クラスメイト達 「ソウデスネ!」(超完璧発音)
概要
『チンポコモン(Chinpokomon)』とは、1999年に放映された『サウスパーク』の第3シーズン第10話のサブタイトル及び、劇中に登場する作品のタイトル。
日本というか東アジア全域に最強レベルの不謹慎な喧嘩を売り、さらにはあるお方をギャグのネタにした内容のため、日本語吹替放送をしていたWOWOWから放送拒否された伝説を持つ。
そのため今現在でも日本語吹替版が無いどころかDVDにも収録されておらず、原語版なら公式サイトで観れるが、英語が分からなければ、有志がアップロードした字幕付き動画を観るしか方法がない。
なおチンポコモンは2014年に発売されたPS3、Xbox360、PCゲーム『South Park: The Stick of Truth』にもコレクションアイテムとして登場している他、新しい(もしくは未公開の)チンポコモンも登場した。
このタグだけで単独検索すると、元ネタであるポケモンのR-18イラストがほぼ確実にヒットするので、「サウスパーク」と追加して検索したり、作品にも「サウスパーク」と「チンポコモン」両方のタグを付けることが望ましい。
ストーリー
スタン達は日本の『チンポコモン』に夢中になり、グッズやゲームは大いに売れてアニメも大人気で、子供達は次第に笑う表情が日本のアニメのような顔になるどころか、時折日本語まで話すほどに影響されてしまう。
外国産サブカルチャーの熱狂ぶりに大人達は不安を覚えていたが、案の定、サウスパークの街にやってきた日本のチンポコモン販売会社は、グッズやイベントなどに「アメリカの共産主義どもを倒せ」と刷り込む仕掛けを施していた。
その目論見通り、子供達は洗脳されて旧大日本帝国軍服を着た兵士になってしまい、「オワッタベイコク! ニホンシンワガハジマル!(終わった米国! 日本神話が始まる!)」と、片言の日本語で打倒米国を掲げて大行進。
そんな子供達を見て、大人達の洗脳を解こうと取った手段とは……
チンポコモンとは
日本にある『チンポコモン・トイ・コーポレーション・カンパニー』なる企業が展開しているシリーズで、アメリカ各地でゲームや玩具等幅広くメディアミックスされている。
主人公はチンポコモンを全て集めてチンポコマスターとなり、悪の親玉を倒すという内容。親玉の正体はチンポコモンを全て集めないとわからないらしい。
しかしチンポコモン玩具から謎の電波が放たれていたり、ゲーム内容が真珠湾を戦闘機で爆撃するなど不審な点も目立つ。
劇中に登場したチンポコモン
ラムトロン
片手にロックバスターみたいな武器がついた、ヒツジのようなピカチュウのようなチンポコモン。
ファーリーキャット
険しい顔をした緑色のニャースみたいなチンポコモン。
ペンギン
デフォルメされた鳥みたいなチンポコモン。綴りは日本語と同じ発音の“Pengin”。
シュー
茶色い靴。片方しかないためシューズではなくシュー。
チューチューネズミ
三つの目をもち、コウモリのような耳が生えたネズミのチンポコモン。
ルースター
銀色の鶏のエアームドのようなチンポコモン。
ルースタリオン
ルースターにダイヤモンドスキル7を使うと進化する。
解説
当時は元ネタのポケモンがアメリカでも異常なほど熱狂的であったため、「子供たちが外国のサブカルチャー文化にどんどん魅了され、国内に侵食される様を見せられる大人達の潜在的な恐怖」を皮肉った話であり、決して日本やポケモンのアンチ行為をしているわけではない。
むしろ作者の一人(トレイ・パーカー)は大学の授業で日本語を専攻し、在日経験もあるほどの日本通の親日家である(寧ろ『Let's Fighting Love』のように高度な日本ネタを日本語混じりで普通に歌ってたりする)。
全世界の国事情に喧嘩をふっかけ、時には国を滅亡させる事もあるサウスパークの中でも、日本はかなり優遇されている方だったりする。
チンポコモンの由来
何故チンポコになるのかというと、「ポケットモンスター(pocket monsters)」が、アメリカのスラングで「(股間の)ポケットの中にいるモンスター」を意味することから。このため、海外において「ポケットモンスター」ではなく「ポケモン」が正式名称にされている一因にもなっている。
…という話が日本で当たり前のように流れているのだが、実際のところはそんなスラングは無く、当のアメリカではそのような話は特にない。
実際にはこのエピソードが原因で上記の話が都市伝説として広まってしまったようである。
さらに、日本の企業家たちがふとしたことで公衆の面前でズボンを脱ぎだし男性器を披露したうえで、「オー、アメリカンズコックイズビーグ、アワーズアースモール」などと褒めてアメリカ人男性を優越感に浸らせてうやむやにするという、なおさら放送拒否しかねない問題シーンを出してくれた。大統領すらこれに騙された。
ケニーの死因
今回のケニーはチンポコモンのゲームで発光描写を見過ぎた事によって、てんかん発作を起こしてしまいダウンしてしまった。ポケモンショックはアメリカにとっても関心が高かったようで、ライバル番組の『シンプソンズ』もネタにし、さらに現実世界でもギネス登録されるという不名誉な事態になった。
その後快復した模様だが、終盤何故かネズミに体内から食い破られて今度こそ死んでしまうのであった…。
劇中の日本人について
サウスパークは各国の訛りまで再現するが日本も例外では無く、露骨なほどのカタカナ英語で話し、劇中のアニメやゲームで出てきたキャビンアテンダントの女性は、アメリカでタレント活動をしているみあた咲氏である。
衣服や文化が中国とごっちゃになっているが、これは「アメリカ人からすれば、日本と中国の文化に見分けがつかない」というジョークで、実際ハリウッド映画でも日本はアジア一緒くたにされるし、第15シーズンの話で「テリヤキは中国じゃないの?」と言っているアメリカ人が登場している。
外国では旅行マニアやディープな日本文化好きでなければ、「日本は中国の一部」みたいな扱いや誤解をされているのが現実である。
余談
後年の2009年には、再び日本を題材にした『Whale Whores』という話を作っており、その内容は「日本人はイルカや鯨を容赦無く殺すが、これはかつての大戦で原爆を落としたのはイルカや鯨だったから」というチンポコモン以上の発禁もの。
因みにこの話には当時日本首相だった鳩山由紀夫が登場し、世界公開のメディア映像に向けて「ファッキューホエール!! アンドファッキュードルフィーン!!」と中指を突き立てている。
もちろんこれも「イルカや鯨を殺すのは野蛮である」という価値観を一方的に押し付けるアメリカ人やシーシェパード達に対する皮肉であり、実際に劇中でもカイルが「彼らにとっては伝統だし、嫌だけど仕方がないんだ」と弁解しているし、ラストでイルカと鯨の代わりに鶏と牛を殺すようになった日本人を見て、「これで日本人は俺たちと同じ普通になった」とランディが言っていたりする。
また、アメリカのアニメで広島や長崎の原爆投下後を撮影した実際の映像を流し、話に退屈してあくびしたり、放射能汚染で奇形児が生まれた事を笑うカートマンをスタンは無言で窘め、さらには謝罪させるという事を劇中で行っている。
作者達の日本への敬意や配慮、そして愛を感じずにはいられない。
関連タグ
海外アニメ サウスパーク southpark Chinpokomon
ポケットモンスター 封印作品 洗脳 ブラックジョーク 勘違い日本 パチモン コレジャナイ
プリンセスケニー - 後年登場した日本のアニメやゲームのパロディ