2003年8月15日放送「ケータイ家族」に登場。
印鑑を模したアイテム。顔の形のスタンプを押すことができる。これを親指(お父さん指)に押すと、それが自分の父親のようにしゃべる。人差し指は母親、中指は兄か弟(使われなかった)、薬指は姉か妹、小指は自分と同じ人格を持つ。
ストーリー
ママから早くお風呂に入るよう言われ、その上、頭も洗うことや歯磨きのことまで言われたのび太はつい「いちいち言われなくても分かってる!」とつぶやいてしまい、これをママに聞かれてしまい、これからはママに言われなくてもちゃんと自分で出来ると宣言してしまう。
しかし翌日、遅刻し宿題も忘れ廊下に立たされてしまったのび太。更にしずかちゃんにこの間貸した本を返す約束をしてしまい、借りた本を探し回るが見つからず、ママに聞こうとしたが買い物で外出中だったため、ドラえもんはこの道具を取り出した。のび太は母親のスタンプを使用すると、本棚の最上段の端にあることが分かった。この道具を持ち出したのび太は外出して早々に機嫌の悪いジャイアンにぶつかってしまう。殴られそうになるが、とっさに出した手からパパの「喧嘩はよくない」という声が聞こえて来た為、何とか殴られずに済んだ。
そしてのび太はジャイアンになぜ機嫌が悪かったのか聞くと、ジャイ子が『悪魔の王宮』という新作漫画のモデルになってほしいと頼んできたため、怒って出てきてしまったのだという。そこでのび太はジャイアンの指に妹のスタンプを押し、なぜジャイアンをモデルにしたのか聞いてみると、本当は悪魔と戦う正義の味方のモデルだったことが判明し、ジャイアンは嬉し涙を流しながらのび太にお礼を言って帰っていった。
その後のび太はスネ夫と会い、ゴルフの素振りの練習をしていたところ、何百万円もする壺を割ってしまい、母親がとてもこれを大事にしていたことを聞かされる。そこでのび太はスネ夫の指に母親のスタンプを押し、スネ夫が正直に先ほどのことを話すと、実は壺が安物だったことが判明し、本当の宝物は息子のスネ夫だけと聞かされ事なきを得た。
そしてのび太はしずかちゃんに本を返すと、両親が外出中で帰りも遅くなる事や、グラタンを作っていたら鍋を焦がしてしまったことを聞かされ、しずかの指に母親のスタンプを使用。しずかが正直に鍋のことを話すと、帰ったら自分が洗うと許してくれた。
のび太は帰宅後、疲れて眠ってしまったママを見つけ、「お母さん……」と寝言を言っていたため、ママの指にも母親のスタンプを使用。目覚めたママは最初戸惑うも、夢じゃないと分かるとのび太が何度言っても理解しないのは自分のしつけが悪いのではと悩みを話すが、あんたも子供の時は同じことを言われたが、今はちゃんといい母親になっているから自信を持つよう励まされる。これを聞いて反省したのび太もこれからはちゃんとするよう約束した。だが翌日いつものように寝坊し、のび太は本物のママとスタンプのママの両方から早く学校に行くようガミガミ言われてしまうのだった。