フレーチェ=フォン=ベルグリーズ
ふれーちぇふぉんべるぐりーず
CV:中島唯
ランドルフの妹。兄同様、アドラステア帝国貴族ベルグリーズ伯爵の後妻の連れ子であり、カスパルの義理の叔母にあたる。ルートによっては名前のみの登場となる。
戦う力や知識はあるようだが、兄の意向で前線には出られず、後方支援に徹している。
蒼月の章(王国ルート)ではミルディン大橋での激戦の後、王国軍への従軍を志願。ロドリグからは難色を示されたが、最終的にディミトリの一声で許可され、「村娘」名義でグロンダーズの戦場まで同行することになる。
実はランドルフがガルグ=マクの戦いで落命したことを踏まえての行動であり、ディミトリを兄の仇として狙う(本来の仇は主人公だが、ディミトリは帝国兵を惨殺する殺人鬼として知れ渡っていた。また、ディミトリはランドルフに散々拷問した後で命を奪う気であり主人公は惨たらしい行いを阻止するため殺したので、ディミトリが仇でも間違ってはいない)。グロンダーズの三つ巴の激戦で軍が疲弊した隙を付いて戦場に現れ、ディミトリへの憎しみを暴露すると遂に彼に刃を向ける。しかしロドリグが自らの身を盾としたことで失敗に終わり、最期は主人公に兄と同じく斬り捨てられる運命を辿った。
なお、名前は最後まで「村娘」のままで、しかも仇討ちに現れるのは蒼月の章のみ(それ以外のルートでもランドルフは戦死している)。しかし自分に似た復讐鬼のせいで古馴染みが命を落とすという出来事はディミトリの心境に変化をもたらしており、彼女も(本人にとっては不本意だろうが)ディミトリ救済の立役者の1人となっている。
紅花の章でも同じように兄が戦死してしまうが、こちらのフレーチェは最後まで死なずに生き残っている。兄の仕事を引き継ぎ、黒鷲遊撃軍の戦局を見守った。
本作でも兄共々登場。作中では戦闘にも参加する事となる。
クラスはまさかのアサシンであり、驚愕したプレイヤーも多い。本編にて「兄の仇であるディミトリ殺害の為に、村娘として敵軍へ潜入し背後から襲いかかった事からアサシンに設定されたのでは?」と憶測するファンもいる。
・赤焔の章
帝国ルートの為、最初から味方として参戦。兄のランドルフ共々、NPCとして本拠地の防衛等を行う。レイピアを装備しているので剣に不利であるパラディン相手にも善戦する事が多く、重装兵相手だと三すくみ有利+特攻もあり瞬殺してくれるので意外と頼りになる。
拠点内ではランドルフと仲良く会話している様子が見られ、時折母や家の勃興の事を話題にしている。
しかし、とあるステージでは展開次第でランドルフがある人物に討ち取られてしまい、精神的に病んでしまう。戦闘に支障を来す程であった事から後方に送られる事になり、主人公に兄の仇討ちを託した(後にその仇である人物が主人公の手によって討たれた時は感謝の言葉を述べている)。
だが展開次第ではランドルフは戦死せず、2人とも最後まで生存する。本編含めて最も救われた展開だろう。
・青燐の章
王国軍を迎撃すべく、へヴリング領に布陣するランドルフの部隊に参加。将として王国軍と交戦するも戦死する。
フェリクスやディミトリからは余りにも幼い将である事に対し、帝国の人材不足の内情を憂いている。
・黄燎の章
原作での蒼月の章並みに存在感が濃い。
第二部にて同盟と帝国は盟約を交わすも、クロードがカトリーヌらセイロス騎士団を最小限の被害で打破すべく、既に交戦していたランドルフとその部隊を囮に包囲作戦を展開。結果として帝国軍と騎士団は双方生存者0と言う言葉に出来ないレベルの敗走をする事になり、クロードら同盟軍は快勝した。
しかし、唯一の生存者と名乗る帝国将からの報告により、ランドルフが囮にされ討ち取られた事を知ったフレーチェは私財を投げ売って傭兵団や賊を雇用し、友軍であるクロードに復讐するべく奇襲を仕掛ける。
(雇った者達の中にはユーリスやジェラルト傭兵団と言った手練れも居たが、彼女自身に指揮官としての采配はまるでなく、あくまでクロードを殺す事しか頭になかった。)
このステージは展開次第で後のストーリーに変化がある重要な場面だが、どちらの展開に進んだ場合でも結果的にフレーチェは討ち取られる事になる。
彼女が復讐を目論んだ件について、クロードは「ランドルフを囮にした自分は彼女に殺されても文句は言えない」と溢している。
本編でもそうだが、復讐したい相手を殺害する為なら敵軍への潜入や友軍相手への暗殺も積極的にこなし、結果的に本人達は殺せなかったものの彼らの側近を道連れにする結果になっている為、意外にも暗殺者としての適性は非常に高い。
この章はよく見ると、闇に蠢く者が混ざっていた事が後にラルヴァによって語られており、その生存者が本物であるかも怪しく戦闘中にミュソンが現れた事から、「シェズを殺す為に真実を歪曲して彼女の復讐心を煽った」とも考えられる。先にクロードがきちんと彼女と向き合っていればこのよう悲劇が起こる事なく似たような過去としてグロスタール家が原因で両親が身代わりで亡くなったラファエルの様に許しを請いて前に向かっていっていただろうに、帝国がめちゃくちゃになった青燐の章にも言える事だが闇に蠢く者と関わった為に復讐心で理性を失ってしまったかわいそうな存在と言える。彼女の死後、帝国からの盟約が最後まで切れなかった事を考慮すると、一連の出来事は真実を確かめずに私闘に走った逆賊扱いされ家の勃興どころか名誉を傷つけた行為と見なされたと思われる。
この章のタイトルが「恩讐の連鎖」であり、アッシュも青燐の章の外伝(「恩讐の行方」とタイトルも似通っている)で実家であるガスパール家の残党から当主であるロナート卿を裏切った事からフレーチェと同様の理由で恨まれていたが、こっちもこっちでバジャルドが金儲け目的で復讐を煽った共通点を持つ。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- フレーチェ゠フォン゠ベルグリーズの決意
フレーチェ゠フォン゠ベルグリーズの決意(前)
アロイスの誕生日に合わせて、新刊収録予定のエピソードを期間限定(~12/8)公開します! 得物を向け合うフレーチェとアロイス……二人の間でいったい何があったのか? カスパルと謎の女傭兵と協力し、フレーチェが叛旗を翻す!24,276文字pixiv小説作品 - フレーチェ゠フォン゠ベルグリーズの決意
フレーチェ゠フォン゠ベルグリーズの決意(後)
アロイスの誕生日に合わせて、新刊収録予定のエピソードを期間限定(~12/8)公開します! 「運命共同体」に意識を乗っ取られたシェズが、ベレスに牙を剥く。その影で、もう一つの闇も蠢いており……。 騎士団最大の危機に、フレーチェはどう立ち向かうのか。 フレーチェの決意の物語、完結!36,701文字pixiv小説作品 - 暁闇の太陽
第52話 メリセウスの裏道(1)
アロイスの副官につきながら、同盟軍で甲斐甲斐しく働くドルチェ。その姿を見てベレスは、ドルチェに技能スキルを判定する試験を受けさせようと思いつくが……17,144文字pixiv小説作品 フレーチェ=フォン=ベルグリーズの復讐
蒼月ルートにおけるフレーチェの絶望と復讐についての話です。フレーチェというキャラクターについて想いを馳せてもらえたらとても嬉しいです。21,987文字pixiv小説作品- 暁闇の太陽
第53話 メリセウスの裏道(2)
メリセウス要塞侵入作戦に際し、ドルチェに手紙を届けさせることにしたクロード。彼の真の目的を知ったラファエルに、アロイスは……18,224文字pixiv小説作品 - 女王と婿殿
ベルグリーズ家の人々
即位後最後の巡行の地としてベルグリーズ領を訪れたベレスとカスパルを出迎える、ベルグリーズ家の人々の物語。 オリジナルキャラクター多めです。 ・ゲーム中で言及されているが、名前の不明な人々:カスパル兄、カスパル祖父、カスパル義祖母(ランドルフとフレーチェの母) ・ゲーム中言及はされていないが恐らく存在している人々:カスパル母、ベルグリーズ戦団の団長 ・完全オリジナルキャラクター:近衛騎士団団長等41,118文字pixiv小説作品 - フレーチェ゠フォン゠ベルグリーズの決意
フレーチェ゠フォン゠ベルグリーズの決意(中)
アロイスの誕生日に合わせて、新刊収録予定のエピソードを期間限定(~12/8)公開します! アビスを抜けようとしたところで、騎士に見つかってしまったフレーチェ一行。彼は何やら事情を抱えているらしく……?25,004文字pixiv小説作品 フォドラ統一後の主人公のその後を妄想してみた(紅花ルート)
どうも、リュウです。 なんとなく紅花ルートの先生のその後を書きたくなったので書きました。 ペアエンド要素としては、ベレトとエーデルガルト、ヒューベルトとベルナデッタ、カスパルとペトラです。 ヒュー君、奥さんは大事にしてあげてね。 近況報告としては、モルフォニカ初の星4として先日のイベントピックアップの広町がやって来ました。あと、唐突なレイヤさんメインイベント発表で不意打ちが急所に決まりました。 劇部パロは書けるのか? 多分次も無い。 それではいずれまた。9,859文字pixiv小説作品