ナチュラル(ガンダムSEED)
なちゅらる
『機動戦士ガンダムSEED』に登場する架空の人種概念であり、遺伝子を調整されていない在りのままの人類を指す言葉。
というか他ガンダムシリーズとのクロスオーバー作品では、殆どのガンダムキャラはナチュラルという事に為る。
ジョージ・グレンを初めとする遺伝子操作によって肉体機能を強化したコーディネイターとは長年対立している。
例外こそ存在するものの、身体能力や各種機能においてはコーディネイターに劣っており、MS開発でも遅れをとっていたが、ナチュラル用OSの完成やMSの量産体制が整うに連れて、数による優位を盾にザフトと拮抗する軍事力を手に入れた。
遺伝子操作に対する偏見や能力差の優劣でコーディネイターを忌み嫌うナチュラルが多いが、逆に能力を鼻に掛けてナチュラルを見下し増長しているコーディネイターも少なくはない等、どっちもどっちである。
尤もコーディネイター側の技術が発展し、経済的侵略を受けてナチュラルの社会的地位が危うくなっているのも対立の原因と成っている。
尚、前述のアースノイドは相対する『スペースノイド』と比べて権威を持っているので彼らを見下す者も一定数おり、その辺りは真逆と言える(ただし実際は両者の人種での能力の優劣は皆無)。
反コーディネイターの代表と呼べるブルーコスモスは多くのナチュラルに支持されているものの、その一方では目的の為なら同胞のナチュラルで在ろうと平気で犠牲にしており、それらの事情からコーディネイターと共存するナチュラルも少なからず存在している(無論逆にキラ・ヤマトやジャン・キャリーの様にナチュラルの味方をするコーディネイターもいる)。
なお、基本的にコーディネイターの方が優れているのだが、作中の興味深い事例として「薬学」や「医療」はコーディネイターよりもナチュラル側の方が遥かに進んでいるというものがある。これはコーディネイターは病気に罹りにくいという特徴から病理研究の必要性が乏しい事が原因とされている。