概要
講談社の『週刊少年マガジン』にて、蛭田達也原作のもと連載された。広大な敷地を誇るマンモス高校・私立鶴ヶ峰学園を舞台に、主人公・コータローこと新堂功太郎たちが繰り広げる非常に壮大なストーリー。連載期間も合計すると非常に長い。
格闘・ギャグ・ラブコメ・友情・バンドのように、連載が進むにつれてこれでもかというほど様々な題材を詰め込むようになり、ジャンル分けが難しい内容となっている。なおストーリーの都合で季節がコロコロ変わったり、下ネタの多さも有名。
部ごとに裏社会の人間などを相手に命のやり取りが発生するくらいのシリアスな話・学内、全国などでスポーツとしての格闘技大会の話が、凡そであるが交互に行われる。また、作品は全体で大きく3つにわけることができる(後述)。
アニメ化はされていないが、実写映画・小説・パチスロなどのメディア展開も幅広い。
コータローまかりとおる!
1982年から1994年まで連載。作者初の連載作品でもある。単行本は全59巻。後にワイド版で全31巻、文庫版で現在16巻まで発売。1986年(昭和61年)度第10回講談社漫画賞少年部門受賞。
7部構成で、後に以下のような続編が連載されるも、伏線はほとんど回収済みであり、これだけでも一つの作品として完結しているといえる。続編の連載以降は『旧コータロー』と通称される。
新・コータローまかりとおる!柔道編
1994年から2000年まで連載。単行本全27巻。数えると8部目に当たる。学内での全国大会出場者を決める五人一組でのチーム対抗戦を描く。柔道編ではあるが色々あって柔道部以外の格闘技・スポーツ団体も大会に参加したことで様々な格闘技の要素も取り入れられ、異種格闘技的なイメージが強い。パロディも豊富。
コータローまかりとおる!L
シリーズ最終章。コータローの母親が登場。作中ギャグのように使われていたいくつかの要素が伏線だったとされた(母親が過激な下着をつけるくらいまだまだ若い、コータローが度々煙玉を使うなど)。他2部と同じく週刊少年マガジンで連載を開始し、その後『マガジンSPECIAL』に移籍。しかし作者の体調不良や連載誌そのものの休刊が続き、ついには作者自身が2018年に漫画家引退を表明。未完の連載終了となった。単行本は8巻。
実写映画
『コータローまかりとおる!』のタイトルで映画化。1984年8月4日公開。同時上映は『五福星』。
原作第1部をベースとしているが、当時連載中だった第2部のキャラクターであるクララ姫が登場。本作オリジナルキャラクターだった吉岡達也(白バラ)は原作にも登場し、第3部以降の重要キャラクターとなる。製作・配給:東映。
キャスト
渡瀬麻由美:千原麻里(新人)
吉岡達也:真田広之
紅バラ:志穂美悦子
天光寺輝彦:大葉健二
砂土屋俊兵:伊原剛 (現:伊原剛志)
クララ姫:シャナ・ホーキンス
鱈子一郎(生徒会長):山口良一
渡瀬大造:山城新伍
学園理事長:ハナ肇
この他、JAC所属俳優、原作者:蛭田達也(特別出演)も出演。
関連タグ
魔進戦隊キラメイジャー:サブタイトルに当作品のタイトルを捩った「ショベローまかりとおる!」がある(全体的に映画作品からのもじりの縛りであるようなので、こちらも実写版からと思われる)。