概要
作中における共通語(後述)のサイド3における方言と思われる。
ジオン軍の戦闘機に襲撃された民間機のパイロットを装ってホワイトベースに乗り込んだフラナガン・ブーンが部下に対して言ったセリフからその存在が示唆された。
具体的にどのようなものかは表現されなかったが、ブーンは部下に「お前は喋るな、ジオン訛りが強すぎる」と言っており、地球や他のサイドで話されている言葉とは単語、アクセントの違いが多い模様。
宇宙世紀の映像作品においては初代の頃から作中文書の多くが英語表記だったほか、小説「機動戦士ガンダムUC」にて宇宙世紀移行時に英語を基準にアクセントや綴りを統一した「国際標準語」が制定されたとされている為、おそらくは英語の1方言と推測される。
これに関する公式の見解は無いが、その後の派生作品においてジオン軍関連の用語に度々ドイツ語が使われているので、ドイツ訛りのようなものを想定していると思われる(そもそもジオン軍自体がドイツ軍をモチーフにしている)。
OVA「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」の第4話では、連邦基地に潜入したバーニィが「おたく訛り強いけど、どこの出だ?オーストラリア辺りの出か?」と連邦兵に尋ねられるシーンがあり、バーニィは「シドニー生まれのシドニー育ち」、つまりオーストラリア訛りだとしてごまかしている。
ただしその後さらに余計な嘘までついたのでバレてしまい作戦失敗に繋がったので、部下を喋らせずに潜入を成功させたブーンとは対照的と言える。(なお、のちに正式に設定されたことだがシドニーはコロニーが落ちた場所なので、かなりヤバい意味を持つ発言になってしまった)
因みに本作の英語吹き替え版ではロシア系の血筋を持つミーシャの台詞がロシア訛りの発音で読まれると言う、ちょっとしたこだわりネタがある。
OVA「機動戦士ガンダム MS IGLOO」の第2話「遠吠えは落日に染まった」にも類例がある。
連邦軍のフェデリコ中佐が鹵獲ザクでジオンの補給基地に接近した際、歩哨に「酷い訛り」と指摘されて「色々と訳有りでね」とザクマシンガンの銃口を向けている。
上述の2例の逆パターンである。
「トニーたけざきのガンダム漫画」では、セリフは日本語であるため関西弁で表現されている。(祇園訛りを掛けたのかは不明)