概要
2024年7月20日、8月3日にアニメ第1130話、1131話として放送。
原作では、第102巻 FILE.11「コラボ」~第103巻 FILE.2「映え」が当エピソードに該当。
『大岡紅葉の甘い罠』の次に掲載されたエピソードだが、アニメ版では本作が先に放送されている。
あらすじ
映画「仮面ヤイバー対コスモ探偵ギンガ ザ・ムービー」を見た帰りにレストラン「ダニーズ」に寄っていたコナン達。
歩美が小林先生、元太が千葉刑事、光彦が羽田秀吉をそれぞれ目撃した為、それぞれが白鳥警部、三池苗子、宮本由美と来店していたものと思われたが、どうも違っており……。
解説
ダニーズで殺人事件が発生したのは、『コナンVS平次 東西探偵推理勝負』以来2度目。
近年の原作では、組織関連など物語の重要な部分に触れるものが多かったものの、本作の場合はそういったものが一切ない為、久しぶりに箸休めに近いエピソードとなっている。
登場キャラも非常に多く、カップルも3組(前編のみ登場した高木・佐藤のカップルを含めると4組)登場。
その人数はコナン達を含め14人であり、あまりの人数の多さの為か番組表のキャスト欄ではゲストキャラ4人が掲載されなかった。
しかし、コナン並み(あるいはそれ以上)に推理力が優れているはずの秀吉がその能力を発揮しなかったり、常識人の部類と思われた苗子が悪ノリするなど過去の原作回と比較すると設定が大きく異なる部分がある。
原作を忠実に再現した弊害
連載当時はイタリアの菓子パン「マリトッツォ」ブームだった為、本作にも登場している。
しかし、近年のアニメ版は雑誌掲載からアニメ化されるまで2年近くかかる事がほとんどで、本作がアニメ化された時にはマリトッツォブームはほぼ終焉しており、結果として原作をほぼ忠実に再現した事による弊害が発生している。
本作の約1年前(雑誌掲載から約1年後)となる2023年6月14日放送のTBS系のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』で「マリトッツォもうどこにもない説」を検証しており、この事を思い出した視聴者もいた。
前後編ではあるものの……
原作回という事もあって前後編で放送されているが、前編の翌週はパリオリンピック中継で放送休止。
結果、後編の放送が前編放送の2週間後となったが、前編の前の週に放送されたのは『ホタルが灯した真実』(初回放送は2010年6月19日)の再放送だった為、SNSではこの編成に疑問を持った声が出ていた。
2024年7月の放送は、13日の再放送、27日のオリンピック中継による休止以外にも、6日が『THE MUSIC DAYS 2024』で放送休止だった為、20日に放送された本エピソードの前編が唯一の新作エピソードとなった(なお、2024年8月3日の後編放送後の翌週もオリンピック中継で休止)。
なお、前編の1話前に放送されたのはアニオリ回の『コナンと目暮 2人の人質』の後編(2024年6月29日放送)であり、そこから3週間ぶりの新作放送だったが、上記の通り7月は1話しか放送されておらず、アニメ版の新作エピソードが1ヵ月で1話のみの放送となった。
余談
上記に書いてある通り、ダニーズで殺人事件が発生したのは『コナンVS平次 東西探偵推理勝負』以来となるが、本作と共通する点がいくつかあり、
- 主要キャラが10人以上
- 事件関係者は4人
- 事件関係者の名前がファミレスチェーン店から
- 被害者が毒殺される
といった共通点があり、異なる部分としては、
- 主要キャラは10人以上いるが、共通して登場しているのはコナン・高木だけ
- 事件関係者は全員男性(本作は全員女性)
のように中身を変更した部分もある。
今回登場した3組のカップルは、本作以降の原作・アニメ版での出番に大きな格差があり、特に秀吉・由美・苗子の3人は本作を最後に原作に再登場していない(2024年時点)。
これは、原作に登場する多くのキャラにいえる事だが、アニオリに登場しないキャラは次のアニメ版登場が数年後になる事がほとんどで、該当キャラのファンからは不満の声がしばしあがる事がある。
関連項目
名探偵コナン 名探偵コナンの事件・シリーズ一覧 本庁の刑事恋物語シリーズ