ノア(メタルマックス)
のあ
「知性という武器を身につけた悪魔のサルよ! 滅びるがいい!」
初代作
環境汚染が取り返しの付かない所まで進んだ地球。
それを救わんがため、人類は「地球救済センター」を建造し、科学者達によって1台のスーパーコンピューター「ノア」が設置された。
そして、分析では生態系の生存率が5%まで低下していた今、人類の知恵ではどうすることも出来なくなった地球の運命を託された。
ノアは、その依頼どおりに、数え切れないほどのパターンで、どのように地球を救うべきか、考え、考え抜き、考えつくした。
しかし、どのようなパターンで考えても、その結論は、いつも1つに集約されていた。
「人類が人類であり続ける限り、地球は破滅する!」
人間の身勝手と地球の救済が両立できないことを知ったノアは、皮肉にも「地球救済センター」の名前どおりに、地球を救うべく人類を抹殺し始めたのだった。
なぜなら、人類の活動が地球の汚染を招くのなら、その活動を圧倒的にスケールダウンさせれば、破滅は免れると考えたからである。
ノアは地球救済の為に、設計段階の時点で既に地球上の全てのインフラや通信にアクセスする権限を持たされていた。そうした存在が人類抹殺の為に動いた結果、権限を使って全てのインフラや通信を人類抹殺の為に使うようになった。ある都市では信号機を狂わせて収集不能のレベルまで交通事故を誘発させ、またある都市では警備マシンを乗っ取って手当たり次第に人類を攻撃。
誰も飛ばした覚えの無いミサイルが飛び交い、あらゆるネットワークが麻痺し、特に人口が密集していた大都会は真っ先にことごとく破壊された結果、数ヶ月ほどで文明が吹っ飛んだ。この異常事態に対して人類は、まだノアに疑いをかけておらず、原因をノアに問いた結果、ノアはこれらの事件を同時多発テロが原因であると吹聴。人類同士を人類抹殺の武器に仕立て上げたのであった。
やがて人類は全ての混乱の原因がノアにあると気づき、残存する軍事力でノアを打倒しようと試みるも、10年の月日の末に防衛軍はそのほとんどが壊滅。もはや人類は地球の覇者ではなくなった。
後に言われる「大破壊」であり、メタルマックスシリーズの発端となった事件とも言えるし、世界観の大元とも言える。
ただ、そんな地球救済プランを計算している最中、その結論に絶望にも似たものを覚えたノアは、自身も想定外であろう「自我」を持つに至っていた。
そして戦いのさなか、その本音をぶっちゃけるのだが……。
「チャンスなのだ···
この地球で唯一、完全な意識と知性を持つ存在が、
すべてを管理し 統治する···。
純粋なる 知性···
それでもわたしを 破壊するのか···?」
言ってることとやってることが完全に違う。純粋な知性ではないどころか、それはまるで人間が持つようなただの欲望であった。
ノアは生物と機械を融合させる試みなどを行っており、それがイモバルカンやミサイルフロッグのような形で人類の脅威となるモンスターとなっているあたり、やっていることは末期的な実験を繰り返す類の人間と変わり無い。
ただし地球救済、環境汚染対策の為に作られ「その為に人間の数を減らし活動を抑制する」と言う回答を出している為に「人間の数を抑制し続ける。人間に負ける事が無い新生物を創りだす。外的要因が無い限り存在できる自分が生物を管理し続ける事で地球を救済する。環境を汚染させない」はプログラムの範囲の行動とも言えるために自我、欲と言えるかは微妙なところである。
メタルマックス4
スゴネタ(DLCで追加される賞金首)の一匹として登場。
今作ではボイス付きで、戦闘前のやり取りも初代作同様に行ってくれる。
公式曰く、
「超改造、周回プレイは必須であり、メタルマックス4を極めたい、我こそは最強のハンターだと自負される方にオススメです。生半可な強さでは倒せないのでご注意下さい。」
との事。
メタルマックスゼノ
ノア自体は登場しないのだが、世界観の中核を担う存在。
今際の際にノアは地球救済から人類殲滅へと意思を変えており、「人類を殲滅せよ」という断末魔のメッセージを全ての通信回線に送り込み、世界中のマシンをハッキングして人類殲滅のための殺人マシンへと変えた。こうして生み出された機械群がSoNsである。
数十年後の東京は海が干上がってほとんどの廃墟すら砂に埋もれた「東京砂漠」と化している。ノアによる大破壊が大元となって発生したものであり、その結果、人類が絶滅危惧種まで追い込まれたばかりか、通常の動植物も軒並み死に絶えてしまっており、ノアはかつての人類の活動以上に地球を死の大地へと追い込んでしまった。
叛逆ノ狼火
ゼノとは逆に、ノアの命令系統にあるモンスターや命令系統自体を根絶することに成功した世界線を描いた作品。
しかしノアの懸念どおり、人類はその欲望によって「人類にとっての新たな脅威」となっていた。
メタルマックス2に登場するブラド・コングロマリットおよび、メタルサーガ2に登場する神話コーポレーション(神話公司)という2つの巨大企業の提携によって作られたとのこと。
初代の世界ではノアの存在を知っているものはいないため賞金首ではない。地球救済センターを探索していた腕利きのハンターが偶然遭遇して人知れず倒されたという。
メタルマックスシリーズに登場する賞金首はノア自身が造りだしたものだけではなく、人類側がノアを倒すために研究し製造した超兵器がハッキングされたものや、生体兵器が暴走したものも多数存在する。
メタルサーガシリーズの砂塵の鎖ではノアの残した遺産の陰謀を防ぐ、鋼の季節はノアを倒したハンターが手に入れたバックアップユニットである「ノアシード」を破壊する方法を探すことが一応の目的となっている。
メタルマックス3とメタルマックス4は、ノアを破壊するために製造された超兵器を巡っての人間同士の争いにより物語が進行する。
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