概要
第54話「炸裂!!強力ロケットパンチ!!」に登場した機械獣。
亀のような円形の胴体に、六本脚と三本首を有する。胴体部は強固な装甲に覆われ、三本首の顔の目からは光線(それぞれ変化した首の色に応じて赤・黄・緑色の光線を合体させ、黒色の破壊光線となる)を発射する。尚、名称はブロッケン伯爵曰く『ブラックレーザーミサイル』との事で、更には「このまま行けば何もしなくてもいい。地上は死の灰で全滅だ!」とも上機嫌で言い切っている(光線の名前は「確かに合体すると黒くなってるけど、レーザーなのにミサイル?」とツッコミたくなるが、「死の灰で全滅」とも言っている辺り人体に有害な物質や成分などを出してもいると思われる)。
首と脚は引き込み、そのまま飛行可能。
腹部には大型のファン状の回転カッターが内蔵され、回転して浮遊するのみならず、伸ばして破壊にも用いる。
全長20m、重量220t。
劇中の活躍
市街地を破壊中に、オーバーホールが必要なマジンガーZと対決。腹の部分の回転カッターで右腕のロケットパンチを破壊(!)し、光子力エネルギーも消耗させる事で撤退させる。
そのまま光子力研究所へと迫るが、マジンガーZは強化型ロケットパンチを片方だけ装備し出撃。
ジェイサーJ1もまた、先刻同様に光子力エネルギーを消耗させていく。
が、一か八かで発射した強化型ロケットパンチを腹部に受け、そのまま破壊されてしまった。
また、週刊少年ジャンプで連載していた頃の永井豪先生の漫画版にも終盤で登場。
自衛隊の戦闘機部隊の前に現れ、腹部のファン状回転カッターで戦闘機隊を引き込んでは全機八つ裂きの粉々にしてしまうという、凄まじい威力を読者らに見せつける。
その後、決戦の為に揃えられたマジンガー軍団と機械獣軍団の集団戦になるのだが、その中に本機の姿は確認できず…恐らくは、描写されてない所で撃破されたのかもしれない。
「真マジンガー 衝撃!Z編」にも登場。
空中で自衛隊機を待ち受け、機体中央の回転扇から発生する強力な吸引攻撃で自衛隊機群を吸い込んで殲滅した。
『マジンガーZ/INFINITY』にも登場。ダムダムL2同様に、TV版よりもはるかに巨大な体躯を有している。
光子力プラント周辺部の市街地を襲い、三本首の目から光線を放って一般市民を虐殺していった。
機械獣の群れとともにマジンガーZを強襲。地下からドリルで掘り進んできたダムダムL2と協力してマジンガーZを挟撃する。
ダムダムL2のドリルに突き上げられたマジンガーZの上から、回転カッターを押し付けて破壊せんと試みたが、マジンガーZは力業でドリルとカッターの回転を止め、ロケットパンチで押しのける。
そのままダムダムL2をスクランダーカッターで破壊したのち、タイターンG9をも倒したマジンガーZは、続けざまにジェノサイダーF9の攻撃にミサイルパンチを放ってかわす。
そしてミサイルパンチ、ドリルミサイル、サザンクロスナイフ、光子力ビーム、ブレストファイヤーを一斉発射。ジェイサーJ1はその攻撃を他の無数の機械獣とともに浴びて、爆発四散するのだった。
原案デザイン
ダイナミックプロ側の原案デザイン画が残されているが、誰が手がけたかは不明。
TV版では、三本首の頭部および顔面部のデザインにアレンジが施され、修正・変更したうえで決定稿となった。
マンガ版、および真マジンガー版は、原案デザインで登場している(メインイラストは、原案デザイン版の顔)。「マジンガーZ/INFINITY」版は、TV版のデザインである。
スーパーロボット大戦シリーズでは
第2次スーパーロボット大戦Z再世編で初登場してからはスーパーロボット大戦30まで皆勤賞という地味に凄い事になっている。
第2次スーパーロボット大戦Zは機械獣の地位が大幅に向上した作品でありジェイサーJ1は地位が向上した機械獣の象徴と言える。
余談
本機の登場した東映アニメ版第54話であるが、『3つの首の色が光線発射シークエンス時に、途中から全部茶色なのからそれぞれの色に変わる』・『マジンガーの超合金Zに限界が来ており、それによって脆くなりつつあったりエネルギーが残り少ないにもかかわらず、甲児はムキになってやたらと光子力ビームを撃っては首を引っ込められて回避されたり、当たってもその個所は甲羅で効き目がなかった』・『その他にもエネルギーの無駄遣いな攻撃をする』…といった、ツッコミどころ満載な個所や問題点が多数ある。
更には終盤でブレストファイヤーを撃ってもすぐに熱線が出なくなるのはともかく、ルストハリケーンすらも途中で出なくなるという、一見光子力エネルギーは使ってなさそうな武装にも問題が発生している。
ならば「ミサイルパンチを使うべきだったのでは?」とツッコミたくなるが、今回の話では終始使われなかった。今こそ使うべきはずなのになぜだ…。
関連タグ
ゲルベロスJ3:同じく3つの首を持つ飛行機械獣で先輩。しかもこちらは最初からそれぞれの首の色が違うし攻撃方法も違う。