ジャン・アンゴ
じゃんあんご
ドレスローザ編のコリーダコロシアムに登場するキャラクター。サボテンの生えた帽子を被るメキシカンな風体だが実力は本物で、新世界の賞金稼ぎをしている。2年前のインペルダウン大量脱獄事件の脱走囚を捕らえて大儲けしており、他の大物海賊達から恨みを買っているという。笑い方は「デデデデ」。
プロフィール
本名 | ジャン・アンゴ |
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通称 | 追い剥ぎのジャン |
誕生日 | 8月14日 |
声優 | 間宮康弘 |
各種の覇気は使えず悪魔の実の能力も持っていないが、相手の武器を奪い戦うという独特な戦術を用いる。後述する戦術のためか、右腕にのみアーマーを装着している。
- 妓配王(ぎはいおう)
拾った武器を高速で投げて攻撃する技。この技を持ってジャンは狙撃手を名乗っている。技名の由来は、彼の二つ名でもある「追い剥ぎ」から(逆から読むと「(う)おいはぎ」となる)。
初登場は706話。
メラメラの実を入手すべくコリーダコロシアムにて行われる大会にてモンキー・D・ルフィ扮するルーシーと同じCブロックに名を連ねる。このときの肩書きは「賞金稼ぎ」。
次なる登場は715話。
白熱するCブロックでも飲まれることなくリング上の武器を漁る。ギャッツからもダークホースと紹介され、観客の期待は大きいようだ。事実、相棒を監獄に入れられたことを逆恨みして食ってかかってきた海賊にも臆せず自らの得意技である「妓配王」で返り討ちにした。
変わる場面ではルーシーに詰め寄り、兜を奪った上でその正体に感づいているかのような素振りを見せた。
続く716話では、ルーシー=ルフィだとはっきり分かった上でインペルダウンからの脱走犯を数十人仕留めた事を告白し、彼らが脱走する原因となったルフィに感謝を述べた。
続けて脱獄囚全員の首をコンプリートする野望を打ち明け、2年前のルフィの協力者たちに加えてシリュウの首を狩ることで更なる名声を己が物にせんと息巻く。そのとき「公表されていないLEVEL6からの脱獄囚の居場所を突き止めた」と言っているため情報にも通じている様子。…だが、見聞色によってルフィに一発も武器を当てられず、焦るジャンが闇雲に武器を投げ続けていたが、気が付くと同じCブロックに出場し、ルフィの後ろにいたチンジャオに武器が数多く当たっており、それに気付いて呆然としている隙に兜を奪い返され、そのまま怒り心頭のチンジャオに一蹴された(この時小さくアップになった彼の顔のコマがあるが、やけに目がキラキラしていて綺麗であることがネタにされる)。
その後は他のコロシアム敗者同様にオモチャにされたと思われるが、一切その描写がなく動向は不明。
アニメでは結末は変わらないがかなり描写が増え、自らの技でルフィを仕留めるために原作よりかなり多くの武器を拾い集めていた上、足元に落ちていた剣を足で器用に蹴り上げて拾うシーンが追加された。
原作では分かりづらかった妓配王の動きは必見である。
また、TVスペシャルの『エピソードオブサボ』にもちらっと登場している。
- モデル
実は彼と同名の「ジャン・アンゴ」という海商が存在する。
アフリカとインドを結ぶスパイス貿易を行なっていた人物で、スペインとポルトガルの通商を独占することに挑戦した初の商人。
明らかに海賊とわかる者に出資するなど少々素行に問題がある人物だった模様。
後に脱税で逮捕されており、自身の日誌に「牢獄ではタバコも吸えない」という愚痴を書いていたとか。
- 似たような人物
世界会議に参加した世界政府加盟国の一つであるシシャノ王国の国王タコス王がジャン・アンゴと非常によく似た服を着ているが、関連性は不明。
- 先見の明?
当時は王下七武海であるはずの千両道化バギーを討伐対象に考えているなど、まるで撤廃を先読みしていたかのような言動もしている。
- 実は正義寄りのキャラクター?
ジャンが標的にしているのはインペルダウン事件の脱獄者がほとんどである。ルフィやジンベエやイワンコフなども含まれるため、一見すると敵に思えるが、凶悪犯を多数狩るジャンは、社会的に見れば間違いなく「善」寄りの人物である。そして、クロスギルドや黒ひげ海賊団などの凶悪性がクローズアップされている現状を見ると、これら全てを標的にするジャンは民衆からすればヒーローと言っても過言ではない。ドレスローザ編以降の消息は不明だが、彼の再登場を望む声も見られる。