ファルコ 「こんなモノ…後にも先にも一回きりだぜ?」
概要
『スターフォックス64』にて、まだアーウィンが水中を移動できなかった時代にて惑星アクアス(唯一の水中ステージでもある)の攻略の際に投入された改造潜水艦。
SPEC
全長 | 30.5sm |
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全高 | 7sm |
瞬間最高速度 | 157sn(ブースト使用時) |
限界潜航深度 | 2000sm |
※sm:スペースメーター sn:スペースノット
肩書は近距離射程攻撃型潜水艦
……というのは後述の客演作品で付けられたもので、
スターフォックスシリーズにおいては誕生経緯もあって改造潜水艦。
元はスリッピー・トードが整備の片手間に廃棄部品などを元に勝手に作り上げた趣味の産物だったが、
アーウィンの整備部品を流用した結果、レーザー砲等の武装やローリング機構も搭載しており、最低限の水中戦闘は行えるようにはなっている。特に後述の専用ミサイルのおかげで、水中での戦いで無類の強さを発揮する。
ただ、いくら流用しているといっても機動力まではさほど確保できておらず、アーウィンの高い回避性能などは発揮できないと思ったほうがよい。敵を的確に迎撃していかないとすぐ撃沈されてしまうので、そういう意味でもミサイルを積極的に使いたい。
出撃する際は海面を航行しているグレートフォックスから魚雷の如く射出される。
定員は1名で、作中ではフォックス・マクラウドが搭乗して戦闘に向かい、アンドルフの作り上げたバイオウェポン:バクーンを撃破するという戦績を上げた。
武装
上記の通り、アーウィンの部品を流用しているため、アーウィンと同威力のレーザーを放つことが可能であり、ローリングによる光学系攻撃や障害物の回避も可能。ただし宙返りは使用できない。
こうした機能自体は心強いのだが、エネルギー効率を考慮して、照明器具は艦体正面の微弱なライトのみであり、視界の確保が光の届かない深海では困難なのが難点。
なにぶん ブルーマリンは整備の片手間に作った戦線投入など意図していなかったものなので チャージ弾の発射機構も無いうえにスマートボムのような大量破壊兵器を搭載していないというのも痛いところ。
ブルーマリン専用ミサイル
爆発の範囲が広く、リモートで爆破することも可能なスマートボムの発射には対応していないのは不便だが、その代わりに大量(ゲーム内では弾数制限なしに使用可能)の専用小型ミサイルが携行されている。
チャージショットと同じ要領でロックしたあとで発射すればミサイルはロックした対象に向かってホーミングし、命中させれば爆発で複数の敵を巻き込んでくれる。溜めなしで発射できるので ヒット数を稼ぐなら このミサイルが主力になるだろう。ボムと異なり誘爆ボーナスも付く。
照明器具の不足を補うためなのか、ミサイルが照明弾代わりになっていて 航行中および着弾した際の爆発で発光するようになっており、その際に周囲を照らすことができる。
もっとも、このミサイルが強力であるとされるゆえんは、なによりただ照準を向けただけで敵の弱点をロックオンしてくれる高機能性にある。惑星アクアスの敵は頑丈なモノが多く、しかも弱点を正確に狙わないと攻撃が通らないため、単に敵を捕捉するのと 敵の弱点を正確に貫くのとではワケが違ってくるのである。
なお、どういう訳か発射後のロックオンであろうとその対象目掛けてミサイルは飛んでいくため、明後日の方向に発射してから現れた敵にもロックオンすればミサイルは急転回して命中する。
立体物
ガシャポン「メカニックキットコレクション」にラインナップ。劇中同様にスクリューとフィンの可動し、フォックスチームのエンブレムが本体に印刷されている。 ※現在、入手困難
余談
2016年現在、このマシンで出撃するステージは、シリーズを通してスターフォックス64の惑星アクアス攻略戦の一度きり。
後のシリーズ作品(アドベンチャー、アサルト、コマンド、零)でも登場していない。
その結果、スターフォックスシリーズにおいて『64』が陸海空を全て網羅した唯一の作品となっている。
ステージ中でファルコ・ランバルディの言う通り後にも先にも一回きりである。
リメイク版では「だから」と念まで押して言われる。
使えるシーンが限られるマシンなので開発スタッフとしても後にも先にも一回きりにしたかったのだろう。
ちなみに、ファルコのセリフはプレイヤーに「なんだ一回しか出ないじゃないか」とツッコまれる前にこちらから言ってしまえ、ということだそうな。
このマシンのおかげで『アーウィンの部品を流用しているブルーマリンが水中に潜れているのでアーウィン本体も水中に適応できる』という理屈がわかったので、多少はお役に立てたのかもしれない。
他作品への出演
スターフォックスのシリーズとしては後にも先にも一回きりだったが
2014年06月03日 ニンテンドー3DSの潜水艦アクション「STEELDIVER SUBWARS」の有料DLCとして配信された。
さすがに原作のようなレーザーやローリングは無く、ホーミング魚雷も他艦と同じく3発のみ。
海面・水中速度は高い反面、耐久力と潜水浮上に難がある性能となっている。
なお、現在はニンテンドーeショップ終了に伴い、ブルーマリン以前にこのゲームのダウンロード自体が不可能となっている。
影が薄い?
アーウィンやランドマスターなどの他のマシンと比べて影の薄い存在となってしまっている。
とはいえ、設定の時点でもともと兵器ではなく趣味で有り合わせのパーツをかき集めて造られたものである故にそういう扱いで分相応なのかもしれないが……。
今後、スターフォックスの続編が作られるとしたら、コマンド未登場のランドマスター共々、派生・系列機やスターウルフが造ったレプリカでも良いのから、もっと出番を回して欲しいものである(なお、ランドマスターの方は2016年発売の最新作『スターフォックスゼロ』への登場が決定している)。
製作陣のみなさん、そしてファンのみなさん…
たまにはブルーマリンのことも思い出してあげてください。