カワイイと概要
『週刊ヤングジャンプ』で2015~2017年に連載されていた萌え系ギャグ漫画。原作者は柴田ヨクサル、作画はpixivユーザーでもある蒼木雅彦。単行本は全10巻。
斜め上の情熱に青春を燃やすおバカな女装男子三人のアイドル活動を描いた、愛と笑いにあふれた一品。
あと、コミックスの表紙が奇抜。
カワイイとあらすじ
「100万円あげるって言ったら、文化祭で一緒に踊ってくれる?」
ひょんなことから1億円もの大金を手にした男子高校生・内森モン太は、かねてからの願いを叶えるべく、親友の岬ツバメ、篠原竹雄の二人に声をかける。金に目がくらんで承諾した二人と共にモン太はダンスの猛特訓を進める。
そんなある日、いつものように練習場にしていた校舎裏に足を踏み入れたツバメと竹雄は、見知らぬツインテールの美少女に抱き付かれる。動転する二人に、少女は「僕はモン太だよ」と声をかけた…。
そう、モン太が計画していたのは女装アイドルとしての道だった。困惑する二人にモン太は更に100万円のお給料をポンと払い、何やかんやで貧乏な竹雄とミーハーなツバメは見るま見る間に女装の魔力に憑りつかれていく。
これは、一度しかない青春を「宇宙一カワイイ」に賭けた、愛すべき馬鹿達の記録である。
カワイイ登場人物達
内森モン太
本作の主人公。眼鏡の男子高校生。元体操少年だが膝を痛めている。
「女装アイドルになる」という野望のために茨城の深山幽谷の中ツチノコを発見して1億円を手にし、金で親友二人を買収してアイドルチームを結成する。
女装時は眼鏡を外しツインテールのウィッグを付けており、その容貌は親友二人でも惚れてしまうほどにカワイイ。裏声は女性と勘違いされるほど高く歌も上手い。
彼ら3人のグループ名が「プリマックス」であることは言うまでもない。
岬ツバメ
モン太の親友で茶髪。レスリング部所属でケンカも強い。良くも悪くも自分の欲求にとことん忠実な今時の高校生。ギターが上手だが興奮しすぎると乱闘を起こすバカ野郎。
女装時にはカラーコンタクトを入れるためやや黒目が大きくなる。
篠原竹雄
モン太の親友で柔道少年。身長180㎝と大柄。
母親を中学時代に亡くし、プロギャンブラー(という名の遊び人)である父親が2億2千万という綾崎ハヤテを凌駕するほどの借金を抱え極貧生活を送っている。しかも下にカワイイ4つ子(!)の弟妹を抱え、バイトに奔走する苦学生。その生活故に一も二もなくモン太の提案には飛びついた。母親似。
女装時にはでかすぎる体躯故にクールビューティー系のキャラで行っている。
時置銀河子
通称「ワルコ」。おかっぱ頭で著しく目つきの悪いモン太の同級生。モン太達の正体を知っている数少ない存在で、「正体をバラす」と脅して強引に彼らのマネージャーになった。性格もキツいが、「カワイイ」に言われ慣れしていないため結構ツンデレな一面を見せることもある。
ツバメ曰く「性格はマイナス100点だがおっぱいが53万点」。
岬ツグミ
ツバメの妹。女装したツバメは彼女をモデルに変装している(こち亀で言う所の麻里愛と妹・麻里稟)の関係。竹雄のことが大好き。
なお、岬兄妹の母親もツグミに瓜二つの外見である。
二上三雲
ツバメの所属するレスリング部の部長。178㎝に加えモデル級のイケメンであり、ホストのバイトもしている。太めの女性が好きらしい。
プリマックスの三人に勢いでキスをしたことがあるが、その正体を知った際には吐いた。
明智穂都
かなり小柄なモン太の同級生。眼鏡をかけており、父親が推理小説の超オタクのためこんな名前がついたが、それとは関係なく推理好き。同性愛者で、プリマックスのライブを見た時には半狂乱になっていたが…?
アイサキアオ
ネットアイドルの少女。ネット界隈ではトップクラスの人気を誇るが、ワルコの斜め上のプロデュースによりどんどん『はぐれアイドル地獄変』化していく。