字牌の単騎だデビルタカ
誰も知らない知ったこっちゃない概要
『とんねるずのみなさんのおかげです』内でやっていた、『デビルマン』のパロディコント。 石橋貴明が主演、木梨憲武が悪役を務めており、仮面ノリダーと配役が逆転している。
アニメ版デビルマンを下敷きに、とんねるず特有の下ネタ、グダグダ、ハチャメチャが混ぜ合わさったカオス全開の内容となっている。
無許可ゆえに一波乱あった仮面ノリダーとは違い、こちらはちゃんと東映から許可をもらって制作された公式公認の企画である (第1話では「映像協力・東映株式会社」のクレジットと共に本編OP映像が使われている)。
ただし2020年現在に至ってもソフト化はされておらず、後に発売された『みなおかDVD-BOX』にも本編映像は収録されていない。
今日もどこかであらすじ
人間社会を支配しようと目論むデーモン族は、デビルタカマンを遭難死した青年・石橋アキラに憑依させて人類社会へと送り込む。しかしデビルタカは、アキラのガールフレンドである牧村ふみえに心を奪われ、人類を滅ぼすことを躊躇ってしまう。彼の裏切り行為はデーモン族の総帥であるゼノンの怒りに火をつけ、強力なデーモン族たちを次々に派遣、人類とデビルタカの抹殺を図ってきた。 果たして石橋アキラことデビルタカマンは人間たちを、牧村ふみえを守ることが出来るのだろうか。
あれは誰だ登場人物
- 人間界
デビルタカマン(演:小野みゆき)
『女優の名誉のために言っておく、きちんとメイクはしておきました』
本作の主人公。
第1話では石橋が変身ポーズをとって、デビルマンの恰好をした小野みゆきが戦う方式を取っていたが、2話目以降は石橋と小野がタッグで戦うスタンスへと変更された。
原作同様、「デビルカッター」や「デビルウィング」といった必殺技を駆使して戦う(一番使用回数が多かったのは「デビルカッター」で、「デビルウイング」は初回でしか使われていない)
当時は朝ドラに呼ばれるなど、個性派女優として大活躍していた小野さんだったが、そんなこと知ったこっちゃないといわんばかりに、顔を真っ白に塗られ、カールおじさんのようなメイクを施され、股間や乳房からビームを出した挙句、過去の黒歴史であるセクシービデオを晒されるなど、女優生命が絶たれてもおかしくないことをやらされまくった。
そんなムチャ振りに全力で答えてくれた小野さんは、今も昔もオスカープロモーション所属である。
デビルタカ/石橋アキラ(演:石橋貴明)
『屈託のない体だな、おい!』
もう一人の主人公で、麻雀好きのスケベ。
ゼノンの命令で人間界に進出し、たまたま遭遇した石橋アキラへと憑依したものの、彼のガールフレンドである牧村ふみえに一目惚れしてしまったことをきっかけにデーモン族を裏切り、戦いの日々に身を投じていくことになる。
設定上では正義のヒーローのはずだが、愛ちゃんにセクハラしたり、ふみえのパンティーをオークションで売りさばこうとしたり、(ふみえを救う為とはいえ)大勢の人間の命を危険にさらすなど、明らかにデビルタカの方が悪役にしか見えない場面も多々あった。
牧村ふみえ(演:細川ふみえ)
『アキラくんがそんな醜い姿なはずがないわ!』
今作のヒロインで、ふざけた乳と称されるほどのデカパイを持つ。
俗に言う攫われ系ヒロインであり、デーモン族の罠にまんまと嵌まった後、アキラに助けてもらうのがこのシリーズのお約束であった。
牧村伸一(演:AD・小松伸一)
『いま窓の外にバケモノが・・・w(半笑い)』
ふみえの弟、アキラほどではないがこちらもスケベ。
姉と同様、度々デーモン族に襲われその都度生き延びてきたが、最終話にてデビルタカの痛恨のミス(?)でムーミン谷(という名の地獄谷)の溶岩風呂に落とされ、命を落としてしまう。
予後不良!
√ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ・∀・)ノノ ミ( 。A。)
- デーモン族
人間界を滅ぼそうと画策する悪の一族。
登場するデーモン族のほとんどは木梨が演じているが、ごくまれにスタッフや飯島愛ちゃん、小野さんのマネージャーが登場したこともあった。(カッコ内には演じた人物、その隣に登場話を記載する)
総帥ゼノン(演:木梨憲武)…全話
『あぁーオマエ! 一度にそんな人間たちをお前、いけないんだぞぉ~!!』
デーモン族の支配者で喫煙者。
普段はハロウィンパーティにいるオバケのような姿をしているが、最終回では真の姿を称してTVアニメ版のラスボスである妖獣ゴッドに似た姿を披露した(但し、最近はあるポケモンに似ているとも言われている)。
本来は血も涙もない悪党という設定なのだが、最終回ではデビルタカによって命の危機にさらされた観客を身を挺して助けたりした。(とは言っても、この時はふみえと伸一を人質に取っていたので純粋な善人ではないのだが)
元ネタはテレビアニメ版のラスボスである悪魔王ゼノン。
怪人大仏(小松伸一)…OP・第1話
『これは効く(遺言)』
デビルタカと共に人間界に降臨したデーモン族。元ネタは妖獣ダルミ。
着ぐるみが重いのか終始挙動がノロノロしており、その都度デビルタカに殴られていた。
怪人カガラス(加賀義則)…OP・第1話
『俺様に決まってる!(唯一のセリフ)』
デビルタカと共に人間界に降臨、その際目の前にいたアキラを殺害した。元ネタは妖獣フェイラス。
その後は彼の体を巡ってデスマッチを繰り広げたが、デビルタカには敵わず倒されてしまった(ただ、元ネタよりは大分マシ)。
妖鳥ノリーヌ(木梨憲武)…第1話
『ほら、チューだチュー!』
牧村ふみえに鼻毛を抜かれていたデビルタカの前に初めて登場したデーモン族。
元ネタは妖鳥シレーヌで、アニメ版とほぼ同じ流れでデビルタカを翻弄、最後は溶岩風呂に落ちて焼け死んだ。
妖獣ノリキュラ(木梨憲武)…第2話
『はい来ましたよ、デーモン様なにぃ~?』
うっ血したペギラのような姿とぶっきらぼうな喋りが特徴のデーモン族。 いつもは空を飛んでおり、陸上を歩く際はペンギンのようにてちてちと進む。
スキー場へ遊びに来ていたアキラ達一行を襲撃し、それなりの成果を上げたものの、最終的には分身して2人になったデビルタカに討伐された。
元ネタはアニメ版3話に出てきた『妖獣ゲルゲ』だと思われる。
妖獣ノリグモン(木梨憲武)…第3話
『こン中だよぉ、飲んじゃったよォ!』
愛ちゃんとタッグを組んでデビルタカ討伐へと繰り出した。
武器は特殊効果さんの出すゴム糸で(小力がよく出していたアレ)、猛毒が塗られているらしい。
元ネタはアニメ版に度々登場していた『魔将軍ザンニン』
怪獣ノリザウルス(木梨憲武/小野みゆきマネージャー)…第4話
『俺、だれだっけかよォw?』
バナナが一体化したデベソとドロンジョ様のようなメガネが特徴的なトカゲ型のデーモン族で、キャンプに来ていた人々を木のような物体に埋め込んでいた。
元ネタは不明(マジンガーZの劇場版で似たような戦闘獣がいたが恐らく関係ない)。
小野さんが所属する事務所の部長さんに凸したり、分身としてノリザウルスの着ぐるみを着た彼女のマネージャーを召喚したりして、小野さんの精神力をゴリゴリ削った。(ちなみに本編におけるマネージャーは終始ノリノリの態度を崩さず、石橋曰く実家にも出演すると報告したらしい)
妖獣ノリカメレオン(木梨憲武)…第5話
『可愛そうじゃないか、オレもぉ~!』
薄紫のゴツゴツボディが特徴的なデーモン族。 擬態が得意らしいが、その能力を披露する前にデビルタカに着ぐるみを切り裂かれた。
その代わり、若き日の小野さんが出演しているセクシービデオを全国のお茶の間めがけて公開、デビルタカ(分身)の精神をズタボロに切り裂いた。
愛ちゃん/妖獣クラゲデビル(演:飯島愛) …第2,3,5話
『デビルカッター返し♪』
ノリキュラが召喚したスペシャルゲストとして初登場。
その後はアキラの学校に転校してきた女子生徒役や妖獣クラゲデビルとして再登場、自慢のTバックを披露したり、スケスケの被り物に挑戦したり、タカさんにセクハラされたりと大活躍した。
ちなみに当企画の照明さんは彼女の大ファンで、ツーショット写真と愛ちゃんのニオイ付き刷毛を手にした。 誰もがうらやむラッキーボーイである。
ナレーター(演:柴田秀勝)
まさかのテレビアニメ版魔王ゼノンの中の人が登場。
タイトルコールと、前回のあらすじ読み上げ等を担当した。
放映リスト
- 第1話「あれは誰だ!? ~悪魔(でーもん)族復活~」 - 1992年11月26日
- 第2話「妖獣ノリキュラ ~デビルタカが2人の巻~」 - 1993年3月11日
- 第3話「妖獣ノリグモン ~デビルタカマンの弱点の巻~」 - 1993年4月29日
- 第4話「怪獣ノリザウルス ~恐怖のキャンプ場の巻~」 - 1993年6月17日
- 第5話「妖獣ノリカメレオン ~夏のビーチは危険がいっぱいの巻~」 - 1993年7月22日
- 第6話「最終回 ~今日もどこかでデビルタカの巻~」 - 1993年9月2日
余談
- この企画が生まれたきっかけは、「HOMOMAN RETURNS」にて小野演じるセレーナ・みゆきが転生して復活したCATWOMANが、デビルマンに似ていると指摘されたことである。
- デビルマンGのラストにてデビルタカマンの歌詞のパロネタが存在する。
関連動画
- OPとED
関連項目ほっとけないだけ
デビールマン…SMAP×SMAPのパロディコントでこちらもTVアニメ版をベースにしている。