概要
シャリタツが食べられている(若しくは食べるために調理されている)様子を現した作品に付けられるタグである。
大半はシャリ虐のタグが一緒に付いている上、R-18G作品もかなり多いため、検索する際は要注意。
当然ながら原作ではレーティングの都合上、主人公をはじめとする人間たちがポケモンを直接食べるような描写はない(一応、設定上食べられるとされるポケモンはそれなりに存在してはいるが)。このため、(ものによっては本編と矛盾するようなものも含めて)二次創作独自の設定が作られている。
原作では、シャリタツが食べられるかどうかは明言されていない(一応、「おいしそうなポケモン」と評したNPCはいる)が、創作内では見た目に違わず非常に美味という設定になっている。
捨てるところを探すのが難しい程度に可食部も多く、本体丸ごと料理されることも少なくない。例外として、擬態に用いられる喉袋だけは食材として適さないので廃棄されるというケースが多い(一方、シャリタツにとっては命よりも大事な部位なので…)。シャリタツの産むタマゴも食材としての需要がある。
原作の設定そのままではサイズ感や戦闘能力の面で不都合があるためか、人間の手で人工的に繁殖させられた「養殖物」なる設定が用いられることが多い。野生の個体と比べると極端に体格が小さく、それこそ箸でつまむことも可能で、安全を考慮して「はねる」しか覚えさせられていないなどとされる。
逆に、オージャの湖の野生の個体である「天然物」は、養殖物と比べると大きく身も締まっているといった形で区別される。こちらはヘイラッシャと共生していたことから、自分の身に危険が迫ると必死にヘイラッシャを呼ぼうとする習性があることが創作内における一種のお約束となっている。
養殖物から派生して、卵が生まれやすくする条件や環境といった繁殖に関する設定を付加する作品もある。
色違いの個体も他のポケモンと比べて希少価値が低く、通常の個体と区別されずに料理されたり食べられたりしているという、色違い廃人が目にしたら卒倒すること間違いなしの光景が繰り広げられる。
また、隠れ特性(よびみず)の個体は、通常の個体と比べて吸水性が高く、漬けなど旨味を吸着させる必要のある料理で需要が高いものと扱われる。
余談
2024年夏のイベントにおいて、ヘイラッシャの最強レイドに合わせる形でシャリタツの大量発生イベントが行われ、この際には色違い個体の出現率が上がっていたため、スパイスの在庫に余裕のあるプレイヤーであれば、かなりの数の色違いを手に入れることができた。上記のような「色違いの希少価値が低くなる」という事態が実際に起きてしまったわけである(もっとも、これはシャリタツに限らず大量発生イベントの対象になったすべてのポケモンに言えることであるが)。
アニメ版でも、ロイのアチゲータがシャリタツを寿司と勘違いして食べようとする描写が描かれたことがある。
しかし、この時はシャリタツが(どこかでみたような)凄まじい形相でアチゲータを威嚇して反撃に転じた上、マードックに止められたこともあって、それ以上の大事には発展しなかった。
ポケモン情報局の公式X(リンク)においてもこのシーンが取り上げられており、「アチゲータ、食べちゃダメだよ〜!!」と書かれていた。
なお、このシーンでは、シャリタツはアチゲータが片手で掴むことができる程度にまで小さく描かれており(それこそ二次創作における“養殖物”と同程度)、図鑑に記載されているサイズとの矛盾を指摘する声もある。もっとも、アニポケにおいてポケモンが実際のサイズとかけ離れた大きさで描かれるのは今に始まったことではないが…。
注意事項
タグ付けについて(必読!)
冒頭でも述べられているように、ものによっては残虐な描写も多分に含まれるうえ、そもそもポケモンを食品扱いする「ポケ食」自体がかなり人を選ぶジャンルで、本来は通常のファンアートと棲み分けて展開されるべきものであるため、安易にこのタグを付けることは望ましくない。
シャリタツ自体が明確に寿司という日本の伝統料理をモチーフにしてデザインされたキャラクターである以上、食品化ネタが横行することはある程度致し方ない面もあるが、無暗矢鱈と付けて良いものでもないということは胆に銘じておこう。
タグを付けてもいいかどうかは、冒頭でも書かれているように食べられているor食べるために調理されている様子がある程度明確に描写されていることが一つの判断基準となるだろう。