概要
MHFでの大型コンテンツ「天廊遠征録」にて登場するモンスターであり、「天廊の番人」という異名を持つ。
かつては種族、二つ名ともに不明だったため分類不明に属していたが、2019年8月14日、公式WEBサイトにて、古龍種であると明言された。(なお、内部データ上は元々古龍種として扱われていたようだ。また、台湾版MHFでは「皇冰龍」と呼ばれており(冰は「氷」の意)、更にアニバーサリー2016プレミアムグッズに付属していたドゥレムディラモチーフの武器と防具には「皇氷」「冥氷」の名が冠されていた。)
その戦闘力は数多の強敵が跋扈するMHFの中でも最強にして最狂最悪レベルであり、天廊遠征録そのものの仕様、後述するドゥレムディラ戦の仕様、ドゥレムディラ自体の戦闘力を全て含めて至天征伐戦以上の難易度である。
事実、解禁日初日では遭遇率の低さもあるが討伐数2という前代未聞な記録を叩き出した。
先行配信の覇種UNKNOWNでも17.5%、至天征伐戦のディスフィロアですら初日で2割というのを考えればどれだけ異常か分かるであろう。
また、MHFZ下アップデートにて「無双襲撃戦~紫雷覚醒編~」で挑める特殊個体、極み傲るドゥレムディラが登場。(なお公式サイトではモンスター名は「極み傲る???」となっている)
見た目
クシャルダオラやテオ・テスカトルと言ったいわゆる「ドス古龍」と同じ骨格のモンスターであり、四肢と翼を有する。
暗い体色、目の周りにあるライン状の模様、怪異な模様の翼、五叉槍のような尾、そして「分類不明」という意味でも、ゴア・マガラに比肩しかねない存在感を放つ外観を持つ。
遭遇方法
まだ完全な情報ではないが一説によると「到達階層40毎」を満たせば出る模様。(つまり40階層、80階層、120階層・・・といった風な感じ)
ドゥレムディラのフロアに突入する前のロード画面にも、出現を予告するアイコンが表示される。
なお、成否に関わらず1階層進むと挑戦権は破棄される。
幸い、ドゥレムディラは「隠しボス」のような扱いであり、絶対に倒さなければならない訳ではないのでちゃんと戦闘を回避する方法もある。
その方法は、戦場となる部屋の前には壁が崩れている場所があり、そこを通れば次のフロアに進んだことになる
また、ドゥレムディラ戦のフロアでは「救出要請」で脱出が行える。
更にこれらの判断はハンター毎に行うことが出来るので非G級ハンターであるなど、戦闘参加が難しいと感じた場合はこれらを利用しよう。
なお、極稀ではあるが通常の天廊クエスト内でもドゥレムディラの部屋にたどり着いてしまうことがあるという情け容赦ない洗礼がある。
それでも上記の方法を使えば遭遇しても戦闘せずに切り抜けられる。
特殊ルール
ドゥレムディラ戦には特殊なルールがある。
まず、「天廊遠征録」共通のルールとしてアイテムの持ち込み不可能。
これにより回復手段はかなり限られているので冗談抜きで被弾=死に即座に直結しかねない。
回復アイテムの入手方法はクエスト内のNPCからGm(ジェム)という物資を元手に交換する(世界観設定では天廊への移動手段である飛行船は物資持込が制限されている為であり、アイテムも名称が異なり、軽量化したり圧縮したり保存性を高めたりと言った、持ち運びに適した作りになっている。(効果は通常のアイテムと同じ)
以下、ドゥレムディラ戦固有のルール
1:制限時間は20分
2:死んでも一定時間以内なら味方からの救援で復活可能
3:救援可能時間に間に合わなかった、もしくは救援拒否での復活の場合、ペナルティで制限時間-1分(世界観内での設定では、ドゥレムディラがあまりにも危険すぎるため、ギルドの判断で減らされている)
2の救援方法は
専用アイテムである「気づけ薬」、「気づけ玉」を使用
後者は素早く救援できるが3個までしか所持出来ず、前者は2個までしか持てず時間もかかるのでその間は救援をする側は危険に晒されやすい。
3での復活は、戦闘エリアの入口が復帰地点になっている
なお、ドゥレムディラに挑む事は上記の遭遇条件を満たせばG級に昇格していなくても挑むことは可能。
だが相手は至天征伐戦さえ乗り越えたG級ハンター達すら悉く蹂躙され、全く勝てそうな気がしないほど絶望的な強さを誇る化け物である。
当然ながらG級未満の装備では全ての攻撃が即死ダメージと言っても過言ではなく、しかも上述した「ペナルティを受けての復活での復帰地点が戦闘エリアの入口」が加わるととんでも無いことが起こる。
それは、「ドゥレムディラの攻撃で即死し、ペナルティを受けて復活した傍から戦闘の土俵に立つことすら許されずに一瞬で即死」を時間切れまで何度も繰り返すというトラウマ級の凄惨な事態が発生しかねない。
戦闘力
ドゥレムディラは非常に強力な冷気を操り、その冷気は自身がいる部屋さえも氷漬けにする程である。
その為、戦闘エリアは「凍った部屋」と呼ばれる広間で戦うことになる。
その名の通り壁一面が凍り付いているが、上部から降下したドゥレムディラが咆哮すると様子が一変、部屋中の氷が砕け散って本来の壁面が現れる。
その後はドゥレムディラの行動に合わせ、徐々に凍り付く→砕け散るを繰り返すようになる。
各種攻撃の際には氷のエフェクトが多数発生し、大変派手な見た目となっているが、ただの氷属性の攻撃ではなく、被弾すると「凍傷やられ」を発症する。
「凍傷やられ」に発症するとホットドリンクや強走薬の効果を打ち消すと同時にスタミナ消費行動時の消費量と消費速度倍増という厄介な効果を持つ。(この状態異常を持つのは現時点ではドゥレムディラとデュラガウアのみ)
解除方法は強走薬かホットドリンクを使用すれば解除出来るが天廊遠征録では強走薬しか入手できず、それも確実に入手できる訳ではないので脅威は非常に高い。
時折、咆哮を放つ事があるがこの咆哮に被弾すると確定で気絶する
ドゥレムディラは小さい動作でも氷を伴う大技を頻繁に繰り出すほか、殆どの軸合わせは足踏みではなく左右へ殴り込みつつ素早く行うため、まともな隙を見出だすのが困難。
更に殆ど怯まないという厄介な特性もあるため、火力での拘束も通用しない。
この特性は正確には全身のよろめき耐性が桁外れに高いというものであり、低い部位でも1200、高い部位だと最高2400と桁外れなものになっている。
しかも全身の肉質も一番脆い部位でも35(ダメージ65%カット)であり、そこに更に(※)全体防御率0.2が加わる。
この為、少ないチャンスを如何に掴めるかが戦況を大きく左右するといっても過言ではない。
状態異常は気絶以外全て無効気絶耐性は初期値で250。思ったよりも低い・・・が、持続時間は5秒とかなり短く、ドス古龍のようにダウンはせず立ったままの状態で目眩を起こすため起き上がる際の隙もない。
また、「穿龍棍で空中に張り付き攻撃し続ける」事に対しては真っ向から対策されており、一部攻撃後に翼から冷気を発射して空中に居るハンターを攻撃してくるので注意。
以下、特に注意すべき攻撃
1:2連続咆哮
開幕時、及び部屋が完全に凍結した後で行う技。
音圧付きの咆哮を2回続けて放ち、壁面の氷を砕けさせる。
上述したように最初の咆哮の音圧に被弾すると確定で気絶する。
なお、2回目の咆哮は崩壊する氷によってエリア全体攻撃と化している。
2:滞空氷ブレス
ディスフィロアが使う薙ぎ払いブレスと同じだが、此方は無数の氷弾をマシンガンの如き恐ろしい勢いで連射するものとなっている。
基本的には普通のブレスと同じだが先端付近では吹っ飛びが発生しないため連続多段ヒットで甚大なダメージを受けるほか、根性スキルや絶対防御態勢が役に立たない。(多段ヒットの為、根性や絶対防御態勢をブチ抜いてそのまま瞬殺されることになりかねない)
3:3連続突進
数多いドゥレムディラの技の中でも、指折りに危険な即死コンボ攻撃。
赤黒いオーラを纏いながら勢いよく突進、終わり際に方向転換して再度突進を繰り返す攻撃。
ナナ・テスカトリ特異個体の技と同じモーションだが、向こうはバックステップを予備動作として挟むが此方は挟まない分予備動作が少ない。
また、各回の方向転換と同時にターゲットを変更するため、どのハンターも安全ではない。
更にこの突進に被弾すると空中へ打ち上げられるがもし真根性や元気のみなもとなどでHPが1でも残ってしまった場合、最悪の結末が待っている。
それは、突進を途中キャンセルして反転し、空中のハンターめがけ跳躍して追撃する。
これにより、生命の粉塵による支援などがないと死亡が確定してしまう。
因みに、突進でHPが0になった場合はそのまま別のハンターに向けて突進を始める。
しかし、この攻撃で上記の追撃が発生しなかった場合は終了時に息切れのようなモーションをとって隙が生じる。
ドゥレムディラが無防備になる数少ない場面であるため、急いで追撃を行おう。
なお、後述の覚醒状態では突進が4回になる。
覚醒
ここまででも十分強いがある程度ダメージを与えるとおもむろにエリアの特定地点まで移動すると、地面に赤黒い液体が噴出し始めてドゥレムディラの全身を包み込み、その現象が収まった後で見えるドゥレムディラの姿は大きく変貌。
頭頂部から背中にかけて、及び四肢の爪を覆うように氷の結晶を纏い、また、目の周りや背中にある模様の範囲が広がり、よりくっきりと判るようになる。
更に、体の一部にはUNKNOWNを彷彿とさせる赤い筋のようなものが浮かび、色合いもより暗さを増しているようで、禍々しさが大きく増した印象を受ける。
この形態になると氷属性の他に「壊毒」という特殊な毒を用いるようになる。
以下、壊毒の特徴
1:発症すると毒状態と同じくHPが徐々に減少するが、他シリーズでの「猛毒」を彷彿させるかのようにHP減少速度がとてつもなく速い
2:「毒無効」スキル貫通
3:防御力を強制的に1にする
これにより一度でも発症したら全ての攻撃が即死ダメージに変貌、更に毒のHP減少により根性発動後に即座に葬られる、というよりHP減少が速すぎて攻撃を食らった瞬間即死する。
そのため、覚醒後は一撃も食らわないという覚悟で臨むべきであるが、ドゥレムディラは頻繁に攻撃を行ってくるモンスターであるため、その難度は極めて高い。
壊毒は「特効薬」という専用アイテムで解除できるが5個までしか所持できない。
覚醒後で解禁される攻撃
覚醒後では更に攻撃パターンが追加されるが、その中でも最悪レベルの攻撃を紹介。
極大チャージブレス
この攻撃に入る前の動作が終了した直後、軸合わせせずに息を吸う動作が目印。
その場でジャンプして標的へ軸合わせし超極大のビーム状ブレスを発射する。
ジャンプしての軸合わせは真後ろまで余裕で行ってくるほか、軸合わせからブレス発射までが非常に早い。
予兆を察知して素早く緊急回避するか、いっそのことドゥレムディラの懐に潜り込むかしなければ絶対に避けられない。
威力に関してはトチ狂ってるとかそういうレベルではなく、なんとブレスに触れたら強制的に即死。
もう一度言うが強制的に即死、しかも壊毒が発症したからとかでなく絶対に即死する設定になっている。
その上根性スキルや一度死んでもHP全回復で復活する「魂の再燃」も効果なし。
更に追い打ちの如くあらゆる防御手段を完全に無視という鬼畜にも程がある仕様であり、高難易度クエスト御用達スキル「(※)絶対防御態勢」が発動してようがランスの秘伝スキル「(※)天槍」の効果で防ごうが問答無用で即死。
つまり耐えることは仕様上絶対に不可能という絶望的な攻撃である。
幸い、口元に近づけば近づくほど判定が細く狭くなっていくという弱点があるため、張り付いて戦っている場合は納刀や移動の遅い武器種でも対処できないわけではない。
寧ろ危険なのがビームの判定が極めて広く大きい中距離以遠であり、その距離で放たれた場合、予兆を察知して素早く緊急回避するくらいしか回避手段がない。
特に相手と距離を取ることが多い狩猟笛やボウガンのハンターにとっては非常に脅威。
壊毒メテオ
ドゥレムディラの中で最狂最悪な攻撃、メテオと言う名前になっているのはその攻撃の様子から
大きく頭を振り上げて絶叫するような動作を行った後、突如として部屋の中央上部へ移動、するとドゥレムディラを包み込むようにして超巨大な壊毒の球体が出現し、そのまま床へと降下して爆発、部屋全体を壊毒で汚染し尽くす。
威力は無論即死攻撃、しかも攻撃の持続時間が長いため、回転回避で避けるのは難しい。
更に厄介な点として上記の4連続突進を時折行ってくる。
確定で行わない分だけ対処が遅れてしまいがちになるので確定で行うより厳しい。
なお、覚醒と同時に怪しげな色の液体や霧がほぼ常時発生して視界が悪くなる他、戦場となる部屋の壁面もこの毒で汚れていき、まるで血糊が付いたようにも見える。
この常軌を逸脱した怪物を攻略するには武器、防具、発動スキル、プレイヤースキルを全て極限まで高めるのは勿論だがそれ以外にも天廊遠征録でのみ効果を発揮する「タワースキル」を利用すれば活路は見出せる。(中にはドゥレムディラ攻略に役立つスキルもある)
だがこのタワースキルには意外な落とし穴があり、それは天廊探索用のタワースキルとドゥレムディラ討伐用のタワースキルの両立が困難というもの。
これによりあまりにもドゥレムディラ討伐用に特化させ過ぎると通常の天廊探索に支障をきたしかねない。
討伐に成功すると公式ワールドチャットに直接「(プレイヤー名)が天廊の番人を打ち破りました!」と表示されるようになっている。(討伐者のチャット画面では「天廊の番人を倒した功績がメゼポルタに広まりました!」と表示される)
更に討伐称号として「極氷」、あまつさえ50体討伐で称号「堅忍不抜」を取ることができる。
堅忍不抜とは、「どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して 堪え忍ぶ」という意味である。
なお、この50体討伐称号の難易度は言うまでもなく想像だに絶する取得難易度であるので完全なやり込み称号である。(普通は攻略難易度的に1回でも倒せれば十分過ぎる)
第二区のドゥレムディラには別の称号が用意されており、
1体討伐で「絶氷」、50体討伐する事で「不羈独立」の称号が獲得できる。
不羈独立とは、「何ものにも縛られたり制約や援助を受けず、自らの考えで事を行う」という意味である。
戦闘BGM
天廊の番人、ドゥレムディラとの戦闘時に流れるBGM。
第一区:『閉ざされし氷獄の中で』
第二区のドゥレムディラが復活し、冷気全開放後の形態の戦闘BGM:『凍りと破壊の化身』
上記の戦闘BGM2曲のほか、討伐成功時の独自のファンファーレや、専用クエスト失敗BGMとして『暴虐の前に散る』も用意されている。
余談
- ドゥレムディラは上記の通り「番人」であり、他にも天廊遠征録限定のモンスターの存在が仄めかされている(事実、「頂上にいるラスボス的な存在」が企画されている旨の発言が公式でされている)が、ドゥレムディラのこの戦闘力を体験した者からはこの先の難易度を危惧する意見も出ている
- ドゥレムディラはモンスターハンターシリーズ史上初めて固有素材が存在しないモンスターである。
そのため、このモンスター固有の武具も存在しない。
至天征伐戦同様ドゥレムディラを倒せる人間と倒せない人間で格差が生まれてしまうのを防ぐためだろう。
また、他のプレイヤーに寄生して素材を楽して手に入れようとする不届きもの対策も兼ねていると思われる(まぁ、そんな事が出来る余裕すらないほどに戦闘力が高いが)。
- 某動画等でソロ討伐動画が挙がってたりしているが言うまでもなく普通はソロ討伐自体が無謀にも程がある難易度なので決して真似をしないように。(普通はPTで1回でも討伐できた時点で十分過ぎる)
それにしてもソロ討伐をこなせるハンターがいる辺り、何時の時代にも人間の限界を超越したとんでもない人がいるものだ・・・。
(※)よろめき耐性:部位ごとに設定されている数値であり、この数値以上のダメージを蓄積するとひるませる事が出来る
(※)肉質:部位ごとに設定されている防御力
(※)全体防御率:本来与えられるダメージを100%とした場合に、ダメージがどの程度軽減されるかを表す数値
例えば全体防御率が80%(0.8)の場合、本来100ダメージ与えられる攻撃で80ダメージしか与えられない
逆に全体防御率が120%(1.2)の場合、本来100ダメージしか与えられない攻撃で120ダメージ与えられる
(※)絶対防御態勢:発動時にハンターが青いバリアを纏い、一度だけ攻撃を受けてもダメージを受けない効果があるが、バリアが消えると再びバリアを纏うまで被ダメージが増加するスキル(バリアを再び纏うまでの時間は何度も発動する度に時間が長引いていく)
主にディオレックスの防具を装備すると発動しやすい
(※)天槍:正式名称は「槍技【天槍】」であり、特定の武器種でのみしか効果を発揮しないいわゆる「秘伝スキル」である
槍技【天槍】の効果はまず秘伝スキル共通として「該当武器種装備時(槍技【天槍】ではランスが該当)に物理攻撃力1.2倍(片手剣は1.3倍)、攻撃が弾かれなくなる、スキル「超高級耳栓」が発動」
更に槍技【天槍】固有の効果として「ステップが4回連続で使用可能、ガード削りダメージを一切受けなくなる」