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解説編集

和名は「椰子の実割り」

その名の通り、南洋人がヤシの実を割る仕草をそのままプロレスに取り入れた技。

元々は南洋出身のレスラー、ピーター・メイビア(WWEのスーパースター、ザ・ロックの祖父)の得意技で、日本では亡きジャイアント馬場の持ち技として知られている。馬場の現役当時はこの技と十六文キックが同選手の得意技だと、もはや日本国民の基礎知識といってもいいほど市井の人々に浸透していたものだった(そしておそらくは、今も)。「この技が出る時の馬場は調子がいい」とも。


対戦相手の頭を手で掴み、硬いココナッツの実を割るが如く自分の膝へぶつけて痛めつける打撃技‥‥というのが一般的なイメージだが、馬場のそれはヘッドロックにとらえた相手の頭部を自分の膝(というより太もも)に当てがい、その長い足を(古巣の野球投球フォームのように)大きく振り上げてからマットへドスン! と力強く踏み下ろす衝撃でダメージを与える方式だった。

そのため見た目は派手に映るが、「何故それだけのことで相手があんなに大きく吹っ飛んだりするの?」「そもそも本当に効く技なの?」という素朴な疑問もよくつきまとっていた(ちなみに馬場はアトミックドロップでも、最初から相手のに自分の膝を当てて持ちあげ同時に落とし、尾てい骨へ衝撃を伝達させるというやり方だった)。


この技=G・馬場のイメージが浸透しすぎているのか他の使用者が少なく、馬場本人からお前も使っていいぞといわれた(が最初は「あんなどこが痛いのかわかんない説得力の無い技ねーよ!」と嫌がった)田上明(192cm)や、馬場を意識した技を好んで使うスターダム所属の女子レスラーレディ・C(177cm)などの名があがる程度。馬場自身「対戦相手の背が小さいほうが効き目も強い」と語っていたこともあり、やはり長身レスラー限定の技なのか。

また、やはり馬場の弟子であるジャンボ鶴田(196cm)は、この技とエルボードロップを合わせたココナッツエルボー・スタンプ(マットへ足を振り落とすと同時に後頭部へ肘打ちも食らわすサンドイッチ式複合技)を一時期使っていた。ただいずれにせよ繋ぎ技・痛め技の範疇を出ず、この技がフィニッシュホールドになることはまず無かった。



注意事項編集

とはいえ相手の頭部を直接攻撃する技のため、素人が迂闊に真似なんかすると下手すればとんでもない事故に直結しかねない。


絶対にやっちゃダメです!!



フィクションでの主な使い手編集

投げ技のレパートリーのひとつ。

名称は同じだが、キングとアーマーキングで微妙にモーションが異なっている。


関連タグ編集

ひざまくら:似て非なるもの。

プロレス技 ジャイアント馬場 昭和 ココナッツ

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