「へ〜え?それ、バットマンに言えば?」 (スーパーパワーはお金で買えないと言われて)
概要
CV:岩坪理江(49話まで)→西村ちなみ(50話以降)/古城門志帆(2016年版)
フルネームはプリンセス・モアバックス。「モアバックス」とは「もっと金を」という意味。超大金持ちのお嬢様で、甘やかされて育ったため非常にワガママ。自分に責任がかかりそうになると急に卑屈になる面もある。要するに「自分さえ良ければそれでいい」を絵に描いた性格。
オリジナル版
父親や先生の前ではブリッ子のように振る舞うが、同級生やモジョに対しては横柄に振る舞い、使用人にも作った料理が気に食わないという理由で「さっさと出てけ!」とあっさり解雇通告を出すほど。そのため、使用人達にもはぐらかされているが、陰では「悪い子」と言われている(使用人達もプリンセスに自分が悪い子かと聞かれると顔を曇らせながらも答えようとせず、何らかの理由をつけて真っ先に逃げている)。金の使い方も凄まじく、湖畔にバカンスに行くだけなのに自宅ごとヘリで空輸するなどの度胆を抜かれるようなことが目立つ。
ブロッサム・バブルス・バターカップを「負け犬共」と呼ぶが、自身も「Moneyface (金の顔)」「Moneypants (金のパンツ)」「Moneybutts (金のケツ)」などと呼ばれたりする。
彼女曰く「アタシの望みは何でも叶うことになってるの」。
幼稚園に初めてやって来た日、ガールズのスーパーパワーを目の当たりにし、ガールズの一員に入れてくれるよう頼んだが断られた。それ以降ガールズを逆恨みし、何かと食ってかかる。
父親からせびった金でパワーパフガールズのコスチュームを模した兵器を身につけたり、モジョを買収してガールズを倒そうとしたり陥れようとするが、大抵裏目に出て失敗に終わってしまう。基本的に何度失敗しようが反省の色は欠片もない。
けっこう頑丈であり、特殊車両を破壊するブロッサムの氷の息からすぐに回復したりする。金仕込みとは言えスーパーヒーローやヴィランズと戦うこともあることから鍛えられたのかもしれない。
なお、幼稚園児なのにいつも逮捕される。まあ、殺人未遂や自分の趣味で他人の家を平気で破壊したりするから当然なのかもしれないが。
「プリンセスはボーイズ!?」の回ではラウディラフボーイズのメンバーになろうとして失敗。彼らにバカにされたことから一時的にガールズの味方(その裏ではガールズとボーイズの相討ちも狙っていた模様)をし、ブロッサムにF-22のような戦闘機、バブルスにはレーザー砲を搭載したモーターボート、バターカップにはレーザー砲搭載の戦車を与えたこともあった。
「ザ・ファイト・ビフォア・クリスマス」ではサンタに「パワーパフガールズになりたい」とお願いするも、悪い子に送られる石炭を(大量に)送りつけられた。
彼女は腹いせに北極のサンタ工場に侵入し、「いい子」と「悪い子」のリストを入れ替え、念願のスーパーパワーを手に入れる(プリンセスだけが悪い子だった)。
だがサンタを口汚くののしったことで悪い子の烙印を押され、スーパーパワーを没収されたばかりか「永久悪者記念碑」に名前を刻まれてしまった。
とあるエピソードでは、突然本物のスーパーパワーを発現した。
2016年版
更に凶悪になっており、自分だけがパワーパフガールであるべきだと主張しており、ブロッサムだけでなくバブルスとバターカップも(例えば拘束して太陽に撃ち込むなどして)まとめて始末しようとする。それでもブロッサムへの敵意は特に強く並々ならぬものがある。作戦とはいえ、ブロッサム以外のタウンズヴィルの全住人を誕生日会に呼んだこともある。金がないと困るのに、金を平気で燃料にくべたりする。
実家が破産してユートニウム家に泣きついて保護され、ブロッサムともつかの間の友情を築いたかに思えても、ブロッサムの渾身の助けを裏切り、ブロッサムのビジネスのアイディアを勝手に流用し、再び実家を短時間で建て直して離散した家族も復活させるも、今度は流用したアイディアで得た金でユートニウム家を破壊しようとした。ブロッサムは本当に傷付き涙したが、それでも諦めずに接したところ、平身低頭なブロッサムの友情の姿勢に感化されたのか、家を破壊せずに帰っていった。
「Cash Money Krew」という虎を含む取り巻きがいるが、その名の通り金繋がりの縁らしく、モアバックス家が破産・一家離散した際には見捨てて(札束をバーベキューにするというモアバックスと大差ない?ことをやる)、他の金持ちのクソガキを取り巻いていたが、プリンセスがブロッサムのアイディアを盗んで実家を建て直した際には即効で元サヤに戻っていた。また、時にはモアバックスにまともな助言を行う事もある。
プリンセスの主な悪行
- お菓子で市長の身分を買収し、「法律に反する行為は正当なものと見なす、悪いことはいいこと」法律を制定。そのおかげでギャングリーン・ギャングがガールズの幼稚園に堂々と乗り込み悪さを働くなど、危うくタウンズヴィルが悪者達の天下になりかけた(ワルイことはイイこと!?)。
- モジョを買収してケミカルXと脱力薬Xを作らせた(プリンセスの野望)。
- ガールズの誕生日に二弾式追尾ミサイルを送りつけた(誕生日は大騒ぎ!)。
- モジョ、カレ、ファジーとチームを組んで悪事の限りを尽くした(ザ・ビート・オールズに会いたい)。
- 同級生のロビン・スナイダーを騙し、万引きをさせた。しかしプリンセス本人が本性を現したことで失敗し、ロビンはガールズと仲直りして再び一緒に遊ぶようになった(友だちになりたい!)。
以上のことは「ザ・ファイト・ビフォア・クリスマス」において再度ガールズから指摘を受けている。
ザ・ビートオールズ
ある日ガールズを倒そうと企むモジョ・カレ・プリンセス・ファジーの4人が偶然出会い、ガールズを協力して倒してしまったことから目的が一致し、結成したチーム。
幾度と無くガールズを退けて町中でやりたい放題。ついにはガールズを自信喪失に追いやる。
しかし博士の助言でモジョにモーコ・ジョノ(本名はミッシェル)というメスのサルをあてがうと、モジョがモーコに一目惚れし、彼女が発案する微妙な悪事(道路のど真ん中で寝たり、大声で騒音被害を出すなど)でチームワークも乱れ、他の3人はすっかりモーコの虜になったモジョに愛想を尽かし、モジョ抜きでやっていこうとしたがガールズにあっさり倒されてしまう。残されたモジョもモーコの調教師とガールズに愛を奪われ、刑務所行きになった(しかもモーコもとい、ミッシェルはモジョのせいで猿の評判がガタ落ちになっているという理由から、モジョを嫌っていた)。
※この回はビートルズのパロディ回であり、様々なビートルズパロディがちりばめられていた。
関連タグ
ベルーカ・ソルト:プリンセスの元ネタとも言われている。
シュート・サザーランド:プリンセス同様、甘やかされて育ったために庶民や使用人を容赦なく見下す傍若無人な御曹司。作中何度も問題を起こしても反省の色を見せないという点も共通している(しかしこちらの父親はまともな人間性の持ち主であり、ある一件を機に態度を一変させ、息子に対して厳しくなった)。