注意事項
- この記事の内容は、すべてウマ娘プリティーダービー公式への実装を待たずして作成された創作設定です。ジャスタウェイ自体が実際に実装されているキャラクターではない為、本タグの取り扱いについては実馬関係者に配慮する必要があります。そもそも実装されていない=許可を得ていない実馬をウマ娘化する行為自体控えるべきという意見も存在します。
- ウマ娘運営側のアナウンス通り、実馬の印象を損なうような表現は行わない事。時々過度なカップリング描写やR18作品にこの様なタグをつける投稿者がいるが、ウマ娘という企画自体がやや綱渡りでありその二次創作ともなれば余計に要らぬトラブルを引き起こしかねない。その点も踏まえての投稿を心掛けて欲しい。
- 応援してくださっているファンの皆さまにご注意いただきたいこと
概要
『もしもゲーム「ウマ娘プリティーダービー」に、競走馬「ジャスタウェイ」を元にしたウマ娘が存在したら…?』をコンセプトに、pixivユーザーの有志により制作・投稿されている二次創作のウマ娘「ジャスタウェイ(ウマ娘)」からの派生創作。
元となる競走馬のジャスタウェイを語るうえで欠かせないのが、あのゴールドシップの大親友であった、ということ。「葦毛の暴れん坊(将軍)」、「葦毛の暴君」と言った二つ名がつくほどやんちゃなゴールドシップも、ジャスタウェイと一緒の時は真面目に訓練しており、非常にウマが合うようだ。
また、ジャスタウェイとの並走に負けた際にはショックのあまり20kgも瘦せた、というエピソードもあったりする。
史実
ゴールドシップとジャスタウェイは競走馬時代、共に須貝尚介調教師を師とした同級生であり、同じ屋根の下で日々を過ごし、同じご飯を食べ、文字通り晴れの日も雨の日も雪の日も一緒にトレーニングを行い、馬房も隣同士だった12世代に名を連ねる名馬の二頭である。
須貝調教師曰く、最初はオラオラ系だったゴールドシップがジャスタウェイに対して威嚇し暴れたが、ジャスタウェイが持ち前の図太さから来る「無視」を続けた結果ゴールドシップに気に入られたらしく、気付けば肩を並べて共に競い合う対等な仲になっていたそうだ。
競馬界でも有名なタッグであり、ツーショットと共に紹介されていることが多々ある。
何故ここまで注目されているのかというと、競走馬時代にスポ根のようなストーリーやエピソードを繰り広げていたことに他ならない。
「そんなに仲が良くてあの暴れん坊のゴールドシップとウマが合うということは、どっちも似た者同士だったの?」
否、ゴールドシップとジャスタウェイは様々な点において正反対である
正反対な二人
性格
ゴールドシップは
- 人の言うことを聞かない
- やる気があるのかないのか分からない
- 好き嫌いが激しい
- 番長
と言われるほどのやんちゃな問題児。
それに対してジャスタウェイは
- 大人しくてちゃんと言うことを聞いてくれる
- トレーニングにもしっかり参加してくれた
- とても素直
- お坊ちゃん
という真面目な優等生。
勝負服
- ゴールドシップの勝負服は赤と白
- ジャスタウェイの勝負服は黒と緑
どちらも色相環で正反対に位置する反対色である。
ちなみに当時は勝負服の色から二頭合わせてスイカと呼ばれていたこともあった。
食の好み
- ゴールドシップは柔らかくて(消化がよくて)こってりしたものが好物
- ジャスタウェイは硬くて(消化が悪くて)あっさりしたものが好物
このように話せば話すほど勝負服から性格まで様々な部分で正反対であり、とても相性が良いとは思えない二頭だが……以下のようなエピソードがある。
語り継がれるエピソード
- ゴールドシップとジャスタウェイはトレセンにいた頃はお互いの姿を探すまでの親密な関係だった
- 後ろに立つと問答無用で蹴るゴールドシップの後ろにジャスタウェイが立っても蹴られない
- 前に立つと怒るジャスタウェイの前にゴールドシップが立っても怒らない
- ゴールドシップの前をジャスタウェイが歩いている時は普段と落ち着きっぷりが全然違う
- ジャスタウェイとの併走に負けたゴールドシップは落ち込んで20キロも痩せた
- ゴールドシップにやる気がない時はジャスタウェイに煽らせるとトレーニングを真面目にするようになる
- 普段は仲良しだが併せ馬では互いに闘争心を駆り立てていた
- ゴールドシップが興奮していた時にジャスタウェイは落ち着かせようと鼻を寄せていた
- 凱旋門賞で暴れるゴールドシップをジャスタウェイはガン無視
ちなみに色々正反対だけど須貝先生を乗せたがらない、出遅れ癖、子供好きという点は同じ。
このように、様々な雑誌やジャスタウェイの馬主である大和屋暁氏のインタビューを見れば見るほど、ゴールドシップとジャスタウェイの仲がどれだけ強固なものだったが分かる。
またジャスタウェイが右前足に抱えた爆弾を理由に引退した際ゴールドシップは寂しそうに鳴いて食欲不振に陥ってしまった。
2015年のジャパンカップ前に須貝調教師は「寂しかったんじゃないか。ジャスタウェイが先に引退してしまって」と語っている。
ジャスタウェイはジャスタウェイでゴールドシップと別れた後、ゴールドシップと同じ芦毛の馬(キャプテントゥーレやクロフネなど)をずーっと見つめる様子が度々確認された。
共に影響を与え合った最強のふたり
ゴールドシップの存在は、ジャスタウェイが足に抱えていた爆弾と深く関係している。
上記の通り、ジャスタウェイは右前足に爆弾があるので無茶をさせられない状態だったが、同厩舎のゴールドシップが活躍したことでジャスタウェイは無理のないスケジュールを立てることが可能となり、身体を大きく壊すことなく引退することができた。
かなりの気分屋でやる気がある時とない時の差は大きいが、本気で走った際の並外れたパワーとスタミナを武器にクラシック二冠・春天有馬制覇・宝塚連覇をしてG1を6勝。
競走馬時代の数々の奇行でネタとして語られることも多々あるが、一際目を引く芦毛にどこか愛嬌のある仕草で人々を魅了し、引退後も多くのファンから愛される名馬であり迷馬でもあるゴールドシップ。
真面目で従順で素直。けれどもレースではシルバーコレクターと比喩される2着と能力を見せつつあと少しが届かない。しかし2013年天皇賞(秋)で突如覚醒その爆発的な末脚で制すると、ドバイDFを異次元のレコードタイムで制覇(現在もこの時の記録は破られていない)。
この事が評価されたことで、ワールドレーティングで日本競走馬史上初の単独世界一を獲得したジャスタウェイ。
ゴールドシップがいたからこそ、ジャスタウェイは父親であるハーツクライがかつて優勝を掴み取ったドバイの地でレコードタイムを更新。
名実共に世界一位となり、ラストランである2014年有馬記念では7番ゲートであるゴールドシップの隣8番ゲートで走る。
競走馬としての最期の走りを、親友の隣で終わらせることとなった。
ジャスタウェイがいたからこそ、ゴールドシップは晴れの日も、雨の日も、雪の日も、真面目に怠らず調教に取り組むようになった。
その小さな積み重ねが、G1を6勝という偉業へと繋がった。
「Number競馬ノンフィクション傑作選 名馬堂々。」という雑誌ではジャスタウェイとゴールドシップが「暴れん坊と優等生、最強のふたり」というキャッチフレーズの元紹介されている。
そこで現役時代にゴールドシップの担当厩務員だった今浪隆利は「能力が近かったので、一緒に上がっていき、強くなれたのでしょう。どちらかが欠けていたら、そうはならなかった」と語っている。
実際、互いの追い切りでタイムを出せる馬はこの2頭同士である事からこの2頭での併せ馬は、頻繁に行われており、実際にジャスタウェイが2014年の安田記念で追い切りを行った際、同年の天皇賞春で肉離れを起こしていたゴールドシップは放牧に出されていたので別厩舎の馬が追い切りに参加していた(この際に駆り出されたのは角居勝彦厩舎のエアハリファ)。
この二頭が出会わなければ、今とは全く違うストーリーが描かれていただろう。
ジャスタウェイは世界一になれなかったかもしれない。
ゴールドシップもG1を6勝もできなかったかもしれない。
それほどまでにお互いの影響は大きく、それが「親友」と呼ばれる由縁なのだ。
余談
実はこのカップリング、ウマ娘が流行する以前から一部の競馬ファンからファンアートを描かれるほど人気があった(現在削除済)。
現役時代を引退した後に仲が良くなる馬は多い。しかし、現役時代に対極的な二頭が隣の馬房で、とても仲が良いライバル兼親友同士で、さらにどちらも別ベクトルでネタに溢れているという関係性はそう多くはない。
……ということもあり二頭の関係性は当時から注目されていたらしく、一部の方々のBLがあったとかなかったとか。