概要
1992年4月9日から1993年9月23日にTBS系列局で20:00-20:54に放送されていた、毎日放送とイースト(現:イースト・エンタテインメント)の共同制作によるクイズ番組。間違い探しがテーマのクイズ番組であり、解答者はあらゆる映像の中にある矛盾する点や広告等の誤植を答える内容になっていた。
在阪局制作の全国ネット番組によくあるように関西出身者によるやりとりで笑いを誘うシーンが多く見られた。(島田紳助と和田アキ子のやりとりが主)
1993年10月からTBS系列局の木曜8時がドラマ枠へ移行する事が決定した為終了するも、続編番組として1994年10月20日から1995年2月16日は同じく木曜日の20:00に放送された『ダウトをさがせ!Ⅱ』(2月23日からはクイズ要素を撤廃した『ダウトをさがせ!R』へリニューアル)、2007年10月12日には特番『クイズ ダウトをさがせ!2007』が制作された。
司会者
- 島田紳助(全期間の司会者)
- 徳光和夫(『ダウトをさがせ!』での司会者、この番組が関東地区ではない製作局の番組での初司会だった)
- 渡辺正行(『ダウトをさがせ!Ⅱ』での司会者、『ダウトをさがせ!』にゲスト解答者として出演経験あり)
- 川田亜子(『クイズ ダウトをさがせ!2007』での司会者)
流れ
初期
1チーム5人、2チームに分かれての対戦となる。
チームには徳光率いる「善人チーム」、紳助率いる「悪人チーム」と言う名前が付いているが、ネーミングに意味はない。
第1ラウンド「オープニングダウト」
- 映像等にある1つのダウトを早押しで答え、正解すれば得点を獲得。
- 5ラウンド時代は各チームの代表同士のタイマン形式、3ラウンド時代は全員一斉形式。
スパイ抽選
- このラウンドを終えた時点で、コンパニオンから全員にカードを入れた封筒が配られる。
- 各チームにジョーカーのカードが1枚ずつ入っていて、これを持っているプレイヤーは「スパイ」となり、互いのチームの「スパイ」同士が獲得していた得点を最後にそっくり入れ替える。
- 封筒の中身は各人でこっそり見ることになるのだが、周囲にはまだナイショ。
第2ラウンド
- 全員一斉の早押し勝負。
- 1つの映像にダウトが指定数隠されていて、1個正解毎に100点が入る。
- そのためポイントの取り合いになるのだが、間違えると解答権を失う。
第3ラウンド「物の名前にダウト!」
- マイケル富岡がVTRの中で日常に広く馴染んでいない道具を複数挙げる。
- そのVTRの中で、間違っているものはどれかを当てさせる。
- 解答方法は2種類存在する。
- 全員で一斉に解答し、正解した人だけに100点が入る。
- 各チームキャプテンが各チームでそれぞれ相談した後、ダウトチップで賭ける。
- 基本は複数の選択肢に100点単位振り分けるのだが、1つの選択肢に500点賭けてもいい。
第4ラウンド
- 再び全員一斉の早押し勝負。
- 基本は第2ラウンドと一緒だが、今度は正解すれば倍の200点がもらえる代わりに、間違えると100点減点(解答権は失わない)。不正解を重ねると得点はマイナスにまで落ちるため、これまでの得点がごっそり削り落とされることも。
スパイ発表からの結果発表
- 最後にスパイを開示して、スコアの交換を終えたところで、勝利チームに賞品が与えられる。
- スパイとなったプレイヤーは相手チームに渡り、相手チームの立場で勝敗判定を受けることになる。
中期以降
6人の個人戦となり、チームリーダーであった徳光と紳助は司会専属となった。
ちなみにレギュラー回答者は初期では善人チームにいることの多かった江守徹、中山秀征、城戸真亜子と個人戦からレギュラーとなった和田アキ子の4人。そこにゲスト2名という構成。
悪人チームからレギュラーが生き残らなかったのは、初期での累計勝利数があまりにも少なかったからである。
追加ルール
- ボーナスダウト(1992年度)…見つけると倍の得点を獲得できる。
- 爆弾(1992年度)…答えると冷却ガス噴射と共に得点没収される誤答。
- 基本まさか答えないだろうという誤答(例/後述する「ダウト16」の人間ではないアニメのキャラクターの中から人間のキャラを選ぶ問題で登場した、人造人間であるキューティーハニー)に設定される。
- 海外旅行(1993年度以降)…一定の得点以上で優勝すると獲得できる。
クイズ一覧
無印からのクイズ
- 基本クイズ
- 映像等にある指定数のダウトを早押しで答え、正解すれば100点獲得。
- ただし前者は2回間違うと失格となり、後者は倍になる代わりに間違うと減点になる。
- ダウト ロバの耳
- 専用の解答者ステージに立って、映像等にある1つのダウトを当てる。
- 解答方法は次の通り。
- ステージ中央のボタンを押し、解答ボックスに移動。
- 解答ボックスに頭部を入れ、ロバの耳を模したマイクに向かって小声で解答する。
- 正解なら得点獲得して勝ち抜けるが、不正解だとステージに戻る。
- 得点は200点固定だが、のちに正解順から500点・400点・300点・200点へと変化した。
- 制限時間内に答えられなかった場合は、罰として冷却ガス噴射の後にゴムボールが大量に降り注ぐ。
- 全員が正解すれば島田と徳光が爆撃を受ける。しかし一度だけ回答スタート前に和田が答えをバラしてしまい即座に全員正解してしまう。司会の2人がキレてしまい「和田アキ子弾劾裁判」を開く事態に。普段は怒らない徳光ですらも怒ってしまい、正解した得点は貰ったが回答者全員が罰を受けた。
- ダウト 1・2・3
- 短い映像の中にある3つのダウトを早押しで当てる。
- なお3つ全部答えると、爆弾回避用のダウト消火器が獲得できる。
- 短い映像の中にある3つのダウトを早押しで当てる。
- ダウト16
- あるテーマのお題が出題され、16枚のパネルの中に1枚だけテーマに沿わない答えがある為、それを答える。
- パネルは開閉式で一度開いて少し経ったら閉じて、その後別のパネルが開閉される。時間が経つごとに、一度に開閉されていくパネルの数が増えていく。
- 正解で200点。ただし、中期からはテーマに沿っている答えに1枚だけ爆弾となる答えが隠されている。
- 少し時間が経った後に流れてくるBGMは、『スーパーマリオワールド』でラスボスとして登場するクッパ戦の冒頭で流れるBGMである。
- ダウトマンがやってきた!
- ダウトマンことマイケル富岡が毎回1つの職業に関するレポートを4つ紹介する。
- 解答者はそのVTRのうち、1つだけあるダウトのレポートを当てる。
- 紳助は解答者同様クイズの正解を知らない状態でVTRを見ており、解答前に行う正解予想で獲得得点に変化が生まれる。
- 無印時代は自信のある物から順に得点設定(100点~400点<200点~500点>)。
- Ⅱ時代は正解だと思うものを一点予想(200点or400点<不正解で200点減点>)。
- ダウトマンことマイケル富岡が毎回1つの職業に関するレポートを4つ紹介する。
- ダウトかくれんぼ
- ダウト ゾウの鼻
- あるテーマと似て非なる物を同時に当てる。
- 解答方法は早押しの後に象の鼻の形をしたマイクで解答する。
- 出題方法は2種類ある。
- 前者は7つのヒントの中に2つだけダウトのヒントが隠されてる。
- 後者はテーマとダウトに関するヒント5つを1つずつ提示。ちなみにこの問題は島田紳助が作成。
- どちらも最高得点は1000点である。
- あるテーマと似て非なる物を同時に当てる。
- ダウトだるまさんがころんだ
- テーマ(例/光る物、白い物)に沿っているか否かを判断し、「だるまさんがころんだ」の合図の間に両手で○か×を作って表示する。
- 全員正解するとスルーされるが、失格者が出るとストップし正解確認。
- これを繰り返し20問正解でパーフェクトである。
- 点数は1問正解するたびに50点入り、パーフェクトだとボーナス500点が追加される。
- テーマ(例/光る物、白い物)に沿っているか否かを判断し、「だるまさんがころんだ」の合図の間に両手で○か×を作って表示する。
Ⅱからのクイズ
- ダウト大回転
- 交互に入れ替わる2枚の静止画から1つのダウトを探す。
- 得点は5問時代だと100点~300点、2問時代だと50点~300点である。
- 答えられなかった時の罰は「ロバの耳」とほぼ同じ。
- 但し5問時代では最下位を除く1問正解者には透明なバリアで罰を防いでくれる。
- 記憶力ダウト
- 元の映像とダウトの映像を比べて3か所のダウトを当てる。
- ダウト一筆莫山
- 書道家である榊莫山が書いた人名に使われた漢字四文字が入っている芸能人の顔写真が登場するVTRを見て、四文字が入っていない芸能人が登場したらボタンを押して指摘する。
- ダウトをはずせ!
- 6つの選択肢からテーマに沿わない物やランキングの1位(6位)を選ばないように選択する。テーマに沿った選択肢を選べば200点。
- 後に「ダウトロシアンルーレット」とタイトルが代わり、テーマに沿わない選択肢を選ぶと200点減点されるルールが追加された。
- ダウト モンタージュ
- ある有名人のモンタージュから1ヶ所だけ違う有名人のパーツを当てる。
- ダウト三面記事
- 4つの記事から1つだけあるダウトの記事を当てる。
- フリフリダウト
- 1つのダウトを含む5つの単語から正解のフレーズを当てる。
その他
- 番組内で得点が加算されていた際に使用されていた効果音は、1990年から翌年にかけて放送されていたクイズ番組『世界まるごと2001年』(『世界まるごとHOWマッチ』の後継番組)で使用された物を使用していた。
- 無印の中期からはメイン画像のカメレオンのキャラクターであるダウトビッチ・ギーモン(キャラクターデザインは西内としお、声は島津冴子が担当)が番組に登場した。ギーモンは当初名前が無かった為番組内で視聴者へ名前の募集を行い、その中から名前を決定した。
- ある勝負に負けて島田は和田宅の留守番をする事になった。その際に入った和田の自宅の物のデカさに大層驚いたらしく写真を見せた。しかしそれは作り物である巨大な固定電話、歯ブラシ、コップそして靴だった。