機体名:フラジール
搭乗者:CUBE
概要
ネクスト技術研究機関【アスピナ機関】が保有するネクストAC。
本機はオーメル・サイエンス社が培った技術を更にグレードアップさせて設計・開発された【高機動戦闘用のテストAC】である。
外装パーツはアスピナ機関製フレームパーツ「ソブレロ」を採用している。
特徴
高速飛行性能に特化させるために、装甲は極限まで削ぎ落とされ軽量化されている。
この大胆な発想は敵機の攻撃を回避しきれるという本機の開発スタッフの自信の現れでもあるが一方で乗り手に大きく負担がかかり、生命維持を軽視した危険な設計思想でもある。
実際、本機は「多くのリンクスを潰してきた」と言われているが、それはフラジールと交戦したリンクスのことではなく、フラジールに搭乗した歴代のリンクスの事と思われる。
また、武装は全て実弾マシンガン系。それも広範囲に弾幕を展開して敵を封殺する能力に優れたものを装備しており、敵ネクストのプライマルアーマーを減衰させる能力には長けている。ただし射程が短いうえに命中精度が悪く単発火力も低いので、実弾耐性の高い相手や遠距離攻撃してくる相手とは相性が悪い。
構成
- XHD-SOBRERO:頭部ユニット。西洋甲冑を彷彿させるデザインが特徴。実験段階のパーツのため安定性能が低めなのが欠点。
- XCR-SOBRERO:コアユニット。空力特性を追求した一線を画すデザインが特徴。防御力は低いものの、対エネルギー兵器耐性とプライマルアーマー関連の性能に優れる。
- XAM-SOBRERO:腕部ユニット。従来型の腕部と違い、フラジールの性能を引き出すために用意された簡易型腕部。重量は凄まじく軽いが照準精度や射撃安定性が犠牲になっており、短すぎるためにブレード等の使用も推奨できない。
- XLG-SOBRERO:脚部ユニット。飛行適正を追及して設計・製造された脚部。高い機動性を引き出せるものの、積載量が低く旋回速度が著しく低いなど長所のために多くを捨てている。
- KRB-SOBRERO:オーバードブースト機構。アサルトアーマーの運用に特化しているため攻撃力に関しては優れているが、ブースターとしての推進力が極めて低く、機体負荷も重い。
- XMG-A030:弾丸をばら撒く特殊マシンガン。銃本体の大きさは約4mと極めて小型。初期レギュレーションでは命中精度が皆無で運用困難だったが、後期になるにつれ性能が改善していき、近距離戦で高い火力を発揮するようになった。
- XCG-B050:4連装チェインガン。空力特性も考慮して翼型の装甲パーツが装備されている。装弾数、速射性が高く、近距離での射撃戦闘に強い。本体の大きさは約4m。
フラジール 誕生の秘密
本機のデザインが誕生する過程の中で、【内部を極限まで肉抜きした外骨格フレームタイプ】 と 【全身が羽根のような板状部品で構成されているタイプ】の二種類が候補として挙がっていた。
前者は、軽量化してもクイックブーストによる急激な移動にも耐えられるように空気抵抗を少なくし衝撃と負荷をトラスフレーム部分が荷重分散をする目的でデザインがされている。
後者は、正面から見ると板のように薄いデザインであるが 側面からみると奥行きが生まれ、射撃や近接戦闘などのアクションやカメラ位置により変化を生む目的があった。
この二つのデザイン案を突き詰めていき、【前方投影面積が少なくて、被弾率が少ない薄型のシルエット】 【翼をモチーフにしたデザイン】 が高速飛行戦闘機を生み出すアスピナの象徴として採用され、本機が誕生した。
立体物
コトブキヤのV.Iシリーズにてラインナップ。劇中で使用した武装と展示用スタンドが同梱、背部のオーバードブーストは差し替え無しで起動前⇔起動状態に切り替え可能。 ※ヴァンガード・オーバードブースト装着用の接続パーツが同梱
小話
V.Iシリーズにラインナップするトリガーとなったのは、ワンダーフェスティバルにて販売していたガレージキットであった。 これに目を付けた、当時のフロムソフトウェアのデザイナーとコトブキヤの原型師が更に煮詰めていきプラスチック模型としての原型となり、販売された。
※ガレージキットは、オーバードブースト起動状態への再現は差し替えによる再現で行われる。
「版権許諾を得たガレージキットからマスプロダクトのキット化」という流れはコトブキヤにはよくある話で、後年のあれやこれなど『立体化すればブキヤが作る』という俗説を補強する要素にもなっている。