概要
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』で初登場した敵キャラクター。
逃げ遅れた敗残兵のなれの果て。流れ出て失った脳を追い求めている。……グロテスクすぎない?
見た目は長い棒に突き刺さった人間の死体が、器用にぴょんぴょんと飛び跳ねて移動している姿。
四肢が捥ぎ取られており、下半身から口まで海老反りに貫通している縦向きのスケアクロウと、
背中側から腹部にかけて仰向けに貫通している横向きのスケアクロウの計2種類が存在している。
基本的な性能はドチラも変わらないのだが、唯一アイテムドロップだけが異なっている模様(?)。
元ネタ
元ネタは童話『オズの魔法使い』に登場する旅仲間の1体【脳が無いカカシ】から。
しかし元ネタの要素としては「(遠目から見れば)案山子っぽい見た目」位の共通点しかない。
ドチラかと言えば『串刺し公』の異名を持つ悪魔城の城主ドラキュラ伯爵の要素の方が強いため、
おそらく名前を借りただけで、オズ関連の設定は全て後付けされた敵キャラクターだと思われる。
また『月下の夜想曲』には他の旅仲間である『臆病な獅子』や『心無きブリキ樵夫』を
モチーフとした他のザコ敵達も同じエリアで仲良く一緒に登場している。主人公枠はいないけど。
更には『お間抜けで大食いな襤褸切れお化け』まで仲間に加わり、より一層賑やかになって……
……え?仲間の中に、何か妙な奴が混じっていないかって?いやいや、気のせいですよ。気のせい。
月下の夜想曲
物語の後半に解放される逆さ城の左下層エリア『禁書保管庫』にのみ出現。弱点、耐性は無し。
実はこのエリアはゲームをクリアするだけなら、来る必要は全く無かったりする(えー?)
しかし出現する全てのザコ敵が有効なドロップアイテムを持っているので、是非訪れておこう。
攻撃方法は主人公のアルカードに対して飛び跳ねながら近づいてくるだけ。……つまり体当たり。
時折、平行移動しながら突進してくる事もあるが、しゃがんでいれば基本的には避けられる。
実は死体部分にしか当たり判定がないため、高さによっては立ったままでも大丈夫な時もある。
ドロップアイテムは消費アイテム『ジャベリン』と両手剣系の武器『ようとうむらさま』。
『ジャベリン』は消費型の攻撃アイテムだが、序盤に登場する他のザコ敵からも入手可能であり、
爺やの店でも普通に800Gで購入可能なので、特に言う事は無いだろう。問題なのは後者である。
妖刀村正
初見では攻撃力がかなり低く、防御力-4のデメリットが目立つだけの粗悪品なのだが、
実は「血を吸って威力が上昇する」と言う効果を持った、本作における最強武器候補の一つ。
攻撃力だけで見れば、両手剣だけでなく他の武器種の追随も許さない圧倒的な火力を誇る上に、
最大まで強化した『ようとうむらさま』は、ラスボスでさえ数秒の内に撃破できてしまうのだ。
……え?簡単に言うけど、結局どこまで強化できる武器なのかって?それは貴方、勿論……
+999(カンスト)ですが、何か?
攻撃力が上昇する条件は、血が噴き出るタイプのザコ敵を攻撃してその返り血を浴びる事。
そのため効率よく稼ぐなら、低威力で高いHPを持ったザコ敵を何度も攻撃する必要がある。
この時『ようとうむらさま』自体で攻撃する必要は一切無く、ただ装備しているだけで良い。
攻撃力が上がるにつれてその上昇量も減少していくが、やり込みプレイヤーなら頑張ってみよう。
……攻撃ボタンを連打し過ぎて腱鞘炎にならないように(いずれにせよ長時間は覚悟しておく事)。
オススメは逆さ城の上層エリア『天井水脈』に密集している妖蛸『クレイジーオクトパス』狩り。
サブウェポンには『ナイフ』を用意して、『闘技場』で拾える『血ぞめのマント』も装備しよう。
ナイフを使用するとハートが消費されるが、ワザとダメージを受ける事でマントの効果が発動し、
受けたダメージ分だけハートを回復させる事できる。ただしHP量には常に気を配るようにしよう。
ダメージは普通に受けてしまうので、せっかく鍛えても途中で死んでしまっては意味がないぞ。
……実は中盤のエリア『時計塔』に出現する魔神『アラストール』からもドロップするため、
固有のドロップアイテムではない。そのため他の固有ドロップ持ちのお仲間達とは違って、
態々スケアクロウを狩る必要はなかったする。そもそもドロップ率もアチラの方が高いし……
尚、威力が+550を超えた辺りで、本作最強のザコ敵である最上級鎧兵『ファイナルガード』が、
一撃で倒せるようになる。……ここまで来ると鍛える意味がなくなりそうだがそこは自己判断で。
白夜の協奏曲
元々ドラキュラの要素の方が強く、動きも単純だったので使い回しがやり易かったためなのか、
他のお仲間達を差し置いて、一人だけ見事な復活を果たす。しかし、実際の待遇はと言うと……
出現場所は序盤に訪れる裏の悪魔城エリア『ひかりごけの洞窟』のみ。弱点は炎属性だけ。
なんと序盤のザコ敵に降格してしまった。一応見た目が月下時代よりも若干小さくなっており、
しゃがまないと普通にダメージを受けるようになった。……代わりに水平移動は無くなったが。
ドロップアイテムはお金『5G』とアクセサリ『ガントレット』。お金の額はまだ良いとしても、
『ガントレット』は防御力+4、追加効果は無し……と、やはり序盤相応の地味な性能でしかない。
ただし固有のドロップアイテムなので、図鑑を埋めるためには何体か倒す必要があるだろう。
また本作のみ『くしざしほねばしら』と言うスケアクロウタイプのザコ敵が登場している。
見た目は正に串刺しになったザコ敵の『ほねばしら』であり、口から火炎弾を吐いて攻撃する。
ステータスも終盤相応に高く、スケアクロウの欲しい要素を全部兼ね備えて……悲しくなるなぁ。
奪われた刻印
暫く出番がなかったが久しぶりの登場。しかも本作ではお仲間との再共演も果たしている。
……ただ性能に関しては全くテコ入れも無ければ、ドロップアイテムまで設定されていないため、
コイツを狩る意味が本当に無くなってしまった。また序盤のザコ敵と言う立ち位置にも変化なし。
弱点は斬属性、炎属性、光属性。耐性は闇属性。……正直、意識する必要は余り無いと思う。
出現場所は『ティメオ山脈』のみ。坂道が続くフロアに多数出現するため、若干倒し難いかも。
HPは低いので倒し易い位置まで誘導するか、高威力の遠距離攻撃でさっさと倒してしまおう。
せっかく本作で復活したお仲間が強敵として君臨しているのに、一体何処で差が付いたのか……
……え?武器の印象が強かっただけで、本体は元から地味だっただろうって?……仰る通りです。