バルテュス_ティアの輝き
ばるてゅすてぃあのかがやき
1988年5月25日にVHSとLDで発売されたアダルトアニメ。のちにDVD化している。
本作の最大の特徴は登場人物の作画がジブリに似ているという点である。
それどころか、ストーリーが『天空の城ラピュタ』を彷彿させるアドベンチャーであり、劇中で同作のムスカに似たモブキャラが登場する等、それらの要素のおかげで視聴者からは「エロラピュタ」と呼ばれている。
この事に関しては、ラピュタ制作に関わっていたスタッフ(当時のジブリは人手不足だったので協力会社の人も居た)が実際に参加していたらしいという噂があり、発覚後当該スタッフは絶縁処分(出禁)された。
ナウシカ及びラピュタの制作に関わった協力会社に「草間アート」があり、本作の制作陣にも同社が記されていた。『となりのトトロ&火垂るの墓』以降は草間アートの名前が無くなっている事から、本作の件で出禁を喰らったのは草間アートである可能性が高い。
色々噂がつきまとう作品だが、作画は秀逸で、純朴な少女ティアがじわじわと中年男モーロックに凌辱されていくシーンは評価が高い。
後述の通り担当声優もレジェンド級揃い。前述の理由から、本作に出演した声優は後年のジブリ作品に一切出演していない。(ジブリ自体も『もののけ姫』辺りから芸能人の起用を重視し、声優をあまり起用しなくなっている)
平和なルジュテ村の浜辺にひとりの少年が打ち上げられる。彼は巨大工場都市バルテュスのレジスタンスの勇士ユード。工場長モーロックのやり方に反発して、仲間と共に反乱を起こしたが失敗して逃亡してきたのである。ユードは村の少女ティアと出会う。しかし、ユードは追手に捕らえられてしまう。一緒に捕まったティアはモーロックに差し出されて凌辱されてしまう。
ヒロイン。ルジュテ村の娘。兄アルフォンスからもらったブレスレット(不思議な石をはめたブレスレット)を身に着けている。面倒見のいい性格。ユードを追ってきたモーロックの部下たちに村を襲撃されて捕まり、モーロックに差し出されて凌辱されてしまう。凌辱(中出し)されて昇天した直後、忍び込んできたユードに助けられてその場を逃亡。しかし追い詰められて再びモーロックに捕まってしまうが、モーロックの素顔を見てしまったことで逆鱗に触れてユード共々大砲で殺されそうになるが、ティアのペンダントの宝石に反応して起動したクラートゥに助けられた。
- ユード(CV:関俊彦)
巨大工場都市バルテュスに住んでいた少年。反乱事件に加わったが、捕まりそうになって逃亡し、ルジュテ村に流れ着いた所をティアに助けられる。追ってきたモーロックの部下たちにティア共々捕まるが、仲間の手引きで脱出し、ティアを助け出すために奔走する。
- アルフォンス(CV:小杉十郎太)
ティアの兄。ユードにとっては兄貴的存在。反乱軍の一人で、ユードと一緒にロボット・クラートゥを作っていたが、反乱事件の最中モーロックに殺されていた。
巨大工場都市バルテュスの工場長で支配者。素顔は醜いため(火傷があると思われるが真相は不明)、仮面を常につけている。素顔を見られたことに激怒して、執着していたティアをさっさと殺そうとするなど、自分の素顔に対してコンプレックスを持っている。
美少女が悪党に攫われた場合、すんでの所で主人公に助けられるのがお約束なのだが、モーロックの場合さっさと手籠めにするなど、エロ悪党ぶりを発揮。
- クラートゥ
アルフォンスとユードが作っていたロボット。モーロックに凌辱されているティアの助けを求める思いに反応して起動。モーロックに追いつめられたティアとユードを救った。
- 高級娼婦(CV:不明)
モーロックの相手をしていた娼婦。グラマラスな女性。しかしモーロックは物足りなかったのか、ユード発見の知らせを聞いて、さっさと終わらせて行ってしまった。